見出し画像

私的古本屋の巡り方 in名古屋 古書市篇

 かなり久し振りに、『名古屋古書会館』で行われていた倉庫会(古書即売会)に行ってきました。


古書市の良いところ

 何より本が探しやすい。個人的にはこれに尽きます。
 書店や古書店内とは違い作家別や出版社毎の分類はされていることは殆ど無く、割とざっくばらんに並べられているので余計な意識に囚われないのが良いです。

 そもそも私は、個人店の古本屋に目的(欲しい本があるかどうか)を持って入ることはほぼ無いです。勿論、その本屋の毛色に合った本であれば別ですが、まずはブックオフかネット通販を当たります。何故ならそちらの方が在庫がある可能性が高いから(´д`)
 別の目的地へ行くついで、もしくはたまたま見かけた場合には、時間に余裕がある限りは必ず立ち寄りますし、目的地周辺の古本屋関係は必ず洗い出しはしますが、「欲しかった本をようやく見つけた!」となったことは殆どありません。
 しかし逆に言えば、「そうそう、そういえばこんな本を読んでみたかったのよ」「あらやだこんな本が存在するの? これは買わなきゃだわさ」と思うのは、ほぼ古書店です。その所為か、私の本棚にはバーコードの無い本が多い郵便番号三桁の発行元住所や、個人情報の載りまくった雑誌も少なくない

 …話が逸れましたが、要はフィーリングで探すのにはうってつけなのです
 大抵は各書店毎の持ち味(≒ジャンル)が活かされたラインナップとなっているので、その辺も「おっ」と思わせる一因になっていると思います。

 また、品数が少ない点も一役買っています。少なすぎると物足りませんが、多くても目が滑るんですよね。本棚の高い場所に置かれていると、それだけで(物理的に)手が届かないですし。


 あと、あまり大きな声では言いにくいのですが、アングラ系でも割とニッチな本も一緒に置かれてたりもするので、多少パラ見をしやすいのではないかと…。取り扱いのある書店をあまり知らないのもあるのですが、そもそも手に取りにくいところを、ここでなら何かの大義名分に守られている感がある(失礼)。
 江戸川乱歩作品が好きなので、この数年、所謂カストリ雑誌を探しているのですが、なかなか買ってみたい内容の雑誌が見つからず…。大昔、大阪の古書市で見つけた時に勇気を出して買えばよかったと後悔しきりです。


秋の古書市 in名古屋

 『読書の秋』のイメージの所為か、十月は古書市が各地で開催されます。その度に、「いつでもやって良いのよ! 遠慮しないで!」という気持ちになります。

 売る側としては日にちを分散したいのは重々承知しているのですが、ハシゴをするのが好きな身としては、一日にまとめて! 一日でより沢山の本を見たいの(´Д`)! と言うのが本音です。ゆっくりじっくりまったりという情緒に欠けた人間性なので…。

 ともあれ、この秋は、特に蓬左文庫古書市が楽しみです。歴史書メインとのことですが、前に買ったどどいつの本に蓬左文庫のことが書かれていた(どどいつ自体が名古屋発祥と言われている)ので、関連書籍があれば閲覧だけでもしたいなぁという所存。
 即売会で頂いた割引券もあるので、十月は古書店巡りが楽しくなりそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?