「新春!にじさんじ麻雀杯2021」予選part2
はい。ということでPart2 です。
Part1はこちら。
今回はE卓~H卓までを書いていこうと思います。頑張ります。
ということで、まずはこの場面。
小野町さんが中ドラ1で聴牌しているところに2mをツモって来て、きっちり1mを切り、追いついたところですね。
ここで2p切りの立直を選択。枚数的に3p切りなら5枚、この手は4枚なので、1枚差ということになります。解説が言っていた通り、タンヤオを見ての2p切りだったとは思うんですが、これ個人的には結構いい判断だと思ってます。
その理由ですが、小野町さんの切り出しが結構派手なので、張ってそうっていうのももちろんあるのですが、実は同じくらい剣持さんも嫌な感じなんですよね。だから両者に安全な2p切りは良し。
結果的には小野町さんの当たり牌を握りつぶしての2mをツモって来て上がり。格好いい!!!
そして次局、グウェルさんから先生立直が入ったところに追いついた剣持さん。ここからr5pを切って追っかけます。
気持ちは凄い分かるんですよね・・・。6p切りの47p待ちの方が枚数が多く、上がりやすいのはわかっているものの、目の前に完全な安牌があるとどうしてもそれに手が伸びてしまう。(麻雀はメンタル鍛えるのに最適なゲームですよ!)
でもr5pを切っての立直だと出あがりで2600、6p切りの立直だと5200でその差が2600点です!巡目が深くて残りのスジ本数が限られているのであればわかりますが、この場合は勢いよく6p切りでリーチをかける方が一貫性があって良い気がします!中途半端をすると、リーチ後放銃の時に悔しさが残って引きずるんですよ…。
そして3家立直をグウェルさんが制し、東の3局。
4pを積もってきた剣持さん。ここで9pを切ります。
何切るって言われると何を切りますか?選択としては1p、4p、9p、1mあたりでしょうか?正解はわかりませんが、この9p切りは良い選択だと思います!理由はピンズ周りの両面期待と、萬子周りの伸びを残したいとすると、対子系のどれかが選択肢になります。この判断をスパッと出来るのは上手いですよねー。(滅茶苦茶細かいことを言えば、上家から立直が飛んでくる可能性も考慮して、この瞬間なら1pと9pの比較で1pを切りそう!)
その後の東3局はグウェルさんが発ドラ4の大きい手を張ったもののあがれず流局、東4局は的確に上がりに行ったグウェルさんが、きっちり上がり、グウェルさんの勝利で終了!
お次のF卓はちょっとざわついた卓でしたね。
まず最初はここ!郡道さんの手がチートイのシャンテンになりますが、ここから郡道さんが9pを切り、解説陣が少しざわつきました。
ただこの9p切り、良いですよね?・・・ね?
僕がチートイをあまり好きではないっていうのはあるんですが、自分の感覚としてチートイを狙う、目指すのは「手牌の横に延びる可能性が低い」もしくは、「役牌やタンヤオなど、速度が上げられそうな手ではない」という時です。
その上で手牌をもう一度見てほしいのですが、ドラ3あるのでどんな形であれ、確実に上がりたい中、455pの形はあるし、対子部分が鳴ければ結構形になりそうで、6m周りにくっつけば文句なし。更には最終形が3sと何かのシャボになったとしても結構押せるということで・・・どうです?タンヤオ手に見えてきません・・・?(見えてきたらあなたも立派な病気です!おめでとう!)
ということで、この手がタンヤオに見えてるのは個人的に滅茶苦茶評価したいです!!大丈夫、自信持って!!!
結果はタンヤオにはならなかった・・・ですが、郡道さんが奇麗に上がり切りました!
なんてことを言っていると、次局、郡道さんにお手本のような手が入ります。
はい!何切る!!!!
上は牌理上の話です。この形は結構出てくる形なので、覚えておくといいかもです!詳しい解説をしたいんですが、既に平澤さんが素晴らしい解説動画を上げていらっしゃるので、興味のある方は下の動画を見てみてね!
因みに、今回は巡目がまだ浅いという状況の話ですし、あくまで平面での話なので常時この考え方が良いわけではないので注意してくださいー!!
お次の局ではエクスさんにバケモノ手が入ります!
