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海外を恐れないで欲しいという話

「なんでそんなに海外とかに興味持ったの?」

「海外で、文化の違いで困ったことない?」

社会人になって聞かれるようになり、びっくりした質問たちである。

海外に縁がなさそうな年上の人だけでなく、同世代の人にもよく聞かれるので驚いた。
大学まで結構海外に興味があるコミュニティに居ただけなのだと気付かされた。

中高は英語の授業が多いようなところで、先生が海外に行ったことがある人も多く、すごく魅力的に海外の景色を語ってくれた。
大学は国際系なのでいうまでもない。

社会人になって、本当にパスポート持ってない若者って多いんだな!と思ったくらいなので、だいぶ特殊なところにいたのだと思う。なんせ周りは世界を飛び回っているのが割と当たり前な世界だった。

私が海外に興味を持った理由で言うと、たまたま小さいときから海外のアニメや物語やドラマや映画や音楽を見聞きできる環境にいて、特に欧米に関してはそんなに遠い場所という認識ではなく、興味を持ったのはとても自然だった。
あの映画のあの場所!とかいうことで、訪れてみたい場所はたくさんあったし、文化もむしろ、実際行ってみると日本よりも楽なところはたくさんあった。

わたしは日本の閉鎖的なところや、空気を読む文化があまり好きではない。空気が読める自分が嫌になるときがあるくらいだ。

基本的に、空気を読むと言う行為は日本以外に存在しないと思う。日本人の察する能力はテレパシーか!?とびっくりされたこともある。
言わないとわからないが、基本的にオープンで、話せば受け入れてくれる。
特に留学先のモントリオールは国籍も性別も多様で、他の人の考えていることが"全くわからない"状態が前提でコミュニケーションが始まるのは案外心地が良かった。

また、基本的に日本以外の国はもっと気楽に仕事をしていて、とても素敵だと思ったことは何度もある。

特にカナダでは、みんなまじめにしっかりやるけれど、日本より笑顔でゆとりを持って仕事をしていた印象だった。
なんというか、締切をすぎそうだったら、早めに言っておけばみんな許してくれる、みたいな雰囲気があるのだ。
日本だと締切は絶対!みたいなところがあるところも、間に合わないかーそっかーじゃあどうしようかね、みたいな緩さがある、といえばわかってもらえるだろうか。(もちろんその中で残業せずに成果を上げる人が評価されるのだろうし、あまりに不真面目だと首を切られるのだとは思う)

エジプトの押し売りにブチギレた経験があるくらいで(この話はまた別途書きたい)、基本的に困ったことと言われても思いつかない。


日本人は、外国人を宇宙人のように考えている人が多すぎる気がする。
特に田舎なんかだと、”外国人だから”話しかけられて写真をせがまれたりする。ちょっと異常だと思うのだ!

また、海外の人は怖い、と頭のどこかで感じている人も多そうだ。

だが、「知らない」から怖いだけなのだと思う。

みんな同じ人間だ。ヒジャブを被ったムスリムの女の子もイケメンの話で盛り上がるし、面白いと感じるものはだいたい変わらないし、逆にどんな国にだって人見知りはいるものだ。

話している言葉が違うだけで、各国の文化の違いなんて、日本の都道府県の違いと同じくらいだと思うのだ。

私は東京育ちだが関西の子にびっくりすることなんてたくさんあるし、エジプトでびっくりするのもそれと同じことだ。

そこに程度の違いはむしろ設けたくないのである。

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Suuuuusan
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