私を構成する100枚をうっすら紹介する~洋楽編~
私を構成する100枚のアルバムをうっすら紹介…したかったけど疲れるからちょっとずつ追記していつか完成させます。
紹介の流れ
まず番号を割り振り、アルバムタイトルと「/」を挟んでミュージシャン名を記す。そして紹介したアルバムの簡単な概要と、改行を挟んで筆者個人の感想をそれぞれ140字以内に述べる。また、以下から紹介したアルバムの中で私のお気に入りの曲をそのアルバムから2曲だけアルバムの何番目の曲か(CD基準)と共に記す。図1は私を構成するアルバムのジャケットをまとめた画像であり、左上から右下へ順に紹介していく。
音楽のジャンルや登場人物、楽器についての説明を交えながら、キーワードは太字にするなど、初学者にも概観がわかるように善処します。
1.Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band/The Beatles
ビートルズの8枚目のオリジナルアルバムである。コンセプトアルバム(収録曲に一貫したなにかしらのテーマが存在するアルバムのこと。)として最初に商業的成功を収めたアルバムとされている。
サイケデリックロック(ドラッグによる幻覚などの体験を表現した音楽)でもあるので、最初は戸惑うかもしれない。曲と曲が繋がっているということが未だに衝撃的です。
2.In The Court Of The Crimson King/King Crimson
キングクリムゾンが1969年に発表したデビューアルバムである。プログレッシブロック(前衛的な音楽の1つ。)を代表するアルバムで、ジャズやクラシックの要素が取り込まれている。
ジャズの要素が強いと思います。ただ1曲目はギターが歪んでて、混沌を極めててかっこいいです。2曲目以降は壮大ながらも落ち着いた長尺の曲が続きます。フルートやメロトロン(鍵盤楽器の1つ)の音色が特徴的です。
3.Fragile/Yes
イエスが1971年に発表した4枚目のオリジナルアルバムである。プログレッシブロックを代表するアルバムの1つで、ロック、ジャズ、クラシックを織り交ぜた作品となっている。
クラシックの要素が強いと思います。2曲目がブラームス(クラシックの作曲家)の曲をキーボードで弾いたり、交響曲のような構成の曲が何曲かあり、クラシック的に感じます。1曲目は実質アニソンです。
4.Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols/The Sex Pistols
セックスピストルズが1977年に発表したデビューアルバムである。パンクロックを代表するアルバムの1つで、バンドのデビュー作であり最後のオリジナルアルバムでもある。
ハードロックやプログレが蔓延っていた音楽シーンに一矢報いるために作ったという背景があり、ギターリフもリリックもシンプルでかっこいいです。1曲目のなにか崩れる音のような細かいエフェクトも素敵です。
5.The Velvet Underground and Nico/The Velvet Underground
ヴェルヴェットアンダーグラウンドが1967年に発表したデビューアルバムである。アートロック(前衛音楽や実験音楽の1つ)に分類され、当時タブーとされたドラッグや同性愛について歌っていることが特徴とされる。
オルタナの始祖だと思います。1曲目は美しいメロディですが2曲目では歪んでいたりと様々です。バンドメンバー全員に加えニコというシンガーがボーカルもしくはコーラスに参加しており、飽きのない作品だと思います。
6.Electric Warrior/T.Rex
T.Rexが1971年に発表した通算6枚目のオリジナルアルバムである。グラムロック(魅惑的な歌が特徴の音楽)を代表する作品で、元々フォークロックをしていたT.Rexがエレクトリックなサウンドへ転換したという経緯がある。
"20th Century Boy"でおなじみのバンドです。尚、本作には収録されていないです。ボーカリストのマークボランによる中性的な声がまさに魅惑的です。ギターは歪ませながらもどこかブルース的なアプローチに思います。
7.Tapestry/Carole King
キャロルキングが1971年に発表した2枚目のオリジナルアルバムである。ポップスを代表するアルバムの一つで、ジェームステイラーやジョニミッチェル(両者共にシンガーソングライター)が参加している。
一曲大体3分前後で、バラード調の曲(2、3曲目など)と元気な曲(1、8曲目など)がバランスよく収録されており、聴きやすいと思います。キャロルキングの時折見せる力強い声には説得力を感じ、思わず震えます。
