天皇賞・秋 2024 全頭診断・展開予想
◯枠順確定後予想
まず内が使える馬場で、スローペースかつ重賞級の先行馬が揃った今回は、末脚がある馬でもポジションが取れないと厳しい競馬になると予想している。そのため、後ろの馬は、パドック・返し馬次第だが基本的に買わない予定。
その中で、折り合いに難点はあるも、G1仕様の訓練をしている点と、前にポジションを取って上がりが使える点はスローペースになりそうな今回最大の強みとして、レーベンスティールが本命。
また、切れ味はレーベンスティール以上だが、位置がレーベンスティールより後ろになりそうなリバティアイランドが対抗。
高速馬場適性に不安はあるが、毎日王冠の再現を狙えるノースブリッジを単穴。
あと、前で強いベラジオオペラ、ホウオウビスケッツを連下の予定。
◎レーベンスティール
○リバティアイランド
▲ノースブリッジ
△ベラジオオペラ
△ホウオウビスケッツ
◯枠順確定前予想
◎レーベンスティール
○リバティアイランド
▲ベラジオオペラ
◯展開
・馬場
Bコース代わりで内が使えるようになり、スローなら前で決まることも多いが、後ろからでも決めての末脚があれば頭まである。
・展開予想
岩田康誠騎手の今年の競馬を見ていると、自分が逃げ・先行できる馬に乗り、レースに絶対的な逃げ馬がいれば番手、
そうでなければ自分が逃げてペースメイクをするので、ノースブリッジが逃げと考えている。
また、ノースブリッジが勝つには前半は61秒くらいで走りたいので、スローからの3~4F戦になるか。
他の先行馬も流したくはない馬が揃っているので、ハイペースになる可能性は低い。
想定される先頭もベラジオオペラ・ノースブリッジ・ホウオウビスケッツとG1~2級の馬が集まっており、前半スローで入ると簡単には止まらない。
末脚に賭ける馬でもできるだけ前のポジションが欲しい。
・隊列予想(内←→外) 向正面での隊列
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|| 5.ノース
|| 1.ベラジオ 9.ホウオウ
|| 2.マテン 13.シルト
|| 4. タスティ 14.レーベン
|| 12.リバティ
|| 3. ステラ 6.ソール
|| 8. キング
|| 10.ダノン
|| 7.ドウ
|| 11.ジャス
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|| 15.ニシノ
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◯スタート
ベラジオオペラ:ゲート4〜4.5、行き足4
ホウオウビスケッツ:ゲート4、行き足4
シルトホルン:ゲート3.5〜4、行き足4〜4.5
ノースブリッジ:ゲート3.5~4、行き足3.5~4
レーベンスティール:ゲート3.5~4、行き足3.5~4
タスティエーラ:ゲート3.5〜4、行き足3.5
マテンロウスカイ:ゲート3.5、行き足3〜3.5
リバティアイランド:ゲート3~3.5、行き足3.5
ステラヴェローチェ:ゲート2.5、行き足2.5〜3
ドウデュース:ゲート2.5〜3、行き足2〜3
ダノンベルーガ:ゲート2.5、行き足2〜2.5
ソールオリエンス:ゲート2〜2.5、行き足2〜2.5
キングズパレス:ゲート2.5~3、行き足2
