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パリ五輪 2024-1924 炎のランナー今昔

オリンピックが開幕しました。私にとってパリ五輪は1924年大会です。
映画「炎のランナー」の舞台となりました。


(1)炎のランナー

1924年パリ五輪を目指す二人のランナーの物語です。一人はケンブリッジ大学生のハロルド、もう一人はスコットランド人牧師のエリックです。ユダヤ系のハロルドはイギリス人社会で認めてもらうために、勉学でもスポーツでも栄光を勝ち取ろうと努力します。エリックはスポーツ万能で陸上競技だけでなくラグビーの名選手でもありました。宣教師であったエリックにとって、大切なことは信仰でした。

二人はともにパリ五輪の英国代表に選ばれます。勝利にこだわるハロルドはプロコーチを雇いますが、周囲から白い目で見られます。アマチュアリズムに反しているというのです。
エリックは陸上競技100m走に出場予定でした。ところが予選日程が日曜日となったため、エリックは神の定めた安息日に走れないと言って出場を拒否します。400m走に出場予定の友人がエリックに出場枠を譲ってくれました。このおかげでエリックは400m走で優勝できました。ハロルドも優勝候補のアメリカ代表を破って100m走で優勝しました。

(2)1924年のオリンピック

100年前の当時、オリンピックはアマチュアの大会でした。
スポーツでお金を稼ぐプロ選手は低く見られていました。紳士的でない、
というわけです。スポーツは貴族のたしなみであったため、これをお金儲けの手段にすることは嫌われました。

(3)2024年のオリンピック

100年後のオリンピックはプロの大会です。
オリンピックを最高の選手が集う場にしたい、という要望と商業主義の台頭
によりプロ選手の参加は促進されるようになりました。

(4)醜悪と崇高

パリ五輪2024年は見ていられません。
酷暑期の開催、奇天烈な開会式、汚水まみれのセーヌ川でのトライアスロン等々アスリートではなくスポンサーファースト、あやしげな巨大利権の跋扈する大会です。

ではパリ五輪1924年の方がよかったか? 私はそうは思いません。
一部特権階級のアマチュアスポーツ大会は、関係者以外興味がわきません。
スポーツはアマチュアよりもプロが行う方がエキサイティングです。

最高のスポーツ大会を楽しみたい、ということならプロの大会となります。4年に一度開催のオリンピックはスポーツ選手にとって目標の舞台です。
観戦する方からすれば極上のスポーツエンターテイメントです。
ここにはスポンサーがらみのイベントや長々としたコマーシャルは入れないで欲しいです。せっかくの大会が楽しめません。

人気のある種目や日本選手の活躍す競技の決勝戦などは、有料放送で
ないと見ることができない、というようになるかもしれません。
私はそれで構わない、と思っています。最高のスポーツだけを楽しみたい、ということであればこのようにならざるを得ないと思います。

「炎のランナー」は6回見ました。
最初に見た時と現在とでは感想が随分変わっています。7回目に見ると
どんな感想になっているでしょうか?

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