年間売上1000万円のフリーランスエンジニアになるのは難しくない?! 私のフリーランス体験談 〜フリーランスの始め方・Tipsを紹介〜
この記事に関して
タイトルの通りなのですが、私はフリーランスのJavaエンジニアとして活動をしています(注:2023年以前の話です)。最終的な月単価は83万円となっており、この単価で1年間案件をこなせば年間売上1000万円となる見込みです。(正社員をはさんでいるので1年通してフリーランスとしての活動経験がないので、このような表現になっております....)
私がフリーランスになった経緯、反省点・改善点、その時の心境等を記載していきます。(フリーランスとしての報酬額もぶっちゃけます)
私が思うにITエンジニアであれば、フリーランスになること自体はそれほど難しくないです。ただ、フリーランスになってからはじめて気づいた点・活動していて困難だった点が多々ありますので、今後フリーランスになるか迷っている方の指針になればと思います。
【2024年1月追記】
大前提として私はフリーランスがめちゃめちゃ素晴らしい、正社員の上位互換という風には考えていませんし、2024年現在は正社員として勤務しています。将来的に一時的にフリーランスをやるかもしれませんが、正社員の方が性に合っていると感じます。
1. フリーランス独立時の状態
1-1. 独立時に所属・経験していた企業
独立時、Javaエンジニアとして以下の2社での職務経験を持っていました。
1社目: 株式会社富士ソフト
2社目: 株式会社ワークスアプリケーションズ
1社・2社あわせて約2年間の開発経験を持っている状態でした。大学では特に情報処理の専攻ではなかったため、1社目に入社してからプログラム・IT関係の勉強をスタートさせました。
ぶっちゃけこの時点での開発経験は未熟だと自身でも感じていました。しかし、エンジニアになってからは休日等もIT関連の勉強会に参加したり、自身で技術書を読んだりと、普通の社会人に比べては努力をしていた方だとは思っています。
1-2. 独立時のスキルセット
Java : メインスキル。サーバーサイドの開発・Androidの開発経験。
Javascript/html : WebApplicationのフロントエンドの開発経験。
インフラ関係:Linuxでのサーバー構築経験。基本的なコマンドは抵抗なし。
クラウド関係:AWSのEC2は使ったことがある。
資格:応用情報技術者、TOEIC 845
2. 独立しようと思ったきっかけ
独立前は株式会社ワークスアプリケーションズに所属していました。こちらの会社は自身を「メガベンチャー」と謳っており、若手でも裁量の大きい仕事を任せる文化がありました。私は同社の中でも中核の事業である人事系のERP開発に携わっており、十分やりがいを持って仕事をしていました。
しかし、一方で長時間労働が常態化している状況であり、私自身も月100時間の残業が何ヶ月も続いている状態でした。
優秀なメンバーに囲まれて、成長が実感できるような環境だったのですが、プライベートや体調や犠牲にしてまで働くスタイルに疑問を持ち退職を決意しました。
しかし、ここで問題が出てきます。この会社は結構給料が高く(入社時の年収600万円)、転職をした場合年収ダウンは必至な状況でした。
そこで前々から興味を持っていたフリーランスという働き方を検討しはじめました。この際に検討した部分としては以下の点です。
1. 現状のスキルセットで月いくら稼げそうか。
2. 社会保険(年金・健康保険)の負担どれくらい増えるか。
3. 厚生年金ではなく、国民年金に切り替わった際の将来的なインパクト。
上記を徹底的に調べました。インターネットや書籍での調査はもちろん、知人に詳しい方がいたので相談にのってもらったりしました。
それを踏まえ年収や将来的にもらえる年金がどれだけ変化するかを計算しました。2と3に関しては後述しますが、1に関しては月60万超は期待できる状況でした。そして、フリーランスになることを決意したのです!
3. フリーランス案件の探し方
3-1. 業務委託契約か? 業務請負契約か?
フリーランスとして仕事を受注する場合主に上記の2パターンが存在するかと思います。知らない方のために簡単に2つを説明します。
業務委託契約:
現場に常駐して働く方法。成果物ではなく、働いた時間に対して報酬が支払われるスタイルです。月単位で単価が決まります。「一ヶ月働いたら60万円払います」という形式です。多くの案件が月140~180時間の範囲で固定報酬。稼働時間が140時間を下回ったり、180時間を上回ったりすれば1時間単位で精算するような感じです。3ヶ月単位で契約をすることが多いですが、支払いに関しては月毎に行われます。俗にSES(システムエンジニアリングサービス)と呼ばれます。
業務請負契約:
成果物に対して報酬が支払われるスタイルです。「xxxのアプリを作ったら15万円支払います」というタイプの契約です。この契約方法は案件を探すのが難しかったりします。知り合いのツテがないと中々難しいですし、納品時にトラブルになりやすいです(「仕様と違いますよね?」と言われたりする可能性が....)
私は、基本的には業務委託契約で仕事を受注していました。クラウドソーシングを使って業務請負契約の仕事を行ったこともあるのですが、報酬が低かったり、納品後にアプリを修正してほしいといった依頼があったりして、大変な思いをしました。巷でフリーランスエンジニア、と謳っている場合、大概が業務委託契約と言って間違いないでしょう。
3-2. 自分が案件を見つけた方法
まず、最初に案件を紹介するエージェント複数社に登録しました。(このようなエージェントは多数存在しており、ネットで検索すればレバテックやギークスといった会社が出てくるかと思います。)
その上で、職務経歴書・技術シートをエージェントに提出し、どのような条件で案件を探してほしいか、と伝えました。私のこの時点でのスキルセットは上述の通りで、そこまでスキルの高いエンジニアではなかったので「月60万円以上、都内近郊で働ける」というゆるい条件で案件を探してもらいました。
その後、エージェントから私の希望に沿った案件がメールで送られてきて、応募するかどうかの検討を行います。エージェントにもよるのですが、以下の内容がメールで送られてきます。
現場の情報 : 実際に働く場所やその最寄駅。企業名が公開されていることも。
月単価:「60万円以上」「50~80万円」「スキルにより応相談」など記載の仕方は曖昧なことが多く、最終的に交渉によって決まる。
精算幅:月の稼働時間の上限と下限。上述の通り140~180時間が多い。
業務内容:その現場でどんな仕事をするか。
商流:他の会社が仲介に入っているかどうか(説明がないエージェントも多い)
興味を持った案件に関しては、応募の意志を伝え、先方と面談をセッティングしてもらいます。面談は基本的に現場のチームリーダーの立場の方とすることが多かったです。聞かれる内容として、過去の経験や「xxできますか?」といったスキルチェックがメイン。
私も最初の案件が決定するまで3社ほど面談を行い。無事一社から現場に来てほしいというオファーを頂きました。そして、ワークスアプリケーションズを退職、フリーランスとしての一歩を踏み出したのです(続きは後述の「自分が携わった案件とその単価」にて)
4. フリーランスの始め方
4-1. 役所への届け出?何を届ければいいのか?
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