かぎ針編みの英文パターン ~diamond tweed stitch~
今回はDiamond Tweed Stitchという名前の編み地を紹介します。
今回のパターンを編むために理解が必要な略語は以下の通りです。
ch 鎖編み
hk かぎ針
prev (previous) 前の
rep (repeat) 繰り返す
RS (right side) 編み地の表
sc 細編み
dc2tog (single crochet 2 stitches together) 長編み二目一度
st 編み目(複数形:sts)
sk スキップ、飛ばす
sp スペース
tch/t-ch (turning chain)
英文パターンは以下の通り
Ch an odd number of sts.
Row 1 (RS): Dc in 4th ch from hk (sk ch counts as dc2tog), ch 1, *dc2tog in prev ch and ch 2 away (skipping 1 ch), ch 1; rep from * across to last ch, dc2tog in prev and last ch, turn.
Row 2: Ch 3 (counts as dc), *dc2tog in prev and next dc2tog (sk ch-sp), ch 1; rep from * across to t-ch, dc2tog in prev dc2tog and top of t-ch, dc in top of t-ch, turn.
Row 3: Ch 2, dc in 1st dc2tog, *ch 1, dc2tog in prev and next dc2tog (sk ch-sp); rep from * across to t-ch, ch 1, dc2tog in prev dc2tog and top of t-ch, turn.
Repeat rows 2 and 3 to desired length.
日本語にすると、
奇数目の鎖編みを作る
1段目(表):かぎ針から数えて4目目の鎖編みに長編みを (スキップした鎖編みと共に長編み2目一度として数える)、鎖編み一目。*一つ前の鎖編み(先ほど長編みを編み入れた鎖)と二つ向こうの鎖編み(鎖編みを一つスキップすることになる)とを使用して長編み2目一度。鎖編み一目。最後の鎖目の一つ前まで*からの部分を繰り返す。最後から二つ目と最後の鎖編みを使用して長編み二目一度。裏返す。
2段目:鎖編み3目(長編みとして数える)、*一つ前の鎖編みと次の(前段の長編み二目一度の頭の)目に長編み二目一度(間にある鎖編みは飛ばす)、鎖編み一目。立ち上がりの目(1段目の最初に編んだ鎖3目のこと)の手前まで*からの部分を繰り返す。一つ前の長編み2目一度(前段の一番最後の長編み2目一度の頭の目)と立ち上がりの目の一番上の目とを使用して長編み2目一度。立ち上がりの目の一番上の目に長編み。裏返す。
3段目:鎖編み2目。*鎖編み一目。(前段の)最初とその次の長編み2目一度(の頭)に長編み2目一度(前段の長編み2目一度の間にある鎖編みは飛ばす)。(前段の)立ち上がりの目の手前まで*からの部分を繰り返す。鎖編み一目。一つ前の長編み2目一度(前段の一番最後の長編み2目一度の頭の目)と立ち上がりの目の一番上の目とを使用して長編み2目一度。裏返す。
2段目と3段目を望みの長さまで繰り返す。
正直、こういうパターンは日本で使用されている編み目記号の良さが引き立ちますね。
編み図の方が視覚的に理解しやすいですし。完成品のイメージもつかみやすい。
けれど、欧米のパターンが(徐々に編み図が使われ始めているとはいえ)文章パターンが主流のため、英文パターンを読める方が作れる作品の幅が広がります。(…広がると信じています。)