8.Sticky Fingers/The Rolling Stones
ローリングストーンズが1971年に発表したオリジナルアルバムである。彼らのルーツであるブルースやサザンロック(アメリカ南部特有のブルース由来の音楽を指す)を独自に解釈した作品となっている。
1、3曲目のような大衆受けのする曲がありながら、泥臭いブルース的な曲(2、7曲目など)やジャムセッション的な曲(4曲目)など、商業面とやりたいことにうまく折り合いをつけている印象です。
9.fire And Water/Free
フリーが1970年に発表した3枚目のオリジナルアルバムである。ブルースロック(ブルースをルーツとしたロック)に分類され、バンド最大のヒット曲である"All Right Now"(7曲目)が収録されている。
ポールロジャースの太い声とポールコゾフの無骨なギターサウンドでありながらもキャッチーなリフが素晴らしいです。どの曲もスローテンポ(せいぜい120BPM程度)なのがたまらないです。
10.The Resistance/Muse
ミューズが2009年に発表した5枚目のオリジナルアルバムである。クラシックの要素が取り込まれており、プログレッシブロックとも形容される。セルフプロデュース作品となっている。
ロックとクラシックの融合が最高です。4曲目にショパンのノクターンを使っていたり、最後の3曲はギターボーカルであるマシューベラミーが自ら作った交響曲です。
11.Blood On The Tracks/Bob Dylan
ボブディランが1975年に発表した通算15枚目のオリジナルアルバムである。フォークロックに分類され、アコースティックなサウンドで構成されている。
エレキギターを用いたロックに傾倒したディランがまたフォークな方面へ戻った背景があります。元来のフォークを鳴らしてて居心地が良いです。7~8分越えの超大作があったりして聴きごたえがあります。
12.Can't Buy a Thrill/Steely Dan
スティーリーダンが1972年に発表したデビューアルバムである。ジャズロックに分類される。アルバムタイトルの由来はボブディランの楽曲"It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry"の歌詞からの引用である。
ジャズロックなのですが、ロックの要素が強いと思います。6曲目のイントロのギターの歪みがとても好みです。どの曲も口ずさみやすくて、ジャズロックの中で最もとっつきやすいと思います。
13.The Man Who Sold The World/David Bowie
デヴィッドボウイが1970年に発表した3枚目のオリジナルアルバムである。表題曲である"The Man Who Sold The World"はロックバンドニルヴァーナやシンガーソングライターのミッジユーロにカバーされた。
今作は全体的にギターのサウンドがハードロック的であったり、ドラムのテンポゆったりしていますがかなり激しいです。6曲目とかから歌唱力を窺えます。グラムロック前夜の試行錯誤を感じる作品だと思います。
14.(What's the Story) Morning Glory?)/Oasis
オアシスが1995年に発表した2枚目のオリジナルアルバムである。ブリットポップ(90年代のイギリスの音楽の総称)を代表する作品とされ、アルバムジャケットはビートルズのアルバムアビーロードを倣っているとされる。
オアシスの最高傑作です。ボーカルのリアムギャラガーによるパンクロックのように荒々しくもあどけない声とギタリストのノエルギャラガーのこういうのでいいんだよって思わせるメロディでもうご飯何杯でも食えます。
15.Remain In Light/Talking Heads
トーキングヘッズが1980年に発表した4枚目のオリジナルアルバムである。ニューウェイブ、ポストパンク、ファンクなどに分類され、様々なジャンルの音楽が掛け合わさっている。
一発目の咆哮がかっこいいです。はっきり言ってどの曲もどう形容すればいいのかわからないのです。とりあえずブラックミュージックがルーツではあると思うのですが、音作りやエフェクトが唯一無二です。
16.Hail to the Thief/Radiohead
レディオヘッドが2003年に発表した6枚目のオリジナルアルバムである。オルタナティブロックに分類されるが、電子音楽の要素も取り込まれている。全ての楽曲に副題が用意されている。
