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伏線回収のつづき

年がら年中「師走」を過ごす私の毎日の中に
排除されがちな感情がこちらに顔を向ける時は
大体が負の感情であることが多い。どこかに
喜んではいけない。
達成だとは思ってはいけない。

そんな感覚がまだ少し、残ってしまっている所為だとも思う。

昨日も盛大に負の感情がこちら側に現れて
「涙」という具体的なかたちを成して、
初めて、今、私は無理をしているのか。と自覚した。
確かに凹んだのけれど、その感情を無理にでも
こちら側に呼び寄せてくれるきっかけをくれた君には
感謝しかない。ありがとう。

かといって、「無理を」辞めるわけには
いかないのだけれど、
久しぶりに自分の感情に触れることができたのことは
今日の私に小さな変化をもたらしていることには変わりない。



凹みを引きずったまま、車を走らせ
何か「甘いものでもたべるか。」とコンビニに寄ることにした。

白いふわふわとしたシュークリーム的なスイーツを片手に
レジに進むと店員さんは、
どこにでもいる店員さんと同じ言葉を発しているのだけれど、
それはそれは丁寧で心のこもった接客をされている彼女に出逢った。

「レジ袋いらないですか。」や
「カードお持ちではないですか。」といった
どこのコンビニでも同じようなセリフを口にしているのに
レジの向こう側の彼女から発せられる言葉は
その「台詞」ではなく、目の前に立っている私に
レジ袋はいるのか、カードを持っていないのか。を訊いている。

なんと気持ちの良い接客をされるのだろう。と
癒しのようななにかが私にふりかかると
シュークリーム的な何かを食べる前に
私の中のブルーな気分はさらさらと消えてしまった。



この感覚を味わうための前日からの凹みだったのか。と
改めて昨日の出来事に感謝した。きっと
感情をどこかにやってしまった私では気がつけなかっただろうと思う。







この素敵な感情を誰かにリレーしたくて
今日の訪問先には何の理由なく手土産をもって出かけることにした。

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