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笑顔のバリア
半年以上、カウンセリングを受けている。行き始める前には、カウンセリングを受ける意味なんてあるのかなと思っていたが、今では、精神疾患がない人もカウンセリングに行ってみた方がいい!と思うように。
ネガティブな方へ向かう思考の癖、認知の歪みって、自分ではなかなか気づきにくいからだ。
話しているうちに、客観的な自分像が浮かび上がってきて驚くこともしばしば。
私は、人間関係を構築する上で、自己完結しがちな回避型だと分かった。
相談したり、意見を聞いてみる前に、勝手に自己判断して、一人で物事を進めるくせがあるみたいだ。
先週、カウンセリングが終わって部屋から出ようとしていた時に、カウンセラーさんがポロッと口にした。
「あなたは、自分と人を信用していないよね」
図星すぎて、胸に矢が刺さったような気持ちになった。
そう。たしかに笑顔の仮面をかぶって、一定のラインから奥に他人が立ち入らないようバリアを張っている。
自己完結も、人とのコミュニケーションを避けるのも、人間不信が根っこにあるからだ。
ただ、自分で言うのは抵抗を感じるが、基本的にニコニコしていて人当たりがいいので、バリアに気づかれないことが多い。
カウンセラーさんは色々な人を長年見て来られたからこそ気づけるのだろう。
なぜ人を信用していないのか、どうすれば信用できるようになるか。その課題と向き合うには、幼少期の経験など根深いところを掘り起こすことになりそうだ。
精神疾患がなくても、同じような課題を実は抱えているという人は結構多いんじゃないだろうか。
道のりはまだまだ遠そうだが、私もちょっとずつ、向き合っていきたい。
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