これが負けるわけない・・・と思いますよね。速度的には確かにダントツなんですが、この手だと中は鳴きますよね?そうすると、悲しいことに言うほど打点は高くならないんですよ・・・。
そんでもってこの局面。上家から発が出てカン!をしたら1sをツモってきた場面。
これが条件戦の難しい所で…現状、郡道さんとは16,800点差あります。次局に親番があるとはいえ、まだ巡目が浅く、染めればそこまで苦労せず打点が高くできるので、少しでも点数を稼いでおきたいなら6mを切るっていう選択の方が良い気がします。
でも、麻雀わからないとその条件を含めた判断ってなかなかできないんですよ。だってこの手、聴牌してるんだから1sを切るってなんもおかしくないですよね。でも条件戦って言うだけでほんのちょっと変わってきちゃう。なんて難しいゲームなんだ麻雀・・・。
因みにどのくらい変わるのかというと、このまま出あがりをすれば6400点ですが、染めれば8000点まで確定で上げれます!
貰えるものは貰える時にキッチリ貰っておく方が良いです!意外と、1000点差の2位とかになる場面とかあるんで悔しい思いするときありますからね・・・。
はい、僕が間違ってました・・・。ごめんなさい・・・。
思わず「えっ!?」って声が出たのがこの場面。
郡道さんが安牌候補を残す手牌進行をしている・・・だと・・・!?
あまり頻繁に見ていたわけではないのですが、まだまだ麻雀を覚えたてというのもあって、安牌をそこまで意識していた打牌って少ない印象がありましたが、やっぱり麻雀が上手い方々と接する機会が多いっていうのは良いことですね。通常の何倍も速く成長が見られるので、なんかこういう何気ない一打に凄く楽しさを感じてしまいます。
東の3局は奈羅花さんが気合の裸単騎を見せたものの流局で終了。
そして次がちょっと物議を醸したオーラス。
このリーチですね。まあ、相当話題になったので今更解説する必要はないとは思いますが、このリーチなにが問題だったかというと、所謂、「目無し立直」だからです。
この状況から長尾さんがあがったとしても最大で満貫で、トップに直撃だとしても勝てません。だから話題にあがったわけです。
コメントにも散々書かれていた、野良猫さんが前回目無しのあがりをして話題になりましたが、今回がなぜそれ以上にいろいろ言われているのかというと、それが「意図的だったかどうか」という部分だと思います。
野良猫さんの場合は恐らく、麻雀がわからず、意図的ではないあがりだっためにそこまで咎められることはなかったようですが、今回の場合はわかっていて故意にやったということで明確な違いがあり、大分怒られたようです。
でもこれって麻雀のマナーでは無いので、どちらかというとスポーツマンシップ?に近い部分なので、中々難しい問題なんですよね。
こういう初心者麻雀大会においてはこういうことって絶対に起きるんですよ。今回はオーラスなので目立ってますが、例えば東3局でダンラスの状況から1000点のあがりをするっていうのも、似たようなものですよね。でもこれが点数計算がわからない、あがったら勝ちだと思っていたなら仕方ないです。
だからこそポイントは上記の通り、故意かどうかになるんですが、このリーチが無駄かと言われるとそうではなく、最悪順位が入れ替わりますよね。影響は少なからずあるわけです。
なので結局は”正々堂々の勝負”が好まれている、求められているってお話なんですが、個人的には正直、どっちでも良かったです。(擁護は出来ませんが・・・。)
これもこれで面白いし、元々こういうことありきの大会で見ていたって言う部分はあるので、これがMリーグとかのガチガチの大会なら批判側に回ってたかもですね。
何にせよ、それなりに関係者に怒られたらしいので、やってしまったことは仕方ないですし、次に同じ失敗をしなければ良いだけです!頑張って!!
そんで次はG卓です。個人的にこの卓が大会の中でダントツ雰囲気良かったです!!観ていて本当に気分が良かった!
対局者同士は凄く雰囲気良いのに、卓上はバッチバチなのがまた面白いんですよ。
力一さんに早々良型の聴牌が入り、一人勝ちかと思っていたらすかさず対面の相羽さんも追っかけ、更に混ぜろよーと言わんばかりに静凛さんも気合の清一色プッシュ!!もうインファイトの殴り合いですよ!
