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LION〜25年目のただいま〜

毎年8万人。。。

この数字が意味するものは何でしょうか?

この数字はインドで年間8万人もの子供が迷子になる数らしいです。
信じられないですよね。
そして、迷子になった子は、人身売買や児童労働、ストリートチルドレンなど様々な社会問題になっています。

日本にいるとそんな日常なんて露も知らず、この映画を見て初めて現実を目の当たりにしました。

ほんの些細な出来事で人生は変わる。

この映画は実話をもとにした映画です。
今回の映画の主人公のように素敵な養子縁組にもらわれ、最後は母と出会えたのはまだ不幸中の幸いだったのかなと思います。
この映画の中でも児童養護施設の実情や、人身売買に売られそうになるなどインドの現実を垣間見ることもできます。

主人公は25年たち、故郷で自分のことを探している母と兄の苦しみから離れられていない姿がとても心苦しいです。

この映画を見て、ああいま自分は幸せなんだなと思うのは少し違うのかなと思います。それは、その人たちの現実と切り離して、自分の置かれている立場を考えているからです。

「海より深い幸せを感じた。」

これは息子が実のお母さんに会ったときにお母さんが発した言葉です。
この幸せを感じれない人達が年間16万人いることになります。

まずはこの現実から目を背けないことができることなんじゃないかなと。
今自分にできることはほんの些細なことでも、行動するのとしないのとでは違います。

「人は増えすぎてしまったから、不幸になってしまった子供を自分たちが引き取った方がいい。」

これは、養子縁組のお母さんの言葉です。
この行動は本当に誰にもまねできません。
お母さんの覚悟と全てを包み込む愛を感じられました。

この現実を生んでしまう世界をじっくり考えてみたいと思います。

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