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つくば古民家でのWork + Communication体験 (LAC利用体験記)
2022年2月に、私の第二の故郷であるつくばにワーケーション環境があるという話をPOOLOの仲間からアナウンスを受け、それは行かねばならぬ!と3日間滞在してきた。
ただただ、とーっても楽しかったのと、新しいコミュニティに入って行うワーケーションの効用についても考えたのでレポートしてみよう。
LivingAnywhere Commons(LAC)について
LACは、場所や仕事に縛られず、好きな場所でやりたいことができるように、という理念のもと、株式会社LIFULLが企画・運営しているコミュニティである。
全国各地に仕事ができる空間を兼ね備えた宿泊施設の拠点があり、それぞれに個性豊かなコミュニティマネージャーがいらっしゃって、コミュニティ含めて管理されている。
完全リモートワークの会社に勤めていることもあり、Address やHafhなど、類似のサービスを調べて実際に使ったこともあるが、びっくりしたのはその安さ。27,500円で、泊まり放題なのだ!これはちょっと他のサービスと比べると別格である。
安ければいいというものでもないけれど、ハードルが低いのは本当にありがたいよなあと思う。
安い代わりに、他のサービスよりも奥地に拠点があったり、リネン交換やお掃除は各自に任されているのかなあという印象を受けた。
けれど遠い分にはわたしは構わないし(むしろLACのおかげで日本の田舎の魅力が知れた)掃除などもむしろ自治に任されていていい感じ。一緒に家事をやることで共同生活感も増え、絆も深まった印象だった。
土地・建物の魅力
古民家の魅力
LACつくばは、つくば駅と土浦の間の吉瀬(きせ)という土地にある古民家施設「つくば文化郷」にある。筑波大生だったが吉瀬なんて初めて歩いた。
まず建物が素敵!ぜひこのまま未来に残してほしい、庭が広い日本家屋。
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トリニティハウス(レセプション+MTGスペース)
古民家の隣には近代的なワークスペースもある。仕切ることができるようになっていて、MTGもできる。
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インスタントハウスでのグランピング体験
インスタントハウスという、「すぐに建てられる家」が古民家の横にいる。
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詳しくは下の記事を見てもらいたいが、もともとは被災地の避難所で寒さに震える人たちの話を聞いて、「簡単にすぐ建てられる家があったらいいのに!」という問題意識から始まった研究でできた商品とのこと。コンセプトも素敵ではないか!友人を誘ったりなどして、一回泊まってみたい。
周辺地域の魅力
筑波山が見える田んぼと森のはざまにあって、「なにもない」感じが、普段住んでいる東京との違いを明確に感じられてよかった。そこにはわたしにとって「旅感」があり、また、現地の人の生きる日常があった。
そして近隣の飲食が充実していて、どこもおいしかった!つくばに6年間も住んでいたのに、このあたりのことは全然知らなかった…!
食いしん坊なので、いくつか行ったお店を紹介したい。
85歳のおばあちゃんが切り盛りするオモウマイ店 「ほうねん」
ここは紹介から外せない!滞在中3回くらい訪れた。おばあちゃんが作る料理がどれも本当に美味しかったし、安すぎて引いた。お昼もりもりにフルコースで食べて500円とか。けんちん汁から始まって、どんどんご飯が出てくるのよ!
おばあちゃんに聞く話も面白い。偏見かもしれないが、絶対若い時大変な恋愛してきていると思う。次は話を聞きたい。
訪れる際はぜひ一度お電話してあげてください。どのくらい人が来るかわからないとご飯が足りるか不安だそうな!
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つくば文化郷目の前のフレンチ 「一壼天(いっこてん)」
ここも美味しかった!ちょっと贅沢ランチ。フランスパンが美味しくて食べ過ぎてしまった記憶。
ランチに美味しいものを食べすぎるとその後が眠い…幸せな悩み。コーヒーで気合い入れて働いたってわけ!
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とんでもない量の町中華「まこと食堂」
レバニラ定食を頼んだのだが、これで700円程度だった気がする。写真だと伝わりづらいが、ご飯含めてとんでもない量なんだ…!
これは美味しかった。拠点からちょっと遠いが、時間があるときにはおすすめ!
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「ワーケーション」という言葉は古い?
LACを運営しているLIFULL社員の方もいらっしゃっており、運営側の思いも伺うことができた。
LIFULLでは各企業に労働場所としてLACを提供するような提案をしているとのこと。そしてそのときにワーケーションという言葉は微妙なときもある、というのが面白かった。
というのも、会社からすると社員が「ワーケーション行ってきます!」と言われるとあまりいい気がしないとのこと。たしかに…社員に「遊びに行ってきます!」と同義に聞こえてしまうとあまり印象は良くないかも?