ジャスティンパレス:ゲート2、行き足2
ニシノレヴナント:ゲート1.5~2、行き足1.5~2
◯全頭診断
1ベラジオオペラ 牡4 58.0 横山和生 先行 地力8 G1.5級
現役の先行馬の中で最も強い1頭。
上位馬相手には番手〜4番手あたりの先行で結果を残しており、前で受けた上で上がりも使える。番手が理想。
高速馬場も、ダービーで上がり最速33秒で4着までつめており、適性はある。
スタートセンスは抜群で、ゲートがかなり速く、行き足もある。枠並びにもよるが、外枠になってもポジションは取りに行ける。
渋った馬場、本質的には向いていないが、宝塚記念から対応可能。
動きからは調子の良さが伺えるが、暑さに弱く、陣営の夏負けして秋よりもメンタル面で良くないというのが気になるポイント。
プラス要素:スロー〜ミドルペースでノースブリッジが逃げたときに、番手に入ると1番怖い先行馬。スタートがこの中ではトップレベルによいので、枠並びによるが馬なりでもポジションは取りに行ける。多少キレる足もあり、先行馬の中では1番高速馬場適性が高い。
マイナス要素:リバティ、レーベルと比べるとキレる足はないので、この2頭が良いポジションを取ると苦しい展開になる。また、ペースが流れても差し馬が強力でどこまで粘れるか。
・枠順確定後コメント
内にスタートが速い先行馬が固まっているので、スタートが出ないと押し込まれてかなりポジションを悪くする可能性がある。
ただ、いつも通り、しっかりゲート出て前に出せれば、逃げ馬の後ろの欲しいポジションを取れる馬番。
スタートでどこまで出すかがポイントになり、スタートすぐのコーナーのことを考えると、少し外に膨れたい。
2.マテンロウスカイ セ5 58.0 横山典弘 先行 地力6.5 G2.5級
中山記念勝ち馬。中山記念で先に2頭行かせて3番手で競馬を進める。中山コースの1800mで稍重とベスト舞台のジオグリフを寄せ付けず離しての勝ちは強い。
ただ、キレイな馬場が得意なドーブネが稍重での中、ハイペースで逃げて2着に粘りこむくらいには前有利の馬場なので、過大評価は禁物。
東京新聞杯は、超内有利の馬場を外回して5着なので、ここも強い競馬をしている。
前々走ドバイターフは、逃げるも直線入ったところで、かなりの失速。輸送で調子をかなり落としていたので、度外視が可能だが、毎日王冠でスタートがそこまで良くなく、最後も追っていないところからまだ回復はしていないように見える。
スタートは、ゲートの出は普通より少し良く、行き足もあり、ここはコントロール可能。東京新聞杯・中山記念のスタートを見るとホウオウビスケッツの方がスタートは良さそう。
ポジションとしては、2,3.番手での競馬が理想。
距離は少し長めで、キレる足がないのでベストは時計のかかる馬場の小回りコースのマイル戦。
高速馬場も対応できるが、渋った馬場の方が得意。また、渋ったならポジションさえ取れればハイペースにも前で受けて対応可能。
逃げて結果が出てないので、ここで逃げるのは考えづらい。
毎日王冠はゲートは出たが、控える形で、競馬を進め、最後は内で速い脚を使うも前が壁になる。ただ、追い出しも遅く、無理に馬群を割るような感じでもないため、調整に使っているように見えた。
復調傾向にはあるが、まだ好走時の感じではなく、ここも叩いて次走のG2あたりが狙い目か?