4、5枚目で世界を揺るがすゴリゴリの電子音楽を展開していたのですが、今作はバンドサウンド寄りなので比較的聴きやすいと思います。1曲目の衝撃が忘れられません。
17.Bridge Over Troubled Water/Simon & Garfunkel
サイモン&ガーファンクルが1970年に発表した5枚目のオリジナルアルバムである。フォークロックに分類され、グラミー賞では最優秀アルバム賞と最優秀録音賞に選ばれた。
民謡やドゥーワップなど、様々な音楽とフォークを融合させており、その塩梅が丁度良いです。1曲目はゴスペルが根底にある曲な訳ですが、涙なしには聴けません。
18.Stadium Arcadium /Red Hot Chill Peppers
レッドホットチリペッパーズが2006年に発表した9枚目のオリジナルアルバムである。ファンクロック、ラップロックなどに分類され、メンバーは本作を最高傑作だと語っている。
泥臭くてかっこいいファンクロックをずっと奏でてくれて、ずっと聴いていられます。ただCD2枚組のアルバムなので一気に聴こうとはしないでHey(14曲目)まで聴いたら休んでください。
19.News Of The World/Queen
クイーンが1977年に発表した6枚目のオリジナルアルバムである。パンクロックが流行していた時期に作られた作品で、ハードロック的なサウンドの曲で占めている。
1、2曲目は誰もが知っている曲でしょうし、一番最初にクイーンをアルバム単位で聴くときには最適かと思います。クイーン特有の奇麗なコーラスにも注目です。
20.LED ZEPPELIN II/Led Zeppelin
レッドゼッペリンが1969年に発表した2枚目のオリジナルアルバムである。ハードロックを代表するアルバムの一つで、1曲目の1度と5度のみによるギターリフはヘヴィメタルにも影響を与えたとされている。
1曲1曲ギターリフだけなら初心者でも弾けるほどわかりやすくもかっこいい曲ばかりです。アルバム単位で聴くと起承転結ができていてだれることもないと思います。
21.Disraeli Gear/Cream
クリームが1967年に発表した2枚目のオリジナルアルバムである。ブルースロック、或いはサイケデリックロックに分類される。ギタリストのエリッククラプトンとベーシストのジャックブルースがボーカルを取っている。
本来力強い声をもつ二人ですが、裏声を駆使したり気怠い感じの声を出したりアプローチが数多で、それがサイケ感を醸しだすのに一役買っているように思います。ギターのワウなんかまさにサイケの象徴です。
22.Live/Dead / Grateful Dead
グレイトフルデッドが1969年に発表したライブアルバム(ライブ音源をそのままアルバムにしたもの)である。シスコサイケデリック(サンフランシスコ特有のサイケデリックロック)を代表する作品の一つとされている。
初めて聴いたとき戸惑いしかありませんでした。1曲目から23分と長尺ですし入門向けのアルバムではないです。ただ当時のシスコサイケサウンドをより生々しく感じられて、心地いいです。
23.The Doors/Doors
ドアーズが1967年に発表したデビューアルバムである。サイケデリックロック、アートロックなどに分類されるが、ジャズやクラシックの側面もあり、ブルースの曲のカバーも存在する。
1曲目からボーカリストのジムモリソンによるがなり声がかっこいいです。ギターソロだけでなく、オルガンによるソロがジャズやクラシック的でありドアーズの音楽を築いていると思います。
The Stranger/Billy Joel
ビリージョエルが1977年に発表した4枚目のオリジナルアルバムである。ロック、或いはポップスに分類される。収録曲"Just the Way You Are"はグラミー賞を受賞した。
1曲目はUSJで流れていました。1曲1曲がただただ良質なポップスで、歌いやすいメロディーで文句の見当たらない作品です。要所要所で使われる管楽器に感傷的になります。
Music From Big Pink/The Band
ザ・バンドが1968年に発表したデビューアルバムである。R&Bやゴスペルなどの黒人音楽と、カントリーやトラデイショナルソングなどの白人音楽を融合したサウンドを作り上げた。
ルーツ志向のサウンドは聴いてて落ち着きます。メンバー5人が全員歌えるうえ、ハモリも常に変化があり、ダレないです。ピアノ、オルガン、クラビネットと多彩な鍵盤楽器を織り交ぜているのが珍しいです。
お気に入りの曲
The Weight(曲目)