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【EDH】テイサ・カルロフの組み方、揃え方【オルゾフ組新規信徒向け】

おはようございます。
EDHの新しいデッキを組むとき、皆さんはどうやってデッキリストを作成していますか?
100枚のデッキをゼロから作るのは大変ですから、すでに公開されているデッキリストをEDHRECMoxfield、晴れる屋さんのデッキ構築サイトで参考になるデッキを探して、それをアレンジしていくのが一般的だと思います。

ただ、テイサ・カルロフ様(以下、敬称略)はEDHRECに15,000件ものデッキリストが登録されている超超超人気の統率者ですので、参考にできるデッキリストを探すのも一苦労です。
そこで本記事では、(あくまで筆者の主観ですが)テイサ・カルロフのおすすめの組み方とカードを購入するときの優先順位などをご案内いたします。


テイサ・カルロフのデッキコンセプト

Teysa Karlov / テイサ・カルロフ (2)(白)(黒)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)

クリーチャーの死亡によりあなたがコントロールしているパーマネントの誘発型能力が1回誘発するなら、その能力は追加でもう1回誘発する。
あなたがコントロールしているクリーチャー・トークンは警戒と絆魂を持つ。

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http://mtgwiki.com/wiki/テイサ・カルロフ/Teysa_Karlov

テイサ・カルロフは死亡誘発とクリーチャー・トークンを駆使して戦う統率者です。そのためアーキタイプはほとんどの場合、自動的にアリストクラッツ(サクリファイスとも)か、白黒トークンのどちらかになります。ただし、これらはしっかり区別されている訳ではありませんので、トークンも並べてアリストクラッツ戦術も駆使するハイブリッド型が主流です。

立ち回りとしては、死亡誘発を持つクリーチャーやトークンで序中盤の攻防をやり過ごしながらアリストクラッツ戦術の用意を進め、最後には並べたクリーチャーを生け贄に捧げて大量のリソースやダメージに変換することで勝利を目指します。
デッキパワーレベルが上がってくるとトークン戦術の割合が小さくなっていき、序盤から強力なサクリ台(=クリーチャーを生け贄に捧げるカード)やコンボパーツを探したり、対戦相手の行動を邪魔したりしながら無限コンボを通す立ち回りに変わっていきますが、本記事では無限コンボが主軸ではない平均的なデッキパワーレベルにフォーカスして紹介していきます。

カードの役割と確定枠・自由枠

テイサ・カルロフのコンセプトをしっかりと発揮できるデッキを構築するためには、次の7種類のカードが必要だと考えています。

■ マナ加速の役割を持つカード
■ 手札補充の役割を持つカード
■ 除去の役割を持つカード
■ フィニッシャーの役割を持つカード
■ クリーチャーを生け贄に捧げるカード
■ リアニメイトカード
■ 盤面展開の役割を持つカード

そして、この中でデッキの核になるのは「フィニッシャーの役割を持つカード」と「クリーチャーを生け贄に捧げるカード」です。これらはそれぞれ7~8枚ほど採用してあげることで、きちんと"勝てる"デッキに仕上がると思います。
また、参考までに個人的なおすすめラインナップを添付しておきます。

1. 《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat》
2. 《想起の拠点/Bastion of Remembrance》
3. 《残酷な祝賀者/Cruel Celebrant》
4. 《残忍な巡礼者、コー追われのエラス/Elas il-Kor, Sadistic Pilgrim》
5. 《血の芸術家/Blood Artist》
6. 《ファルケンラスの貴族/Falkenrath Noble》
7. 《血管切り裂き魔/Vein Ripper》
8. 《葬儀場+復活の間/Funeral Room+Awakening Hall》

フィニッシャーの役割を持つカード

1. 《臓物の予見者/Viscera Seer》
2. 《悲哀の徘徊者/Woe Strider》
3. 《狂気の祭壇/Altar of Dementia》
4. 《アシュノッドの供犠台/Ashnod's Altar》
5. 《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
6. 《巣穴の魂商人/Warren Soultrader》
7. 《不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisan》
8. 《スランの医師、ヨーグモス/Yawgmoth, Thran Physician》

クリーチャーを生け贄に捧げるカード

デッキの核を確定させたら、今度は「マナ加速の役割を持つカード」と「手札補充の役割を持つカード」をそれぞれ選定していきましょう。テイサ・カルロフは自分自身でアドバンテージを稼ぐことができないため、これらのカードはデッキの核に次いで重要です。