ポジ要素:人気になりづらいが、得意パターンであればG2上位の力はある。内枠2番のため、スタート出ればポジション確保争いには参加できる。また、内ラチ沿いも走れるので、内に極端にTBが向けばチャンスはある。復調傾向にはある。
ネガ要素: ドバイ遠征が響いてか好走時並みの調子はない。また、距離も長く、舞台もベストではない。また、内枠の先行馬の中ではスタートは遅めで、ポジション取るには頑張る必要があるのと、そもそも相手関係が厳しい。
・枠順確定後コメント
逃げるか控えるかでいうと、前走溜めて足が使えたので、ここでも少し引いて内側で我慢する競馬をする可能性の方があると考える。
ただ、鞍上が鞍上だけに、枠の利を活かして、逃げという手も微かによぎるのが怖いところ。
状態と前走から素直に考えると、ベラジオオペラの後に入れる形か。
3.ステラヴェローチェ 牡6 58.0 佐々木 先行・差し(中団前目) 地力6.5 G2.5級
テン乗りは不安要素ではあるが、前走よりは調子は良さげ。
枠並びも、前に壁を置きたいので、スタートが良い先行馬に囲まれるのは競馬しやすく、内で溜めることもできるのでよい。
ベストは洋芝の広めの2000mではある。
終いの足は使えるもキレがある方ではなく、高速馬場より、時計のかかるタフな馬場の方がよい。
スタートはゲートは普通かちょい遅い、行き足は、行きたがりはするものの2000mなら中団を確保できるくらい。差し馬の中ではポジションが取れる方ではあるが、前に壁を作らないとかかってしまうのが難点。
プラス要素:枠はベストの位置取りで、前を見ながら内で溜めて差せる競馬ができる。上がりがかかる馬場であれば、評価を上げたい。スローすぎるとかかるので、少し流れる展開が理想。
マイナス要素:高速馬場では、他に強力なキレる足を持つ馬がいるので、力的に厳しい可能性あり。
・枠順確定後コメント
周りがスタート速いので、前に壁を作るのにそこまで工夫はせずに済む良い枠。
ベラジオオペラかマテンロウスカイの後ろには入れたいところ。入れられなくてもホウオウビスケッツの後ろは最悪つけることができそう。
4.タスティエーラ 牡4 58.0 松山 先行 地力7 G2級
スタートが良く、先行押し切りが勝ちパターン。そのためベストは小回りコースの2000〜2400mほどがベスト。
ただ輸送が苦手なため、東京コースでできるのは良く、スロー〜ミドルが濃厚なので展開的には向きそう。
凡走した春天以来の休み明けで、どこまで立て直されて走れるかがカギ。
スタートは、ゲートは早く、行き足も良く、行き過ぎるほどでもなく、コントロール可能。ただ、有馬記念を見る限り、周りもスタートでおうと抜き出すことはできないので行き足には限界があるように見える。
プラス要素:スタートの良さと、先行できるので、展開は向きそう。枠は良い、ただ並び的には周りにスタート早い馬も多く、内枠の利を取るにはちゃんと前に出る必要あり。
マイナス要素:東京よりは中山の方が良い。また、切れる足はないため、キレがある馬がポジションを取ってくるとキレ負けする可能性がある。
・枠順確定後コメント
周りが速いので、前に行くならポジションを取る工夫はいる。4,5番手を確保したい。
5.ノースブリッジ 牡6 58.0 岩田康 先行・逃げ 地力7〜7.5 G2級
高速馬場は苦手だが、重たい馬場、洋芝といったタフな馬場は得意。
前々走は、洋芝での好走で、逃げて1,2着とは離されたものの3着と、内をロスなく立ち回れればチャンスあり。
前走も洋芝札幌記念での好走で、逃げ馬を行かせての番手で競馬して、最後突き抜けた。G2とはいえ、シャフリヤール、プログノーシス、またベスト舞台で復調していたジオグリフに勝ち切っているのは強い相手に勝っている。
また、秋天に向けて調整してきたわけではないが、調子が良すぎたのでここに参戦してきているとのこと。
スタートは、ゲート、行き足ともに良い。
