美人はストレス。みんな勝手に期待して勝手に失望していく
※この小説は2016年に連載を開始したものであり、当時の世相を反映し、絶妙にダサく古臭いと思われるものも散見されます。
それに輪をかけて、百鳥ユウカは痛い女ですので、精読に耐えないものがあるかもしれません。
しかしながら、編集部および著者の見解として、当時の貴重な文化遺産的な側面を評価し、連載当時のまま掲載いたします。
「私はね、大阪で水商売やってたの……もともと、高校卒業して大阪に出て来て、夜の世界にすぐに入ったの。30歳までは北新地でホステスして。北新地って知らないかもしれないけど大人の街よ」
ユウカは東京で喩えると 「銀座」かなと頭の中で思ったが、この答え合わせの無意味さに気づいてすぐやめた。
「20歳からはずっと店のナンバーワンだったわ。28歳の時に、お金出してクラブ出させてくれるって言うタニマチもいたんだけど、私断ったの。誰かのヒモ付きになるなんて嫌だった。だから、私、お金貯めて30歳の時に自分の店を出したの」
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3,419字
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昔からかなりモテてきたOLの百鳥ユウカさん(34)。しかし寄る年波に勝てず、自分の価値の低下に嘆く日々。本気で婚活活動に励むものの失敗ばか…
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