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接種証明の未来

みなさまこんにちは。
2021年もあっという間にすぎ新しい年を迎えました。本年もどうぞSUEHIROをよろしくお願いいたします。

さて、2020年に引き続き2021年も新型コロナウイルス感染症は私たちの生活に多大な影響を及ぼしました。しかし日本ではいま、必要回数のワクチン接種を終えた割合が79%を超え経済活動が活発化しています。

そのような中で、今までは海外へ渡航する場合の利用が中心であった「接種証明(ワクチンパスポート)」が、2021/12/20に日本政府の公式スマートフォンアプリとしてリリースされ、今後、私たちの日常生活でも活用されようとしています。

今回の記事では、接種証明と、ワクチン・検査パッケージに関する技術実証について、今後のウエディング業界での活用についての考察も含めて現時点で分かっている情報をご紹介したいと思います。

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日本におけるコロナ対策の今後の基本的方針

2021/11/12に新型コロナウイルス感染症対策本部から「次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の全体像」が発表されました。この中で、今後は感染拡大を防止しながら、日常生活や経済社会活動を継続できるよう行動制限の緩和の取組を進めいくという方針が決定されています。

さらに、ワクチン・検査パッケージの活用により、感染リスクを低減させ、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置等において適応される大規模イベント等での人数制限等の緩和を行うことを目的として、感染対策の効果や課題を明らかにするために、ワクチン・検査パッケージ技術実証が進められています。

【ワクチン・検査パッケージとは】
利用者のワクチン接種歴又は検査結果の陰性のいずれかを確認すること。個人が他者に二次感染させるリスクが低いことを示す仕組みであるが、他者に二次感染をさせないことや自らが感染しないことの完全な保証にはならない。
このワクチン接種歴の確認方法として、ワクチン接種証明アプリの活用が期待されている。
【接種証明(ワクチンパスポート)とは】
日本で政府が進めるワクチンパスポートの正式名称は「新型コロナウイルス感染症 予防接種証明書」。氏名や生年月日、パスポートナンバー(海外用のみ)、接種したワクチンの種類、接種年月日などが記載されている。

なお、接種証明と同意語として海外渡航に関して“ワクチンパスポート”という言葉が使用されることがあるが、国内でこの言葉を用いると、“パスポート”という言葉がそれを保持しない人が社会活動に参加できないことを想起させ、社会の分断に繋がる懸念があることから、“ワクチンパスポート”という言葉は使用すべきではないという考え方がある。


(参考資料)
内閣官房ホームページ
次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の全体像
https://corona.go.jp/strategy/


ワクチン・検査パッケージと婚礼業界の関連について

それでは次に、ワクチン・検査パッケージと婚礼業界の関連性について考えていきたいと思います。新型コロナウイルス感染症対策分科会は、2021/9/3に発表した資料「ワクチン接種が進む中で日常生活はどのように変わり得るのか?」で、ワクチン・検査パッケージの活用に関する考え方を示しています。

その中で基本的な考え方として、「感染リスクが高い場面・活動やクラスターが発生した際の重症者の発生や地理的なインパクトが大きい場面・活動に適用すべきこと」としていますが、「以下のような場面・活動では“ワクチン・検査パッケージ”の適用が考えられる」とあり、大規模イベントや県境を越える旅行や出張などといった具体的な場面が示されています。そして「その他の場面・活動の例」として「冠婚葬祭や入学式、卒業式後の宴会」となっており、結婚式がワクチン・検査パッケージ”の適用が考えられる例として具体的に示されています。

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実際に、結婚式でもワクチン・検査パッケージ技術実証は実施されています。
すでに全国的に様々な会場や規模で実施されており、分析が進められているようですが、11月初旬に全国で初めて結婚式場で行われた実証のについて新聞記事からの抜粋でご紹介します。

〇日時場所
2021/11/8
熊本県内結婚式場

〇列席人数
110名

〇確認方法
・接種が完了している方には、事前にワクチンの接種証明を撮影した写真をメール送信して貰った。
・接種が完了していない人にはPCR検査キットを送付し、陰性を確認した。

→当日は入り口で情報を照合。
事前に確認できなかった8人は抗原検査キットでその場で陰性を確認、全員が参列できた。

〇参加者アンケート結果
結婚式での接種や陰性証明について75%が「積極的にすべき」、23%が「積極的にではないが理解できる」と回答した。
また、86%が「より安心して参列できた」と答えた。


(参考資料)
新型コロナウイルス感染症対策分科会
「ワクチン接種が進む中で日常生活はどのように変わり得るのか?」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin/bunkakai/dai7/vaccine_nichijou.pdf

(参考資料)
熊本日日新聞
コロナ行動制限緩和、熊本市で実証実験 結婚式場では全国初
https://kumanichi.com/articles/461778



まとめ

接種証明が婚礼業界で利用される可能性について、現時点で分かっている情報について触れてきましたが、みなさまはどのようにお考えになるでしょうか。

私は、ワクチン・検査パッケージの実証実験での参会者アンケート結果は、結婚式を運営する側として考えていくべき事柄であると感じました。
もし仮にこのようなシステムを取り入れることで、主催者であるカップルさんや、参列者の安心につながるのであれば、そういった選択肢が可能な土壌を作っておく必要があると思います。しかしまた同時に、このようなシステムは、結婚式における運用の仕方は、慎重にならなくてはいけない面もあります。それは、このシステムをカップルさん主体で行うと「接種したこと or していないこと」を言いたくない人もいる、という問題点が生じるのではないかと思いました。
そうであれば、事業者側が何らかの介入をしていく選択肢を提示することも、カップルさんや参列者の心理的負担を軽減することに繋がるかもしれないと感じています。

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より安心して大人数でも結婚式を行えるようになるためにも、こういったシステムを活用できる選択肢を持っておくことは有用だと思います。業界としても未来の結婚式に向けてどのように取り組んでいくのか、考えて行動していくことが必要ではないでしょうか。

みなさんとも一緒に考えていけたら幸いです。

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