project 2:引き上げ編みで作るリブについての検証
今回はかぎ針編みの引き上げ編みを使ってリブを作る方法について、
「長編み」「中長編み」「細編み」それぞれでリブを作ると
どのような違いがあるのかを検証しました。
かぎ針編みでリブを作る方法は、引き上げ編みを使う方法のほかに、
畝編みで作る方法、引き抜き編みで作る方法もあります。
袖を肩から編んで袖口につけるリブや
靴下のつま先から編んで足首の部分につけるリブは、
本体を編んでからリブをつけることになるのもあって、
引き上げ編みでつけることが多いような気がしています。
なので、今回は上記に挙げた検証をしてみました。
写真左側から、
長編みの引き上げ編みで作ったリブ、
中長編みの引き上げ編みで作ったリブ、
細編みの引き上げ編みで作ったリブ、です。
(引き上げ編み、普通の編み方を一目ずつ交互に繰り返しています。)
リブの長さを概ね揃えるために、
長編みのリブは3段、中長編みのリブは4段、
細編みのリブは5段編みました。
ベースの長編みの目数は3つとも同じです。
靴下を3つ(1.5足)作るには毛糸の残量が足りず、
細編みのリブの靴下だけ、足先部分がありません
(それはもはや靴下はない。。。^-^;;)
踵の処理もまだなので、踵部分が変ですが、
今回の検証には響かない部分なので良しとしました。
細編みのリブはもうこの時点で、、、
靴下のリブとして求めている姿とは違う。。。
中長編みと長編みのリブは見た目にはあまり違いはありません。
触った感じや履き口を引っ張った感じは、
細編みのリブが明らかに硬く、伸縮性も低く、
本体部分と比較してキュッとしまって細くなっています。
中長編みと長編みでは、見た目には差はないものの、
中長編みのリブは長編みのものと比較して少し硬く、伸びもやや悪いかな、
という感じでした。
できるだけ定量的に観察したかったので、
同じ力で履き口にテンションをかけられるものを…と考え、
家にあったトングを使いました。(目的外使用。。。)
自然の状態の場合の周径と、トングをいれた状態の周径を記録しました。
長編みのリブ :25.5cm → 3cm
中長編みのリブ:25.5cm → 28.5cm
細編みのリブ :21cm → 23.5cm
やはり細編みのリブは硬い…
伸縮力も小さく、もはやリブと呼んでいいものか…
中長編みのリブと長編みのリブは、大差はない、という感じでしょうか。
ゆるい履き口が嫌とか、
足首部分が自分のサイズに対して大きいとかいう場合には中長編みのリブ、
足に靴下の跡がつくのをできるだけ回避したい場合には長編みのリブ、
と使い分けるとか…?
本によく載っているのは長編みの引き上げ編みのリブなので、
中長編みや細編みの場合はどうなんだろうと気になっていました。
検証してみて、すっきりしました。