誰でもない希望

先週末の話。久しぶりに大阪でライブがあった。Nozomi Nobodyというシンガーソングライターのリリース祝い。「生活／ホタル」という２曲が、７インチのアナログシングルでリリースされたのです。のんちゃん、おめでとう！

「生活」のMVをシェアしておきます。とても良い曲なので、まず聴いてほしい！
https://youtu.be/LYwpNdTabA0

教会でピアノと歌の一発録音という、シンプルで奥深い音。歌詞がまた良いんだな〜。聞くたびに、ミニシアターで上質な映画を観終わったような、自分だけの感動があって、じっくり味わって聴いてほしいと思う。デザインもクリアヴァイナルで、とっても可愛い！
ライブ会場やお店以外だとここから買えます→ https://nozominobody.thebase.in 

思えばのんちゃんと初めて出会ったのも大阪の雲州堂で、いつもお世話になっているFLAKE RECORDSのダワさん（本当は和田さん）が組んでくれたイベントだった。初めて聴いたのんちゃんの声には良い質感があって、ルーパーを使っているのに有機的。歌も演奏も、難しいことをさらりとやってのける感じがとてもクールだと思った。二人ともJudee Sillが大好きで、話すとすぐに仲良くなった。打ち上げでジョッキを片手に話すのんちゃんは、とてもサバサバした気持ちのいい女性で、一つ年下だけれど、私より人生のことをよく知っているんだろうなぁと、酔っ払った頭で勝手に想像した。

東京に住んでいた頃はご近所さんだった。ある夏の昼下がりに、近所のカフェでアイスコーヒーを飲みながら、「今一番興味のあることって何？」と質問したら「生活、ですかね」とのんちゃんはやはりさらりと答えた。その感性がすごく良いなぁと記憶に残っていたから、今回の曲のタイトルが「生活」で、私はなんとなく嬉しかった。

今回の７インチには歌詞カードの代わりに歌詞が収録されたエッセイがついてきて、彼女の世界により深く触れることができる。言葉のセンスはあらゆるセンスに繋がっていると、改めて思った。インディペンデントに頑張っているミュージシャンとしての佇まいにも憧れるし、私ももっといい歌うたいたいなと純粋に思わせてくれる存在。寄り添うような、背中を押すような、そんなNozomi Nobodyの音楽が私は大好きです。皆さんもよかったらその世界に触れてみてください。