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かなしみの塊

しんちゃんが突然いなくなって6年が過ぎて、七回忌を迎える。
この夏、初めてリゾート就労に充ることにした。

キャンプ場で働くよ。


2009年にイサムを見送り
しんちゃんに支えてもらいながら
どうにかこうにか6年が過ぎ
ようやく前を向いて生きて行くコトを宣言したら
あっという間にしんちゃんが死んでしまった。
それも突然に。

イサムだけでもかなしいのに
もっともっとかなしいコトが有る事を知り
めちゃくちゃ頑張って頑張って
歯を食いしばり
ようやくまた前を向いたら
干支は一回り廻って
気がついたら
もう婆さんの年齢となっていた。

頑張った
死にものぐるいで
死んでもいいのに
死なせてくれずに
頑張った。

大きく胸を張るコトが出来るよ。
でもね
どうしてもかなしみの塊は
消えずに
鉛のようにとても重く
私の胸にある。




元々家族が多かった自分はこの夏
キャンプ場のスタッフへ賄いを作る。
この夏の体験は
自分史上、一番スリリングで一番楽しいこと間違いない。

かなしみの塊を抱えながら
新しい挑戦をするよ。

こんな私を
イサムやしんちゃんは
応援してくれていることだろう。

素敵な仲間と過ごすであろうこの夏。
命を燃やす仕事である。
命を燃やしに行くよ。
待っててね。

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