ポーカースタジアムA帯以下でよく見るミスについて
稼動店舗が復活したポーカースタジアム、対人戦も1ヶ月ぶりぐらいに多く見られるようになりました。その間座学をしっかりしていたせいか、プレイヤーごとの穴が見つかるようになりました。そこで気になったプレー、そして自分なりの意見を置いておこうかなと。
1.ペアボードの扱いが雑
かなり地力差がでるシチュエーションです。
とまぁ、このように場に出たカードでワンペアが作られてるような状態をペアボードと言ったりしますが、ここでの駆け引きが非常に雑かなと。とりあえずツーペアになったからオールイン>3カードやオーバーペアに焼かれてオワっていうシチュエーションをよく見かけます。
ネットで読んだのだと思うのですが、ペアボードはチキンレースだという喩えがありました。バイクに乗った人が崖や港で海や穴に向かって全力で走って如何にギリギリで静止できるかを競う度胸比べですね。この喩えがピッタリ当てはまると思います。なのでツーペアはヒットした時点で他より一歩前進しているとは言えます。ですが全力疾走のタイミングでしょうか?
ここでアクセルを踏み込んでくる(レイズ、コール、リレイズを選択するプレイヤー)はこのような狙いがあると考えられます。
A.とりあえずノリで参加した
B.次のカードを見たい
C.ツーペアが成立した
D.オーバーペアでのツーペアが成立した
E.3カード以上が成立した
このような流れがある以上、C程度の思考だとD,Eに対して敗北する訳です。当然Dの思考はEに対して敗北することになります。
なので、慎重にベット額を調整したり、チェックレイズを用いるなどしてリスクを分散する必要があるのです。普通のボードでのツーペアは強い部類の役になりますが、ペアボードにおけるツーペアはそれほどでもないことを意識しておく必要があるでしょう。
2.所持額に合わせての作戦変更を行えない
これも結構見ます。所持しているチップ額に合わせての作戦変更が出来ていないプレイヤーがどうなるかというと、勝ち抜け直前の11000~14000点前後の時に無茶な高額レイズを行い、そこで敗北して一気に4000~6000点まで落ち込み、そのまま失速して敗退してしまうパターンです。
確かに所持額が太くなれば、多少強気の選択肢が取れるようになるでしょう。特にトーナメント戦ではこの戦術は正解です。
ですが、ポーカースタジアムのゲームは6000点持ち、15000点で勝ち抜けというルール上、所持チップは100~14900で確定します。なので実際のトーナメント戦のような数回大きく負けても大丈夫!みたいな大差が発生することはありません。なので勝ち上がり直前だからといって、強すぎるブラフを打ち込むことは合理的な選択ではないことが多いのです。
言い換えれば1回でも大きなギャンブルに勝てば一気に形勢逆転しやすいゲーム性なのです。後2,3000点稼げば勝ち上がりだから1000~2000点持ち程度の飛び直前のプレイヤーをいじめようと高額レイズを行ったらオールインで反撃されてほぼ五分の状況に戻された!なんてことがないように、最後の詰めの作業はしっかり行いましょう。プリフロップではなく、フロップ以降じわじわといじめ抜いて勝つパターンでもいいじゃないでしょうか。このゲームはトーナメント戦ではないので、全員を打ちのめし、最後の1人になるサバイバルレースを行っているわけではない。そのことを改めて自覚しましょう。
3.It's no use crying over spilt milk
日本語に訳すと「覆水盆に返らず」。具体的な話に戻しましょう。簡単に言えば既に投げ込んだチップを取り戻そうという立ち回りをやめようということです。プリフロップやフロップの時点で高額のチップが投げ込まれ、ぜひ勝ち取りたい金額にまで膨らんだ。
だけど、その後のターンやリバーの展開がよろしくなく、明らかに超不利な状態となってしまった。こんなときにヤケを起こしてオールインを行って明らかに分かっている罠に飛び込んで負けた。こういうプレーがA帯以下では多く見受けられます。こういう立ち回りは早く修正しましょう。
既に投げ込んだチップはどうやっても返金されません。勝てばおつりまで戻ってきますが、あなたが投資したチップはもう投げ込んだものなのです。
その金額が大きいからと言って敗北確定の手を勝負に持ち込む理由にはなりません。ブラフが通用しない相手なら尚更投資する意味はありません。
株取引などでもありますがダメージを致命傷になる前に抑える「損切り」の考え方は必要なのです。
とりあえずA帯以下でやりがちな大きなミスと思われるものを3つほど列記してみました。この3つを徹底するだけでも他のAランク以下プレイヤーには大きく差をつけることができると思います。1日では差がつかなくても、何度もプレーを重ねればこの辺の判断の差は如実に実力差となって現れるはずです。
他にも勝つために必要な知識やテクニックはあるのですが、それはどちらかというとS帯、特に45ランク以上を目指し、そのクラスのプレイヤーを打ち倒すために必要なものだと思いますので今回は述べません。気が向いたり、そういうことに対する需要が自分の目に見える形で届けばやるかもしれませんけど。