マナ加速は12枚前後、手札補充は8枚前後あると良いでしょう。特に手札補充は使い切りのものよりも継続的に使っていけるものを優先したいところです。真面目な身代わりや闇市の人脈は、マナ加速と手札補充の両方を担ってくれるため、ほぼ確定で採用すべきカードです。
先ほどと同様におすすめラインナップを添付しておきます。

1. 《太陽の指輪/Sol Ring》
2. 《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
3. 《オルゾフの印鑑/Orzhov Signet》
4. 《聖列のタリスマン/Talisman of Hierarchy》
5. 《太陽光変換器/Solar Transformer》
6. 《伝説の秘宝/Relic of Legends》
7. 《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
8. 《忠実な軍用犬/Loyal Warhound》
9. 《乗っ取り屋/Claim Jumper》
10. 《調和の守り手/Keeper of the Accord》
11. 《暗黒の儀式/Dark Ritual》
12. 《よろめく怪異/Shambling Ghast》
13. 《無慈悲な略奪者/Pitiless Plunderer》

マナ加速の役割を持つカード

1. 《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
2. 《完成化したウェザーライト/Weatherlight Compleated》
3. 《永劫の無垢/Enduring Innocence》
4. 《不気味な腸卜師/Grim Haruspex》
5. 《真夜中の死神/Midnight Reaper》
6. 《闇市の人脈/Black Market Connections》
7. 《戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General》

手札補充の役割を持つカード

ここまでを確定させたら、あとは自由枠です。「除去の役割を持つカード」「リアニメイトカード」「盤面展開の役割を持つカード」などをお好みの配分で構築して構いません。ただし、デッキ全体のクリーチャーの枚数が33枚以上になるように気を付けながら構築することを推奨します。
リアニメイトや盤面展開の役割を持つカードは、デッキの核である「フィニッシャーの役割を持つカード」と「クリーチャーを生け贄に捧げるカード」の出力を最大限に引き出すために採用されます。そのため、デッキの中のクリーチャー・カードが少ないと、デッキの核が機能不全を起こしてしまうのです。そのため、まずはクリーチャーをたっぷりと33~40枚くらいは採用してみて、徐々にちょうどいい枚数に調整していくのが良いでしょう。
なお、この部分はおすすめラインナップをすべて書ききれないため、本記事の最後に掲載している参考リストをご確認ください。

購入優先度と妥協点

さて、ここまでの内容と皆様の持ち前のデッキ構築力によって、デッキリストはある程度まで完成できるはずです。しかし、完成したデッキリストをいざ買い揃えようとしたとき、大抵のプレイヤーは金銭面の問題にぶつかるのではないでしょうか。かく言う筆者もその一人でした。

やっぱり、100枚のデッキはそこそこのお値段になってしまいます。しかも実績のあるデッキではなくゼロから作ったデッキリストですから、回してみると「全然ダメやん……」となることもあるでしょう。
ですので、失敗しなさそうなカードから買い揃えていきたいですね。

■ クリーチャーを生け贄に捧げるカード
デッキの核ですから、まずはここから買いましょう。これらのカードはどんなデッキリストに組み替えたとしても必要になってきますし、デッキパワーレベルが上がってもあまりラインナップが変わらないため買い得です。
先ほど紹介したおすすめラインナップの中だと、ファイレクシアの供犠台とスランの医師、ヨーグモスが2,000円を超える高額カード(2024/10/31現在)となっています。この2枚は明らかにカードパワーが高く、購入しても損しないと思っていますので、妥協せずに購入することを強くおすすめします。
ただ、予算の都合で手が出せない場合は《カルテルの貴種/Cartel Aristocrat》などのコストをかけずに繰り返しクリーチャーを生け贄に捧げられるカードと入れ替えましょう。

■ フィニッシャーの役割を持つカード
もうひとつのデッキの核ですが、これらは比較的お安く購入できるものがほとんどですので、さくっと揃えてしまって良いと思います。
唯一、血管切り裂き魔は1,500円を超える高額カード(2024/10/31現在)ですので、これは他のカードに入れ替えても問題ありません。(ただし、血管切り裂き魔は最強です)
入れ替えの候補は《マリオネットの見習い/Marionette Apprentice》がおすすめです。日本語版の誤植には気を付けてください。

