【仮説】宮下草薙の漫才は草薙草薙である
※仮説なのに断定口調です
宮下草薙。現在バラエティ番組で活躍している、お笑いコンビだ。霜降り明星、EXIT等と共に「お笑い第7世代」にカテゴライズされている。
バラエティ番組での大人数でのフリートーク、いわゆる「平場」が面白いと注目されているが、当然持ちネタもある。彼らの場合は漫才だ。
で。
この漫才。
宮下草薙でやっているように見えて、実は、草薙草薙である。
……ちょっと何言ってるか分からない?
OK、解説しよう。
宮下草薙のネタは「行きたくない、やりたくない、嫌だと思う」ネガティブな草薙と、それをなだめる宮下の会話がメインだ。
「ダーツに誘われたけど行きたくない」「虫歯になったけど歯医者に行きたくない」「家の近くにディスコができて嫌だ」など
コントインせず会話のみで進められていくが、これは宮下と草薙の会話ではない。
立ち位置左は、ネガティブ思考の草薙
立ち位置右は、良識的な草薙(演・宮下)
そう、「財布を拾ったが届けようか迷っている所に現れる天使と悪魔」の、変則パターンなのだ。
論拠は2つある。
① 宮下(良識的な草薙)は相談を受けている身でありながらダーツに行ったことがない。歯医者にも行ったことがない。「そんなんじゃない?」と予想で話している。ここで宮下が他人ではなく草薙本人の可能性が出てくる。
② 宮下(良識的な草薙)が草薙(ネガティブな草薙)にかける言葉は非常に優しい。例えば別のネタの「バーベキュー」では、草薙(ネガティブな草薙)が「将来子供が出来たら…」と案ずる場面で宮下(良識的な草薙)は「なんでお前みたいな後ろ向きな奴が幸せな家庭は築けてんだよ」とツッコミを入れる。「後ろ向きな奴」である。「暗い」「消極的」「人見知り」でない。もちろん「陰キャ」「キモい」「ブサイク」でもない。それは良識的な草薙は草薙本人だからだ。自分に対して傷つくような言葉は決して言わない。
良識的な草薙はネガティブな草薙を正論で説得する。しかしネガティブな草薙は嫌な目に会いたくない。絶対に。良識的な草薙が、参加すれば必ず得るものがあると説得しても。
めんどくさい。。ダルい。。傷つきたくない。。気を使いたくない。。
だからネガティブな草薙は回避しようとする。ただ上記の理由では弱い。なのでネガティブな草薙はもっともらしい言い訳を作る。
ダーツの場合は、「ダーツの正しいフォームがわからない」「オレなんかが正しいフォームで投げたら笑われる」「適当なフォームで投げるなんてダーツに失礼なことはしたくない」「自分の体がダーツの的にされるかもしれない」「逃げたら両親に危害が及ぶかもしれない」……
一体どんなヤンキーに誘われてんだ?と思うようなネガティブな妄想の数々。最後の方にいたってはもう正直現実味がない。だがネガティブな草薙は「行きたくない」が前提だから、行かないためなら多少無理矢理な言い訳でも言うしかない。「行かないために必死かw」という笑い。それがこのネタの肝だ。
そして良識的な草薙は匙を投げる。「もう勝手にしろ」と。嘆かわしい。この世に善の栄えた試しなし。
以上、宮下草薙が宮下草薙ではなく草薙草薙である話。
だから何なんだよ。
はい、おっしゃる通りです。
けれど宮下草薙は今の活躍の割にはネタについてあまり触れられていない気がする。EXITに比べると魅力がわかりにくくはある(EXITとすゑひろがりずはやっている事がほぼ一緒)。なのでネタについて感じた事を書きました。平場無双とかキャラクターの強さとかの解説は他の人に任せます。
ネタも面白いんだよ…見て…