切れ味勝負になると、勝てないのは見えているので、逃げてスローからの後傾戦といったペースに持ってく可能性が高い。
鞍上の近走も考えるとハナに立って、スローに落とす可能性大と考える。
プラス要素:本格化を迎えて、心身ともに馬は充実期。得意なコース、馬場であれば、G1級の馬とも勝負可能なくらいには地力は高い。岩田康誠騎手は勝負に行く。枠並びも好スタートのベラジオオペラ、タスティエーラを見ながら行けるのも大きい。
マイナス要素:あくまでベストは洋芝で、今どれだけ高速馬場では対応できるかが鍵。また、先行馬が多いのも少し懸念点。
・枠順確定後コメント
スタート後のコーナーに向けて程よく内の真ん中なので、真っ直ぐ行って曲がれる。
末脚勝負にしたくはなく、鞍上はペースメイクして勝ちに行きたいので、ノースブリッジのスタートの良さを使い、ハナを取るか。
6.ソールオリエンス 牡4 58.0 横山武史 差し(中団真ん中〜後方) 地力7.5 G1.5〜2級(道悪ではG1級)
ベストが上がりがかかる馬場での2000〜2400m。急坂も苦にしない。かなり不器用で、基本的には後ろからの大外一気なので、外差し馬場ならなお良い。ただ、スタートは意外と出遅れはせず普通くらいには出て、行き足はそこまでないが最後方というほどではない。
また、末脚に賭ける競馬なので、直線が長い東京は比較的合うが、出来るだけ他馬が苦戦する条件の方が良い。
高速馬場でもダービーで33.3の上がりを出しているところから、向きはするものの、他の馬も末脚が出せる条件だと、位置取りの差で差し損ねがありえる。
プラス要素:他馬が苦にする馬場で、鈍ることのない末脚が最大限の魅力。渋った馬場なら問答無用で狙い目。大外一気になるので外差し馬場も向く。また、全体的にハイペースな展開になれば後ろからになる本馬は向く。直線長い大箱も向く。
マイナス要素:前が残る展開だと、後ろからになるので、厳しい。スタートが遅くいため、ポジションが取らなく、展開待ちになる。
・枠順確定後コメント
内にいる馬がほとんど前に行くので、内側を確保はできるが、最後外回しをするので、そこまで内には入らないか。
7.ドウデュース 牡5 58.0 武豊 差し・追込・捲り 地力8 道悪△ G1〜G1.5級
現役トップ層の1頭。スタートは普通で、ゲートはたまに悪いときはあるが、そのあと行き足は良い方ではないが多少は出せる。武豊騎手なら折り合い専念で馬なりに出して後ろからの可能性が高い。
前走宝塚記念は、渋った馬場が苦手な中、6着は検討。
ベストは他馬が加速に時間がかかる小回りコース。ピッチ走法のため、コーナリングでの加速や急加速が得意。
東京というよりは、阪神・中山の急坂コースで本領が発揮できる。
力はあるが、東京はベストではないのと、後ろからになるのが展開的にどう出るか。
また、手前の関係で右回りならコーナリング活かして捲れるが、左回りだと溜めて直線で末脚爆発させる走りになる。
プラス要素:力はこの中でも上位層。後ろからになるので、枠は問わないが外よりの方が少し良いか。追込みの一発は怖い。また、乗り難しさはあるものの鞍上との相性は抜群。スローなら捲れる力もある。ハイペースなら狙いたい一頭。
マイナス要素:後ろからになるので、展開待ちになる。ミドル〜ハイペースなら、飛び込んできてもおかしくはないが、リバティとの位置取りの差をどこまで埋めれるか。
・枠順確定後コメント
周りが速いので、壁を作って折り合いに専念できる枠。また、内枠の馬がほぼ前に行くので内に潜りやすい。
8.キングズパレス 牡5 58.0 シュタルケ 差し 地力6 G2.5級
力はあるがソラを使うので、相手なりには走ってくれる。事実3走前にG2級くらいには強いヨーホーレイクに競り勝っている(ただ、ヤマニンサルバムの2着)。ただ、今回は相手が厳しく、セレシオンは強いには強いがG1級の相手に差し切れるまであるとちと厳しく、セレシオンに半馬身差の3着が実力の天井と考えると、G2までなら狙いたく、今回は見送りたい。
