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へんぴな海外からラジオを始めたことによる効用

2023年1月に「すーさんのバブエってるラジオ」を始めてゆるゆると半年近くが経った。

ジンバブエ生活をどうにかいろいろな方法で発信してみたいと思ってはじめてみたPodcast。手持ちのiPhoneの録音アプリで1話10〜20分収録し、Mac純正のGarage Band というアプリでBGMをつけてSpotifyのアプリに上げるだけ。

元からPodcastや深夜ラジオを聴くのが好きだった私。アップまでの手軽さも含めてどうやら性には合っていたようで、現在#19まで公開できている。物事が続かない私にはかなりの快挙だ。

Podcastでの配信を続けることで、いくつかプラスの効果を感じられているのでまとめてみようと思う。

発信の幅が広がった

まずはこれ。音声ツールを利用するだけで、発信できる情報の幅が大きく広がった。

それまでは基本的にnote, Twitter, Instagramの文章と写真を利用した発信しかしたことがなかった。音声、というか実際に話すことによる情報の増え方って正直すごいなあと実感している。

文字による情報伝達も好きだし、それで伝わることも大いにあるだろうけれど、文字だけで人柄まではやっぱり伝わりにくいんじゃないだろうか。

わたしは特にnoteでカチッとした文章を書いてしまいがちで、たぶんカチッとした人だと思われてしまうところがあったと思う。例えばPOOLOなどのオンラインコミュニティでは特に、最初の印象はnoteやslack で決まってしまう。その後実際に会って、「思ったよりもすーさん柔らかい感じだね!」とよく言われてきた。

一人語りであっても、実際に話していることを聞いてもらえると、自分の空気感をダイレクトに伝えられる気がする。そして、ジンバブエに対する私の複雑な思い、みたいなものもより正確に伝わる気がしている。

実際、今、実は相当な割合で辞めて帰ってしまいたいと思っているけれど、でももう少し頑張りたい自分もいて、ジンバブエの悪状況を笑い飛ばしたい自分もいて、、みたいな微妙な心境。これは文字では伝え切ることが難しいと思っている。下手にnoteで書いてしまうとその言葉が自分に張り付いてしまうのも怖い。

ラジオで話した方がこのあたりのナイーブな感情はサラッと発信できて、聞いてくれた方もご理解いただけるんじゃないかなあなどと思っているところ。

自分にとってよい記録になる

「あのときどんなことを考えていたんだっけ」「どんなことに困っていたっけ」と聞き返して、良い日記にもなっているなあと感じる。

もちろん、自分だけのDiaryではなく、聞いてもらって面白いものを心がけたいと思っているけれど、全てジンバブエ生活の実体験をもとに話している。今後、途上国のこんな田舎の村に長期間で住むことなんてまあないだろう。話のネタ帳としても自分の宝物になる気がしている。

電波がなくとも収録はできる

電波がないことによる「なにもすることがない」を回避できるよい暇つぶしになっている。

電波が途切れがちなこの世界。収録とBGMをつける編集までは電波がなくてもパソコンとiPhoneの充電さえあればできる。今日も朝7時前から18時半まで停電し、電波がなかったので一本収録して、電波が復活したさっき、#19をあげたところ。

アフリカを近くに感じてもらえる

アフリカって正直遠い。日本にいたとき、私でさえ遠く感じていた。ジンバブエなんて、物理的にたぶん一番遠い。首都ハラレまで、最低でも24時間かかるのだ!

そんなところにでも友だちがいると思えたら、アフリカの精神的な距離がちょっと近づくんじゃないだろうか。そして、Podcastではわたしの話し声がダイレクトで聞こえる。遠いけれど、ちょっとでもアフリカやジンバブエを近くに感じてもらえたらいいなあと思う。

リアクションが嬉しい

ラジオって、こんなに話者を近くに感じてもらえるんだなあというのは発見だった。このラジオ、ほとんど聴者はリアルの友人だと思うのだけれど、たくさんの友人たちから「すーさんが隣にいるような感じがする」という言葉をもらって、とっても嬉しいのである。

そして声を褒めてもらえる機会も増えた。自分の録った話し声を聞くのは嫌いだったのだけれど、「低めの声が聴いていて落ち着く」などと褒めてもらえるうちに、お?悪くないかも?程度には自分の声が好きになってきた。単純でよかった!笑

聴く側からするとストック型で自分のタイミングで聴けるのがうれしい!という声もよくいただく。わたしも電波の制約のなか、出せる時に出して、聴く側も聴けるときに聴いて。これでコミュニケーションが成り立つPodcastは、時差の問題もあるわたしからすると素敵な仕組みだなあと思う。

ファンが増える?かも

ジンバブエの奥地に隔離されている状態とも言える今、ジンバブエ人以外の新しい人との出会いはオンラインに限られる。この状況で、Podcastは私に興味をもってくれた人が私を知る手がかりになる。

新規に出会った人とは特に、オンライン上で話せたとしても1時間程度の1on1が関の山。そういった人が私に興味を持ってくれた場合、短時間でも好き勝手しゃべくっている10分間がネット上にあるというのは意味があるんじゃなかろうか。

非常におこがましい気もするが、自分のファンが増えるというのは、単純に嬉しい。

唐突だが、わたしの夢の一つに本を出すことがある。これから文章を書いていったり、発信を続けていくにしても、応援してくれている人が多い方がモチベーションにもなる。

また、出会いを助けてくれるという意味だと、この発信によって人脈も広がるだろう。もうすでに、それは感じている。

たとえば、この前とある機会があってインタビューを受けたのだけれど、ライターさんが「ラジオききました!」と言ってくれた。単純に嬉しかったし、コミュニティ内のインタビューだったので今後も聞き続けてくれたら帰国後にまたあったときに話が盛り上がりそう。

また、これは本当に驚いたのだけれど、日本からジンバブエに新しく赴任された上長のご夫婦がなんとご夫婦で聞いてくださっていて、この前お目にかかったとき、奥様の方が「もしかしてすーさんですか?ファンです〜〜!!」と言ってくれた!ええぇ…!恐縮です…!

そこから貴重なお話もお聞きできて、とても良い出会いに繋がったと感じている。

今後の人とのつながりもラジオがあることによってちょっとプラスの方向に進む予感がする。定期的にラジオを発信することで、帰国後と楽しみまでもが現在進行形で増えている。

おわりに:ラジオ、始めてよかった!!

ラジオを始めて、こんないいことがたくさんあったという話をまとめてみた。

ラジオを聴いてくれている人と繋がれる。人脈がまた新たに増える。人と人をつなぐのが好きな私にとってこんなにすてきなことってないのだ。

今後もゆるゆると続けていきたいと思っているので、このnoteを読み切っていただいた方にはぜひどこかのタイミングでお聴きいただけたら嬉しい。

おまけ:リスナーさんへお願い

最近話すネタが尽きてきました。ジンバブエ生活で気になること、ラジオで聞いてみたいことなどあれば、ぜひこちらのフォームまでお便りをお願いします!

切実に、お待ちしております!


<Podcastの聞き方>
▶️Spotifyを普段から利用されている方は、Spotifyで「バブエってる??」で検索!

▶️iPhoneだと純正アプリ「Podcast」が入っていて、そちらで検索いただいてもお聞きいただけます。

▶️Androidの場合、Google Podcastでもお聞きいただけます↓


◆Special Thanks: さき(POOLO3期)
カバーイラストを描いてくれました!


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