結果もまた凄くて、相羽さんが麻雀の概念を根底からぶち壊すような2mをツモ。更に裏3も乗っけてしまう凄まじさ!(もうこの瞬間に僕の頭はショートしました。)
待ちが悪い?関係ないね。上がれば良いのだろう?
はい、文句ありません・・・。その通りです・・・。
その次の局も凄くて、フリテンだろうとお構いなしの立直!
そして次順に即引き戻しのツモ。つ、強すぎる・・・。
r58sと69sのノベタン選択で何故か69sを選択し、すぐさま9sを切った力一さんから上がりを取りました。僕には一生上がれない手順です・・・。凄い・・・。
しかもそれだけでは止まらず、4枚目の5sもサクっと引いてきて更に加点します。もう訳が分からないよぉ・・・。
でも、最初に言った通り、卓の雰囲気はめちゃくちゃ良いんですよ。相羽さんが困っていたら静凛さんがアドバイスをして、あがったら素直に褒める。本当は勝ちたいはずだし、手牌の進行的に高打点を狙ってるのも見て取れるので、諦めてはいないなかでそれが素直にできるって凄いですよね。
そんな相羽さんの一人勝ちで終わるかと思って居たところに、一石を投じる漢が現れます。力一さんです!!
初ドラ3の手を張っていた相羽さんから3900をあがり、親を流します。ナイス!!
そして東3局。力一さんに先制聴牌が入ります・・・が、これはどうもしっくりきませんね。3pを切ってしまっているのが何とも悲しい・・・。
ただ流石にこれでは曲げれないですし、6mにくっつくか、36pを引き戻してくればまだ戦えます。だからこそここは様子見という判断!
後に両面変化の1mを引いてきたところで、1mを自摸切りリーチ。
1m4枚見えちゃってるので4mしかないから5p待ちにしたと思うんですが、これ難しいですね。僕ならやっぱり両面とはいえフリテンは怠いので、6mを引っ張り続けるかなあ・・・?判断保留の南切りとかも面白いですよね。
結果は相羽さんから出た5pで辛くもあがりきりました!(その陰で行われていた伏見さんの全力プッシュが格好良すぎた・・・。)
迎えたオーラスでは力一さんが最高の3p縦引きを見せ、先制リーチ!これはもうノータイムですね!
そして後に出た相羽さんからの3mで美味しいトップからの直取りで逆転勝利!気持ちいいね!!
でもこの結果大事なところはオーラスに早めの立直が打てたということよりも、ラス前の東3の上りだったと思うんですよ。オーラス親番って最後までわからないからチャンスがあるので、オーラスに注目する方も多いですが、意外と大事なのはその前で、そこでどこまでオーラスを自分にとって良い条件で迎えることが出来るかというのを考えるところなんです。
それで言えば、厳しいリーチだったとはいえ、あの上りがあったからこそ、勝率を上げることが出来て、勝ち切ることが出来たってことなんですよ!
それにしても本当にこの卓はみんなが麻雀を一緒に楽しんでいて、それぞれが勝ちに向かって思考を巡らせていたという印象が一番強かった卓なので、本当に面白かったです!
あと何よりも、力一さんが回線落ちした時に全力で待ってあげてた伏見さんが素晴らしかったです!今回の大会、初心者大会にしては持ち時間がやや少なめだったので、思考時間ってとても大切なはずなのに、それを使ってまで正々堂々と戦おうとしたその姿勢は、結果以上に視聴者の心を掴んだと思います!
(段位戦打ってるときに回線切れがいたら、やったー危険牌切っちゃおーって喜んでいるようじゃまだまだってことなんですよ。反省しました…。)
みなさんナイスファイト!!!
そうこうしているうちに、遂にH卓まで来ました!
初っ端、早瀬さんにドラドラの良い配牌がきました!ここから南を落とした早瀬さん。立派なタンヤオ病患者ですね!いいぞーー!!
この卓最初の立直は空星さん。3色も見える良型で、これには3色おじさんもにっこり!
そこにすかさず葛葉さんも追っかける!反対にこちらは3色おじさんしょんぼり・・・。
ただこれ、4sは中筋になっている形ですし、流石に先制が入っている中、3pを待ち続けるわけにもいかないので立直で良いと思います!