そこそこキレる足はあるが、33秒前半以上を求められると厳しい。
スタートは、ゲートはしっかり出るが、行き足があまりない。
プラス要素:相手なりには走るのでG2くらいまでなら好走する下地はある。
マイナス要素:ソラを使うので、頭はなかなか取れない。また、地力の天井はセレシオンに一歩及ばないくらいと見ていて、相手関係的にも厳しい。
・枠順確定後コメント
特になし
9.ホウオウビスケッツ 牡4 58.0 岩田望 逃げ・先行 地力7 G2級
今年、徐々に力をつけてきた4歳馬。
スタートは、ゲートの出は良く、行き足もあるため、外枠からでもポジションを確保しに行ける先行力がある。
今年の重賞は、東京新聞杯で8番から内ラチ沿いを確保して、3着に粘り込み。
その後3月の東風Sは、少し離れた番手ながらもハイペースの中3着に粘り込み。
そこから6月巴賞2馬身差1着、7月函館記念3.5馬身差1着と一気に成長してきた。
函館記念はサヴォーナやチャックネイトなどG2好走組が差し損ねる内有利の馬場での競馬だが、内の有利をコンスタントに取りに行けるスタートの良さは強みだし、何より着差が圧巻。
函館記念で軽斤量ハンデで逃げて3着に粘り込んだアウスヴァールが、その後斤量54.0→58.0, 57.0で札幌記念、オールカマーと行き、札幌記念ではG1級や適性が向いた強い馬以外には先着して、オールカマーでも馬場が向いたとはいえ2着とG2.5〜3級はある力を見せている。
東京新聞杯では、着差は上だが、強い競馬をされ、同じくらいの力があるマテンロウスカイは、一夏を経て、成長力の点で差が生まれたように感じる。
前走毎日王冠は、2番という絶好枠でスタート決めて、そのままハナに立ちスローで流してペースを作る。ポジション取られたシックスペンスには差し切られるも、調子戻してポジションとれたエルトンバローズには競り勝つくらいには実力あり。
得意な展開は、後ろが潰れる程度にはミドルペースの番手で運べること。
理想的には逃げ馬を見ながらの番手だが、内から2列目でも走れるし、先行集団の中で走ることも可能。また、逃げることもできる。
函館競馬場での好走からタフな馬場も走れるし、東京・中山の好走から高速馬場も対応可能。
距離は2000mがベストだが、マイルも対応可能。
末脚はないので、直線は短いコースの方が良い。
逃げてペース作れれば馬券内に粘りこむチャンスはあり。ただ、内外の兼ね合いと鞍上から、それをするのはノースブリッジの可能性が高いと考える。高速馬場の適性はノースブリッジより高い可能性があるおで、番手までに収まればチャンスはある。
ポジ要素:アウスヴァールを物差しにすると、G2レベルの力は十分にある。良いスタートと高い先行力でどの枠からでもポジションを取りに行ける。開幕週の馬場と合う可能性が高い。馬場・枠は不問。一夏を経ての成長。調子を戻したエルトンバローズにも毎日王冠では競り勝つ。調子は毎日王冠から上げてきてる?
ネガ要素:キレはないので、持続力勝負に持ち込む必要あり。逃げが番手あたりにポジション取って、スローからの後傾戦が理想。スタートが良い同型の先行馬が多いので、枠並びや展開には要注意。また、個人的には岩田望騎手が、乗り替わったG1でどこまで勝負してくれるかが不安要素。
・枠順確定後コメント
スタートが速い先行馬の中では外めの枠だが、内3頭がスタート遅いため、ノースブリッジを見ながらの番手を取りに行きやすい。
ただ、ハナと番手がベラジオオペラとノースブリッジ、みたいな形になると、3番手になり嫌な形になる。
ハナか、番手には付きたい。
10.ダノンベルーガ 牡5 58.0 Cデムーロ 差し 地力7.5〜8 G1.5級
体質的に弱いところがあり、なかなかレースを使えない、調教もできないところはあるが、素質はかなり高い。
キレる足も持っており、好メンバー揃った近年の秋古馬G1戦線で、掲示板はほぼ外していない。
