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バカリズムは女芸人をディスっていたのか ──ENGEIグランドスラム(2020.3.28)


バカリズム 「女子と女子」

DVD「なにかとなにか」にも収録されている、一歩間違えばクレームが来そうな毒性の高いコントである。

https://www.amazon.co.jp/dp/B00N84EFUQ/ref=cm_sw_r_apa_i_SDf0EbED78JQ3

内容は「こういう女子いるよね〜」というあるあるネタ。トイプードル、クリームブリュレ、自撮り、、、「私って変わってるかな〜?」と主張しているが実際は平凡で流行に流されやすい自意識過剰な女を、変顔とダミ声で演じ続けるコントだ。

過去にENGEIグランドスラム(フジテレビ)で披露され、このたび、コロナ禍の影響により再度放送となった。アシスタントの松岡茉優から「このネタを書く人が結婚できたとは」とコメントされる程の意地の悪いネタである。

※バカリズムは前年12/24に結婚


私も「あったな〜こういうの。茉優ちゃんの言葉に一字一句同意するわ」と思っていた。のほほんと。

だが。

ふと、思ったのである。

もしかしてこのネタは、イヤな女子へのdisだと見せかけて、

イヤな女子へのdisネタしかしない

女芸人へのdisなのでは?


と。


友近、柳原可奈子、横澤夏子、紺野ぶるま、河邑ミク…

思い浮かべてみれば出てくる出てくる、イヤな女を演じる女芸人。R-1ぐらんぷりやTHE Wといった、いわゆるお笑い賞レースでも、女芸人がイヤな女をdisるネタはよく見かける。売れっ子から若手まで。


そう。

"イヤな女あるあるネタを演じる女芸人"

は、すでに、

"女芸人あるある"

なのだ。


それを踏まえてもう一度「女子と女子」を見てみると、2つの事に気づいた。

①どこかで聞いた事があるようなヌルいあるあるしかない

②誇張して大袈裟にブスに演じている

という事だ。

バカリズムは男性でありながらその高い観察眼と表現力で「架空OL日記」という女性の生活を綴ったブログを書いていた(後に書籍化→ドラマ化)。それがどれだけ女性を描いているかは読めば明らかなのだが、こういう物が描ける人間が女子あるあるコントを本当に真正面から作るとしたら、もっと誰も見たことの無いような、斬新で感心してしまうようなものになったのではないかと予想する。

ちなみにググってみたら、ガールズちゃんねる(匿名掲示板)でも「今回雑じゃない? もっと丁寧にネタを作る人だと思っていた」という意見があった。


なぜ、陳腐なあるあるなのか。

なぜ、必要以上に醜く演じるのか。


「女子と女子」は、既視感満載のネタを披露する女芸人への、最大級のイヤミである。


そう思った。




背筋がゾッとした。



※あくまで想像で、確証はないです

※芸人は男女問わず好きです。誤解されそうなので念の為。上に挙げた女芸人もあるある以外の多種多様なネタを持っていることは承知です。友近の西尾一男のネタ大好きです。


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