過保護と過酷①【鉢物の水やり方】
前回、「ほぼ間違いない【鉢物の水やり方】①」で、横着且つほぼ確実な水やり方法を記載しましたが、一応、理にかなってることを「言い訳」しておくことにしました。
もしよかったら、読む前にイメージで鉢植えの木の断面を描いてみてください。
寝ている間に「noteで見たやり方は間違ってる!」とその道のオーソリティに叱責を受けている夢を何度か見たのですが、なんて言われたかは、あまり覚えていません。夢よ、夢でありがとう!
①持って帰って(もらって)すぐに水をあげる
これは、これから長らく一緒に住む空間までたどり着く、生産者さんのところから、今までの間、多分(多分ですよ)一度も「十分に水を与えられていない」からです。出荷の時も、「輸送中他の荷物が汚れた」とならないように、出荷前から「水あげ」も控えられているはずです(ガーン)。
そして、いちばでセリおとされ、各お店に入荷後、(弊社は植物には優しいですから、あげますよ!)「床が濡れる」「機器類に水がかかる」「すぐ売れるから持って帰る時服が濡れないように」など、色々な理由で「水やり」は最小限に控えられていると思います(ガーン!)。
最後の、御祝などの進物で輸送される場合も、「他の積み荷に水漏れ起きないように」絶対に「水を切って」梱包されるはずです(ガーン!!)。
かわいそうじゃないですか???かわいそうですよね?
だから、新しくおうちに迎え入れたときは、きれいなラッピングや、ビニールを早く外して、たっぷり水をあげてほしいのです。
②ラッピングしててもちゃんと土に水あげたらいいやん。だめー。
トムブラウンみたいなことになってますが、進物で届いた鉢物のほとんどは、きれいな和紙やビニール、リボンで(ほとんどが)鉢を隠すように包まれています。
これをそのままにして水をあげると、
・どんなにしっかり水をあげても、土の一部にしか浸透していない
・ビニールのラッピングで包まれているので、余分な水がたまったままになる
という問題が、植物を弱らせてしまう結果につながります。
「水は高いところから低いところに流れる」のは、皆さんご存じのとおりです。そして、雨水や結露を見てもわかるように「水の通る道ができれば、それを伝って、下に落ちていく」ものなので、土の上から水を十分あげても、鉢底につながる「水の道」ができてしまえば、鉢の中で水は横に広がらずにまっすぐ道を伝って抜けていってしまいます。
すごく湿った中心部と、カラカラの外周があると、根っこの絵をかいて水を求めて伸びていく根の先に、水が届いていないことが想像できると思います(キラーン)。
抜けた水が、ビニールなどでたまってしまうと、
・たまった水が臭い
・なにか生き物がいる!!!
・怖くてもう触れない!
など、色々やっかいなことが起きるので、人のためにもラッピングは外すことをお勧めします。
と、色々ボリューム膨らんだので、今回はここまでで。
「ほったらかし期間がいい、の説明」は、次回に。
Have a nice day!