ただ、2022,2023の秋天は後ろに展開向いての好走であり、今回はスロー〜ミドル想定で後ろから届くかどうかが鍵。
馬券内のパターンとしては、後ろで構えての後方一気か。
スタートはゲートはしっかりと出るが、その後の行き足は2000mだと後ろからになる。(2400mだともう少し前に行ける)
プラス要素:キレる足はあり、2022年では32.8秒を出している。高速馬場適性あり。前が崩れる展開なら、狙っていきたい。
マイナス要素:スタートの行き足にズブさがあり、2000mだと枠なりのポジションになりがち。またラスト1Fの失速がある。
後ろから突っ込んでくる可能性がある1頭。展開がどれだけ向くかが鍵。
・枠順確定後コメント
内の馬の出方を見ながらポジションを取りに行けるが、どこに収めるかは鞍上の腕次第な良くも難しい枠。
11.ジャスティンパレス 牡5 58.0 坂井 地力8 差し 地力8 G1.5級
現役トップ層の1頭。ただ、スタートが悪く後ろからの競馬になったり、道悪が向かなかったりと、強さを発揮するには、展開待ちになったり、馬場の条件はある。
昨年の有馬記念以外は、展開向いての好走で、特に2023秋天は、前がハイペースで潰れる中で後ろからになった本馬とプログノーシスの差しが決まった展開。
有馬記念は、スパートのタイミングを誤っての頭差4着と難しい展開を勝ちきれず、前走宝塚記念は渋った馬場が合わずの凡走で見直せるが、根本的にはポジションが取れないので、スローだと厳しい競馬になる。
ただ、不器用さがある分東京は向き、溜めれば昨年秋天で33.7の上がり最速は出せている。
スタートは、ゲートは出るがちと1,2完歩が遅く、行き足も良くはない。
プラス要素:地力は高く、上がりも使えて不器用な分、そこが誤魔化せる大回りで直線が長い東京は合う。
マイナス:スタートが悪く、後ろになるため、展開待ちになるか、スローなら溜めて溜めての一気に差し切るといったワンチャンスに賭ける形になる。また、馬場が渋るのは良くない。
・枠順確定後コメント
外の馬が前に行くので、伸び伸び走れてスムーズな追い出しが可能な枠。
12.リバティアイランド 牝4 56.0 川田 差し・先行 地力9 G1級
スタートは悪くない。ゲートはちゃんと出て、行き足は先行できるくらいにはコントロール可能。本職の逃げ・先行馬ほどのスタートではないが、内枠ならまずポジションは取れる。
末脚は超一級品で、2023のJCは超ハイペースのパンサラッサを除き、平均より少し早いペースの馬群を4番手と前で受けて、上がり4番目33.9秒。また、イクイノックスを負かしにいく競馬をしての2着と内容も濃い。
現役馬最強牝馬2頭の1角。
ベストは2000〜2400mの直線長い東京と考えるので、まず逆らえない。最内でも走りは崩さず。
外から差す競馬も内から差していく競馬も可能。
プラス要素:地力は現役最上位の1頭。スタートがそこそこ良く、枠並びによってはポジションもしっかり取れる。前後、内外どのポジションからでも競馬できるので、鞍上の力量が問われる。末脚も現役馬の中でも上位クラスで、それを先頭集団や中団からでも繰り出すことが可能。
マイナス要素:これまでほぼ真ん中から内枠でしか競馬したことがなく、外枠に入った時にポジションが取れない可能性がある。
・枠順確定後コメント
レーベンスティールを前に目標にしながら競馬できる好枠。
13.シルトホルン 牡4 57.0 津村 逃げ・先行 地力4 G3.5級 道悪:東京の重馬場までならこなせる
キレる足はないが、先行して、長く足を使うタイプ。
前走は出遅れのため度外視できる。
エプソムカップ3着で、内容としては内の馬場が荒れて、外枠が有利な馬場をスタート良く飛び出して最も良いラインを通しての内容。
G2級以上のレーベンスティールには4馬身離されており、重賞に一歩足らないニシノスーベニアにも2馬身とベストな騎乗・展開でも足らないとこらから、さらに強くなる今回は厳しいか。