■ マナ加速の役割を持つカード
■ 手札補充の役割を持つカード
闇市の人脈を除いて、これらのカードに予算を使いすぎる必要はありません。ただし枚数を減らしすぎると良くないため、持っていないカードは持っているカードで代用しましょう。聖列のタリスマンを持っていなければ《精神石/Mind Stone》で代用するといった具合です。
そして闇市の人脈ですが、いろいろてんこ盛りの最強カードなので間違いなく購入すべきカードです。ちょこちょこ再録されているもののEDH需要のせいで1,000円以上してしまいます(2024/10/31現在)が、お値段以上の活躍をしてくれるはずです。

■ 除去の役割を持つカード
こちらも持っているものを優先的に採用すればOKです。《致命的なはしゃぎ回り/Deadly Rollick》などのピッチスペルも必須ではありません。
全体除去を採用するならもちろん破壊系を採用しましょう。死亡誘発が誘発しない追放系の全体除去は、自らの首を絞めます。
それから、除去を内蔵したクリーチャーを採用するのも大いにアリです。《呪われた匪賊/Accursed Marauder》や《無情な法執行者/Ruthless Lawbringer》はマナコストが軽くて使いやすいためおすすめです。

■ リアニメイトカード
■ 盤面展開の役割を持つカード

最後に残ったこれらのカードは、ご自身のモチベーション次第でいくらでもグレードアップできるところです。
安くても強力なカードは多く、中でも次のカードたちはテイサ・カルロフにおけるパワーカードですので、ここから揃えるのがおすすめです。
・《オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion》
・《薄暮薔薇、エレンダ/Elenda, the Dusk Rose》
・《屍体洗浄屋/Body Launderer》
・《真夜中の空、殉至/Junji, the Midnight Sky》

少し値段が上がりますが、《苦花/Bitterblossom》《下水王、駆け抜け侯/Lord Skitter, Sewer King》などのコンスタントにクリーチャー・トークンを供給してくれるカードは安定感があって頼りになります。リアニメイトカードも《再活性/Reanimate》や《具現の技/Incarnation Technique》といったパワフルなカードを採用することで、デッキパワーがどんどん上がっていきます。

もっと予算が出せるなら、頭蓋骨絞めをサーチするための《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》や防御と展開の両方をこなせる《盛大なるクレッシェンド/Grand Crescendo》、強力なクリーチャーを倍にできる《切断マジック/Saw in Half》などが強力です。
とはいえこれらはまったくもって必須ではなく、お手頃なカードでデッキを組んで遊んでいただいた上で、もっとテイサ・カルロフに興味を持っていただけた方におすすめしています。

長くなりましたのでまとめると、
★クリーチャーを生け贄に捧げるカードは高くても買う価値アリ
★フィニッシャー、マナ加速、手札補充、除去は安いものや持っているものを優先してOK(ただし闇市の人脈は買う価値アリ)
★それ以外のカードは安くて強力なものがあるのでそれらを優先し、少しずつアップグレードしていきましょう

参考リスト

最後に、現在筆者が使用しているレベル5-6くらいを想定したテイサ・カルロフのデッキリストを添付させていただきます。
比較的新しめのカードを意識的に採用しているため、カードを揃えやすいかもしれません。デッキ構築の一助になれば嬉しいです。

おわりに

ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
本編では触れませんでしたが、土地に関しては33~35枚くらいがちょうど良いかと思います。フェッチランドやその他の高額ランドは必須ではありませんが、こだわると奥が深いところでもあるため、そのうち別の記事にてまとめるつもりです。

今回、このような記事を執筆したのは「ファウンデーションズ」や「ファイナルファンタジーコラボ」に関する新情報が公開されたこともあり、これからの1年間で新しくマジック:ザ・ギャザリングに、そしてEDH(統率者戦)に触れるプレイヤーが増えることを期待しているためです。
テイサ・カルロフが初めてのEDHに向いているかどうかは難しいところですが、刺さる人には刺さるとても魅力的な統率者ですので、頑張ってデッキの完成まで辿り着いていただきたいです。

最後に、筆者はずっとテイサ・カルロフのことを考えているだけの、特に実績のない一般プレイヤーですが、定期的にテイサ・カルロフやEDHに関する記事を投稿しておりますので、良ければまた見に来てくださいね。

それでは、お疲れ様でした。

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