概念理解では足りず、パワーワードが重要だという話
こんにちは!
今回は、ただ頭で理解するだけよりも、分かりやすいパワーワードがある方が、思考や行動に直に影響しそう。という話をしていきます。
私はここ数ヶ月、「打ち手バカ」という強力なワードが、(良い意味で)呪縛のように自分の思考を監視してくれています。
具体的で強い言葉ほど、脳内で機能しやすくなるなーと感じたので、整理しnoteに言語化してみます。
先に結論
「大事にしたい概念には、パワーワードを持たせよ」
それでは、本文いってみましょう!
打ち手バカ
まず今回このnoteを書くキッカケになった「打ち手バカ」という言葉。
PIVOTの「MANAGEMENT SKILL SET」シリーズ 高松智史さんの回で出てきた言葉です。
高松さんは話し方含め、本当に聞き入ってしまうというか
耳にも頭にグイグイ刺さり、一瞬で動画を見終わってしまった回でした。
本日の趣旨とは外れますが、ゲストとしての姿勢もなかなかユニークで、個人的には大好きでした。
ちなみに
これを見たのは何ヶ月も前ですが、タイトルにも入っている「打ち手バカ」という言葉が、ずっと私の頭の中に残っています。「バカ」って言葉は、なかなか強力ですよね笑
この強力なタイトルとサムネにつられた方は、ぜひyoutubeをご覧下さい。
概要は、元ボスコン出身の高松さんが、現代の理想の上司像「インテレクチャルリーダーシップ」について解説しています。
インテレクチャルリーダーシップにおいて、リーダーはどの部分に頭を使うべきだっけ?という文脈で、アウトプットに必要な6つのステップを説明しています。
そこだけ抜き出すと、こんな感じ↓
上にいくほど重要であり、リーダーは「ロ」・「サ」の整理をすべきだという主張。かつ、上にリソースを使いそこで価値を発揮できるほど、年収の桁が変わるよね。という、感覚的には「たしかにー!」な話もしていました。
例えばWBSという有名なタスク管理のテンプレートがありますが、これは「T」と「ス」を整理したものです。
そして会議で一番ありがちなのが、いきなり「ア(アウトプット)」すなわち打ち手の話をしてしまうケースだ。という事です。
例えばコンテンツ会議で「とりあえず売れてる本の著者呼ぶ?」など、いきなり打ち手の話から始めてしまう。
これはめちゃくちゃイメージわきますよね。
つい、いきなり施策や具体的なアクションの話をし始めてしまう。
しかし、アウトプットを生むためには正しいステップがあり、まずは論点と、そこから分岐するサブ論点を整理する事が重要である。というのが高松さんの主張です。
概念理解だけでは弱い
この高松さんの回は、めちゃくちゃ面白かったのでぜひ見て頂きたいのですが
今回、なぜ私が数ヶ月前のPIVOTについてnoteを書いているか?
それは「打ち手バカ」というワードが強烈に印象に残り、MTG時や自分の思考時に、きちんと牽制役として現れ、実益までもたらしてくれているからです。
これが例えば、「まず論点から考える」や「ロ→サ→T→ス→作→ア に忠実に」などのように自分の腹に落としていたら、徹底的に意識をしない限りは、この概念自体を忘れてしまっていたと思います。
ただ、私はこのPIVOTの話を「よーし、明日からめっちゃ意識して仕事に組み込むぞー!!」という意識をしていないのに、数ヶ月経った今でも「あ、危ない、打ち手バカになってた」等と頭の中で冷静になる事があります。
これを抽象化すると、「短いパワーワードは、脳内再生されやすい」という事かと思います。
高松さんも、ドラクエの呪文に例えならが、情報は丸暗記して即使えるようにしなければ意味がない。と仰っていました。
これにも関連して、個人的な考えですが
意外と忘れがちだと思うのですが、人は何かを記憶し、それを引っ張り出して活用する場合、ほぼ文字情報にしていると思うんですね。
なので、高松さんが「ロ→サ→T→ス→作→ア」という頭文字を使っているのも、まずはこの6文字を記憶し、そこからどういう意味だっけ?と思い出せるようにしています。
(ロ・サが重要だから…あ、自分は論点整理に注力しないと。よし、話がズレていってるから、「まずは論点を整理しませんか?」と発言するぞ)
みたいな。
ちょっと極端ですが、人間ってこのように文字情報にして思考しているはずです。
そのため、「打ち手バカ」のような短くインパクトのあるパワーワードがあると、例えばボーっと会議に参加していたとしても
「打ち手バカ!!」
と、そのパワーワードだけが脳内再生され、ハッとする事ができます。
短いパワーワードには、脳内で想起される圧倒的な速さと気付け力があり、何度か自動脳内再生を繰り返すうちに、脳内にも定着し「打ち手バカ!」「打ち手バカ!」と警鐘を鳴らしてくれるようになります。
というわけで、何か重要な意識づけを行いたい場合や、習慣を作りたい場合…特にチームや部下の思考/行動変容を促したい場合には、概念を説明するだけではなく、パワーワードを持たせると良さそう!という話でした。
ではまた🔥