(ただ4sは空星さんに切れないどころか、6s→3sと落して、2sまで切れてるなら大分4sが生き辛い牌なのが辛い・・・。)
ただ結果はなんと、リーチ者二人をあざ笑うかのように、後追いでリーチした早瀬さんが颯爽とあがって競り勝ち!
積んで一本場。葛葉さんにめちゃくちゃあがりたい配牌がきます。いやーーーあがりたいーーー!!って思って居るところに、早々に聴牌した空星さんからの立直がきます。辛い…悲しい…。
流石に葛葉さんも降りられないので、頑張って手を進めますが、一歩及ばず、空星さんが3sをツモ。打点は高くないですが、これ以上早瀬さんに加点されたら困るので、親を流す意味ではかなり良い上がりです。
その次局には面白いことが起こりました。自風を鳴いて安い上がりを目指していた葛葉さん。南を引いてきて加槓したところなんとドラ4!!!
段位戦でやられたら吐血するやつですが、大会で見るなら楽しいやつ!!!
これを見た序盤からタイミングを伺っていた早瀬さんが呼応するようにカン!!
はい、インファイト麻雀開戦!!!!
開戦と同時にテンパったイブラヒムさんがリーチをかけます。もう怖すぎて見渡す限り地雷原って感じですね・・・。
しかもカンチャンの4sをバシッと掴んでくる強者のツモを見せます!(裏が乗らないのは細すぎて笑いました・・・!)
お次の局は葛葉さんがサクっと3200をあがり、親番を引いてきます。
中、白と鳴いている親の葛葉さんに、染に向かったイブラヒムさんが放銃。
ここもちょっと麻雀の面白いところというか、この手のゲーム全般の面白い所なんですが、この葛葉さんの仕掛けって、周りから見ると最悪、大三元まで見えて、めちゃくちゃ恐ろしい状況なんですよね。
ただ一人、発が3枚見えているイブラヒムさんだけがそれを否定できるので、染に向かったんだと思いますが、これが仮に、イブラヒムさん以外の2人のうちどちらかが発を持っていた場合は、北を切ったりしていたかもしれません。
ある程度怖くないってことがわかってしまった故の放縦って考えると、こういう勝負の駆け引きってかなり面白いですよね。
葛葉さんの連荘を意にも介さない、空星さんの無情な立直が早速飛んできたわけですが、これって負けるはずないですよね?勝ち配牌以外の何物でもない。
と思っていたのに意外とそうならないこともあるのが麻雀。結構もつれ込んだ結果、イブラヒムさんが5mで放銃をします。でも8sを切る段階で少し悩まれていたように見えたので、思考を大分回していたんだと思います。
その結果、4mが時間切れで飛んで行ってしまったので、仕方なく落としたこの5mが放銃という泣きっ面に蜂な展開。こういうことになってしまうから、考慮時間って大事なんですよね・・・。
あれもこれもって考えてしまうと時間なんていくらあっても足りなくて、それは麻雀が打てる人ほど陥りやすいっていうのは何とも酷な話です・・・。残念!!
その後のオーラスでは、シンプルな強さが見えましたね。
空星さんに逆転手が入りますが、ここで冷静にダマを選択します。状況、2位ですが、この打点であればどこから出ても、ツモっても勝ちが確定しているので、曲げる必要がありません。当然、ダマの方があがり率も違うので、これをやられてしまってはもう手も足も出ませんね。シンプルに強い。
そのまま葛葉さんからのr5sを的確に上がり、空星さんのまくり勝ちで終了。
以上、ここまでがE卓~H卓でした!
前回に引き続き、なんて内容が濃いんでしょう。まだ半分・・・半分です・・・。
今回は初心者大会ということもあり、結構、自分ならどうするか?を意識的に書くようにしていますが、別に打牌批判をしたいわけでも、この考え方が正解と言いたいわけではないので、そういう考え方、見方もあるんだ程度に思ってもらえれば良いです!
麻雀は覚え始めるととても奥が深い楽しいゲームなので、ぜひぜひ覚えてみてね!
楽しいゲームだと証明する画像もちゃんと貼っておきます!
???「麻雀って楽しいよね。一緒に楽しもうよ」
・・・しかしこのペースで書いてたら一体いつおわるんでしょうか?
次回も気が乗ったら頑張って書きます・・・。