番外編:工作を通してできた友人と、工作員の裏事情

心に残る"友人"との出会い、知られざる工作員の裏側

前回の体験記では、私の「復縁工作」依頼の実態を全てお話しました。しかし、その裏で私の心に深く刻まれた人々や、あまり知られていない"工作員の裏事情"がありました。これを番外編としてお届けします。

まず、今回お話するのは「工作を通じて出会った友人」と「工作員の舞台裏」。特に、Rちゃんという友人との出会いと別れは、私の人生を大きく変えた出来事でした。彼女との思い出や彼女が直面した苦悩を振り返りながら、この業界の闇を赤裸々に綴ります。


運命の出会い:オープンチャットで見つけた“同士”たち

依頼を決める前、私は、業者の評判や実際に依頼した人の話を探すために、LINEのオープンチャットに参加していました。
なぜ、LINEのオープンチャットで探していたのかというと、Twitter(現X)は、業者関係者と思われる不自然なポジティブ投稿で溢れていたからです。
(例:順調すぎるくらいにトントン拍子に工作が進み復縁している)
それに対して、オープンチャットでは正直な声が飛び交っていたのです。
依頼前の方が多く真剣に情報交換されている様子で、もちろん100%ではありませんがこちらの方が信用できると思い、ほとんど毎日会話に参加していました。

そんな中、「今まさに依頼中」という女性と出会います。しかし、彼女は「調査がうまくいっていないかも」「直接元カレに会いに行こうかな」と不安を口にしていました。その発言は危険を伴うもので、私は思わず「万が一対象者(元カレさん)に姿を見られたりでもしたら、ストーカー等の犯罪になる、規約違反で工作が中断される等、リスクが大きすぎるので絶対にやめた方がいい」と止めました。

私と同じ意見の方が、ほかに3人おり、流れは賛同に向かっていました。
そして、その場にいた他の3人と意気投合し、新しいグループを結成することになりました。


Rちゃんとの特別な時間

そのグループで最も親しくなったのが、Rちゃん。
同じ年齢、住む場所まで近いという偶然もあり、私たちは自然と距離を縮めました。
彼女はすでに業者に100万円もの大金を払い、調査報告もなく騙されている状況でした。
この事実に私は怒りと悔しさを感じ、彼女と共に業者に対抗することを決意したのです。

初めて会った日のRちゃんは、笑顔がとても印象的で小動物のような可愛らしい女性でした。
節約のためお弁当持参で訪れたカラオケが満室で、急遽サイゼリヤに入ったこと。話に夢中になりすぎて気づけば夕方だったこと。

LINEの時からですが、Rちゃんとは、とても気が合いました。
出逢いのきっかけは別れさせ工作だったけど、もしも、学校や職場など、これまでの人生で普通に出逢えていたら、良い友達になれていたのかなと思ったりもしました。
サイゼリヤを出てからは、駅にある商業施設で服を見ました。
「元カレはどんな服が好みかな?」「ギャップも大事だよね」など、2人で一緒に考えながらウィンドウショッピングをしました。

何気ない日常が、どこか特別な思い出として心に残っています。

Rちゃんとのその後


Rちゃんとは、この日以来、会うことはありませんでした。
Rちゃんについては、あれからどうなったのか、今どうしているのかがずっと気になっています。
「momonaちゃんのことめっちゃ好きだよ」
「momonaちゃんは、弱いけど、強いと思ってる。尊敬する」
「momonaちゃんは、話術や発想が尋常じゃない」
こんな風に言ってもらえたことも、覚えています。
LINEだったので、当時スクリーンショットを撮って、何度も読み返していたのですが、今は探しても見つかりませんでした…。

Rちゃんへ


もし、これを読むことがあって自分のことだと気づいてくれたら、連絡してほしいです。
今度こそ、"普通のお友達"になりたい。
いつか、またRちゃんと楽しくお話したい。


工作員の裏事情:暴かれる真実

この業界で実際に工作員として働いた人から聞いた話は、衝撃的なものでした。

  • 工作員は全員ただのアルバイト

  • 精神的負担の大きい過激な依頼も日常茶飯事

  • 業者は調査も工作も「適当」

  • 10割詐欺が当たり前

「本当にまともな業者があるなら、それは奇跡」と言われたほどです。
このような現実を知りながらも、私は自分の意志を曲げることができず依頼を決めたのです。
振り返ると、本当に愚かで頑固でした。


最後に:Rちゃんへ、そして読者の皆さんへ

Rちゃん、もしこれを読んでいたら、連絡をください。
今度こそ普通のお友達として、楽しい時間を過ごしたい。
あの時、2人で必死に戦った日々を今でも忘れられません。

読者の皆さん、私が体験した「復縁工作」の全貌と、そこで知った闇。
あなたが同じような道を選ばないための一助になればと思い、無料記事として公開しました。
この業界に興味がある方や、不安を抱える方にぜひ読んでいただきたいです。

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