ただ、スタート良く、行き足もあり、エプソムカップではセルバーグが主張しなければ逃げていた展開であり、逃げる可能性はある。
また、タイプ的には小回りでしぶとく粘るコースの方が合っているはずだが、意外と東京コースの成績は良い。
また、エプソンカップでは、終始流れて息が入らない中で粘っており、今回は前半スローになればエプソンカップよりは後半足が使える可能性あり。
毎日王冠では、絶好のスタートとポジションから競馬をして、展開も向くも5着と、今の力の限界を感じる1戦だった。
ポジ要素:調子は引き続き良さそう。基本スタート良く、スローであれば利は受けれる。
ネガ要素: 距離はギリギリ持つが、ベストはマイル。相手関係的に厳しいか。この中では実力不足感は否めないが、まだ伸び代はある。瞬発力はないので、できるだけ内側を回したい。
調子の良さと適性・展開は向きそうだがG3レベルのため、ここでは流石に厳しいか。
ただ、調子が良いので、スタートは決めてくれるはず。
・枠順確定後コメント
厳しい枠、好走するにはホウオウビスケッツの後ろは絶対条件なので、そこまで前に出すと想定。
14.レーベンスティール 牡4 58.0 ルメール 先行・差し(中団前目) 地力8~?G1.5〜G2級
オールカマーは内前有利の馬場を直線で内側で囲まれ直線で追い出しが遅れる不利がありながも1着とかなり強い内容。
エプソムカップも圧勝の1着。
元々前進気勢が旺盛で折り合いに課題があったが、ルメール騎手が乗るようになり、落ち着いてきた。
末脚が抜群の馬である上に、先行馬並みのスタートの良さを持ち、ゲート、行き足ともに良く、まず悪いポジションには収まらない。
コンスタントに33秒台の上がりが使え、高速馬場で東京の2000mはほぼベストな条件。
リバティアイランドよりも短い距離を主戦で走っているため、スタートはレーベンスティールに分がある。
G1向けに速い時計でかなり負荷をかけているが、その影響で折り合いが悪くなっている。
ただ、鞍上は折り合いをつけることについては世界一のジョッキー。
プラス要素:スタートが抜群によく、枠並び次第ではあるが、末脚勝負ができる馬の中では一番ポジションが取りやすい。また、ポジション取りで鞍上はほぼ間違えない。前で抜群の末脚を使えるのが強み、舞台もベスト。
マイナス要素:セントライト記念ではソールオリエンスに勝っているが、古馬になってから戦ってきた相手は、G2,3級の馬ばかりでG1級一線級の相手とは今回が初めてで、どこまで通用するかは未知数。
スローペースになれば、リバティアイランドよりも前にポジションを取れる可能性が高い分、3F戦になってもレーベンスティール有利か?
ペースが流れれば流れるだけ、リバティアイランドに分があるように感じる。
・枠順確定後コメント
東京2000mの大外なので、2023年有馬記念スターズオンアースのようにスタートを出して、前にポジションを取りに行きたい。
そうすると、折り合いを欠くが、前で折り合いに専念するという高度なことを鞍上はできる。
シルトホルンの後ろについて行きたいが、もしシルトホルンの行き足が悪ければ、自分がホウオウビスケッツの後を取りに行く可能性すらある。
15.ニシノレヴナント セ4 58.0 田辺 差し・追い込み 地力3 OPレベル
コンスタントに上がりは使えるが、高速馬場向きの上がりではなく、馬場が渋ってもそこまで速度が落ちないタイプ。
また、基本後ろからなので、上がりがかかる展開・馬場でないと、差し込めない。
馬場が渋って、前崩れする展開ならチャンスはあるが、OP入りしてからG3, L, G2に出走し掲示板内がなく、相手関係的にはかなり厳しい。
スタートは、ゲートが少し遅く、行き足もない・
プラス要素:後ろからの競馬をして、上がりはコンスタントに出せるので、渋った馬場と前崩れの展開ならG2~3くらいでチャンスあり。
マイナス要素:相手関係がかなり厳しいのと、展開も厳しそう。
・枠順確定後コメント
特になし。