LACを利用してもらうことによる、企業にとってもプラスの効果をLIFULLではワーケーションから発展させて以下の3つで定義し直していて、素晴らしいなあと思ったので紹介させていただく。こういう誰にでも分かる形と言葉で定義し直すのって本当に大変なんだよなあ…(元経済学徒より)
▶第一段階:Work +Location(地域)
場所を変えることでのリラックスやWell-being向上
▶第二段階:Work +Communication(会話・交流)
セレンディピティな出会い。刺激や発⾒につながる
▶第三段階:Work +Co-creation(共創)
新規事業開発や⼈材開発につながる
(参考スライド:
https://www.chisou.go.jp/sousei/meeting/telework_suishin_kentoukaigi/pdf/210118_shiryou2.pdf)
この定義に準じると、わたしはまだ、2回しかLACを利用していないし、Work + Communicationのところまでの体験に留まっているような気がする。が、もう既に、やりたいことがあったときにこの人に頼りたい、頼ってほしいと思う人にたくさん出会えている気がする。Co-creationは目の前だ!
POOLOでも共創が一つのテーマ。何をしようかな、何ができるかな?
価値を享受するだけでなく、自分たちで価値を作り出すというところまで「ワーケーション」でできたら、と想像すると、なかなかワクワクするなあなんて、思うわけである。
コミュニティの魅力
滞在している方はさまざま。リモートワーカーという共通点はあれど、業種も年齢も多種多様。広告・医療系・人材系・金融・ITなど、多種多様な職種の方々と、各々の仕事の話から恋愛観まで、ガッツリお話することができた。
みな気のいい人たちで、やりたいことや夢を聞くとどれも本当に魅力的で素敵だった。普段会社だけに常駐していると得られない知見や考え方をインプットすることができる空間だと感じた。まさに、Work + Communicationを体現していたように思う。
POOLOに入って、そしてLACというコミュニティを体験して、移動や旅が好きな人って、ある程度時間とお金に余裕があって、かつ、ただ生きているだけではなく自分や周囲の幸せをとことん探していたり、行動力があったりする人なんだと実感している。人生30年近く生きてきて、ちょっと今までの人生にない、自分にどタイプのコミュニティだ。
自分が素敵だと思える価値観を探せること、も旅で人と話す魅力何だと気づいた。わたしはどんな人間になりたいかな。どんな人に魅力を感じるんだろう。じゃあそうなるにはこれからどういう行動をすればいいんだろう。ここを突き詰めていきたいなあと思う。
【余談】LACつくばと筑波大生のコラボ(妄想)
ここからは余談!
LACの方にお話を聞いたら、筑波大生もどんどん使ってほしいとのこと。
学生のときにこんな施設があって、いろんな仕事をしてるリモートワーカー社会人と交流できていたら…!と考えると羨ましくて仕方ないので、学生を巻き込んだなにか、イベントなどできたらいいのでは…と勝手に妄想している。
私もジンバブエに行く前につなぐことくらいはできるかと思うので、なにか実現したら面白そう!
パッと思いつくのはこんなところ。
・学生の作業場所として提供(代わりに労働力として動く)
ワークスペースが余っているときなど、昼間だけでも、格安で学生も論文を書いたりできるスペースとして提供できないか…?
代わりに学生側はお掃除やその他雑用をやる、とか。
学生時代、課題やなんやらをやるのにも、大学以外の作業場所がほしかったんだよなあ…涙
・音楽系サークルを呼んで外での演奏会や発表会
学生時代、アカペラサークルに入っていたが、今、特に歌うサークルはコロナでサークルの活動が制限されて困っていると聞く。地元の人やリモートワーカーのお客さんに活動を知ってもらいつつ、演奏の機会を提供。地元の方に喜んでもらえればいいし、できれば社会人とのコミュニケーションが生まれる場所を作る。(学生はリモートワークできる職を探しているはず!筑波大生なかなか優秀ですよ…ハンティングもどうですか…)
・留学生を呼んで古民家で日本文化体験してもらう
今、留学生がどのくらい日本に来られているのかはわからない。でも元からいる人もたくさんいるはず。こたつなんか見たことないだろうし、これがTraditionalな日本家屋だよ、と見せてあげるだけで面白いと思うし、紹介する側は英語の練習になるかもしれない。
餅つきとか、手巻き寿司とかでもいいかもしれないが、大人数でやると楽しいことを留学生交えてやってみる、とか。日本の古い遊び(けん玉、めんこ、竹馬とか)を教えるのも面白いかも。
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