見出し画像

預かりボランティア

わたしが里親になったのは、10年前の12月。

東日本大震災の起こった年の12月だ。

震災の3.11の時に、営業で外回りをしていて池袋にいたが、帰れなくなってしまい携帯の充電もなくなり、公衆電話も長蛇の列。

何時間もかけて愛犬の為に歩いて帰ったのだ。

その時にTwitterが一番連絡取りやすいという情報を聞いてTwitterをする事にした。
毎日朝同じ人と仲良くなり挨拶するのも楽しみの一つにもなった。

そこで、犬の保護をしている方と知り合い、犬のボランティアの話を聞いた。
わたしも、愛犬セシルとまのんがまだ小さくて溺愛していたので他人事ではない。
だんだんその話にのめり込んで頭の中は、可哀想な犬猫達のことで頭がいっぱいになった。

毎朝今日も可哀想な犬や猫が人間のエゴで捨てられ殺処分になっている。

今まで知らなかった自分が無知で恥ずかしかった。

そして、12月の雪の寒い日にチワワの二頭が保護されていた写真が出ていた。
明日、殺処分だと。

雪の日に埼玉の山の中を彷徨ってたらしい。

何人かが、「どうかみつかりますように」とツィートしていたが、そんなこと言ってる場合ではない!

すぐにわたしが預かりますと返信した。

その2日後にボランティアさんが連れてきた二人のチワワおばあちゃんをユノとチャンミンと名付けた。

痩せてガリガリで歯もなかった。

預かりボランティアとは。

一時預かりのことだ。
里親さんがみつかるまで代わりに面倒を見るのだ。

もしも、里親は難しくても、預かりボランティアという役割がある。
愛護センターから一頭でも多く引き出すには、重要なのだ。

わたしは、里親になる気持ちは最初からあったが既に二頭のチワワがいたので、明日殺処分と聞いてとりあえず早く預からなければと思ったので、預かりボランティアとなった。

ボランティア協力病院に連れて行って検査や避妊手術をしてもらったが、運の良いことにこの二頭は、どこも悪い所はなかった。

この保護犬達が、少し離しただけで悲鳴あげて離れたくないようなので二人引き取ってくれる人を募集したが、3ヶ月経っても見つからないので別々にする事になった。

それで、わたしは引き離されたら可哀想だと思い、引き取ることにしたのだ。

あれから10年
ユノちゃんは、今年の1月30日に亡くなってしまったが、病気もせずに老衰だった。
推定20歳。
本当に、強くて優しい子で何も手のかからないわたしのところに舞い降りた天使だったに違いない。

最後、食べれなくなってガリガリの姿が今も目に焼き付き、なんとかならなかったものか後悔で申し訳なく思っている。

チャンミンは、持病はあるが今も元気だ。
チャンミンは、家に来た時からわたしに懐いてくれている。

わたしの事を信頼してくれてるのかよくわかる。

チャンミンも推定20歳だがユノより若い気がする。
もしかしたら保護犬は老けているのでもう少し若いのかもしれない。


腎不全なので、毎日自宅点滴をしている。
これが、一年もやっているのに、慣れない私。
チャンミンが死ぬまでやるのだ。
いや、死なないようにやるのだ。

独身だと里親になれない厳しい団体もあるようだが、わたしが預かったボランティアは制限をすると里親が見つからないので比較的ゆるく信頼して渡してくれたので、一生懸命育てなければと心に誓った。

保護犬は、無料?

保護犬を引き取る時にお金を払うのを知らない人がいる。

だいたい一頭3万から5万支払うのだ。(団体によって違う場合がある)

今までかかった病院代も含め、無料だと里親という自覚がなくまたすぐに捨ててしまったり責任感がない人もいるからだ。
捨てられてた犬猫にお金を支払うのはおかしいという人もいるが「無料だ!ラッキー」と思う方がおかしい。

わたしももちろん二頭のお金を支払った。

赤ちゃんや犬種に拘る方もいるがそういう方はペットショップへ行った方が良いと思う。
心から助けたいと思うなら年齢や犬種は関係ない。

ペットショップをなくすこと。

二度と不幸にしない為に覚悟が必要。
そして1番の動物が不幸になることは、ペットショップの生体販売だ。
悪質なブリーダーから買った犬猫のお母さん、お父さんは、用無しになったらユノとチャンミンのように捨てられる。

勝手に帝王切開してゴミのように捨てるという話も聞いた事がある。
犬猫は、法律では物扱い。
この法律こそを一番変えてほしい!

ペットショップでなく、里親に!
預かりボランティアも重要!
一人でも多くの方がペットショップでの購入をやめることが必要だ。
そして、ペットは命がある。
法律を改正するように強く思う!

いいなと思ったら応援しよう!