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〈吉野の日録〉11/23

SNSやラインはたまに誤解を招いて人間関係が拗れるから良くない。私はマンネリ化を防ぐために「距離を起きたい」となんとなく書き込んだのだが、彼にとっては寂しかったようだ。

このまま放っておくか、修復しようとするかぐるぐると考え込んでいたら、なぜそもそも私は恋愛など真面目にしているのだろうかと疑問が湧いた。しかも、相手は、親ほど年の離れたオヤジである。

本当に好きなのかどうか確かめるべく、連休の最終日の今日、いつもより時間をかけてメイクして愛猫とともに20分ほど自転車を走らせた。

本人が寝たら大抵のことは忘れるタイプだというのは理解していたけれど、あまりにも普段通りだったので拍子抜けしてしまった。その後はインドカレーを食べて、久々にセックスレスをして、一緒にワンピースを観た。彼はデカマラなので久々だと少し苦しかった(笑)。あとは治りきっていない腰痛(ババアか)もあるのにあまりにも敏感に感じてしまったり、腰の鈍い痛みでいつもより動けなくて情けないやらシーツを濡らしてしまうか心配やらで、変なセックスだった。53でも性欲が若者並みにあるのがすごい。体力に関してはそこらへんの若い人の何倍もある。(ちなみにシーツは濡らしてしまった。Ω\ζ°)チーン)

「いたたた……。やっぱり腰まだ治ってないや」
と彼に多い被さりながら起き上がろうとしていたら、彼が私のGカップを揺らして遊んでいる。楽しい?と聞いたら「楽しい」と答えた。開設する予定のYou Tubeチャンネルの名前は『ヒゲとボイン』にするとか、訳の分からないことを言っている。

泊まる予定では無かったが、久々に自転車を漕いで少し疲れたため泊まることになった。それからはずっと気になっていたがなかなか聞き出せ無かったピスケンのことを教えて欲しいと、飲みながら3時間ほど話をしてもらった。

ピスケンのことは後で別に記事を書く予定だが、彼は私が好きな作家で憧れの文を書くひとだ。そして、この恋人の青春にはピスケンが度々登場する。

ピスケンは初対面の私に、酔った勢いかもしれないが、これが最後の一冊だというのに、レコードような装丁のザ・シェルビルの1巻をくれたのである。なんだかたすきを託されたようで、今ではピスケンを若い人にももっと知ってもらわなければと感じるている。

また、やはり私は、恋人のことをちゃんと愛しているようだ。歳さえ離れているが、若い頃のバカ話を話す彼の笑顔はとてもチャーミングであった。

(ところでピスケンさんはイケメンとはまた違うが、写真だと絵になる方である。なにか「持っている」方なんだろうな。)

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