ジンバブエ首都・ハラレを旅行するときの基本情報まとめ
2023年10月現在、首都ハラレと任地であるShamvaという地区を行ったり来たりしながら、ジンバブエに赴任して約10ヶ月が経ちました。
今回は、せっかくジンバブエに馴染んできたように感じてきたため、首都ハラレを旅行する際の基本情報をまとめたいと思います。
ショナ語で「眠らない街」を表すハラレ。その名前通り活気があり、観光地も少ないながら存在します。ぜひ訪れてみてほしいと思いつつ、政治経済の情勢による影響もあり、特にアフリカ初心者には難しいことも多いと感じます。
ハラレに短期でいらっしゃるという際は、下記の基本的なことを抑えて、ぜひ滞在を楽しんでください!
ビザ
ジンバブエには観光目的で入国するためにビザが必要です。日本からの旅行者は到着時にビザを取得できますが、予め在日ジンバブエ大使館でビザを取得することも可能です。
ジンバブエ日本大使館のWebサイトによると、2022年3月現在、観光目的であれば30日までの1次有効の査証が30USDで取得できるようです。また、せっかくジンバブエに来たのだから、例えばビクトリアフォールズからザンビア側にも行きたい!という方は、KAZA UNIVISA という2カ国を一度行き来できるKAZA UNIVIZAという観光促進用ビザが50USDで取得できるようです。
詳しくはこちらの外務省Webサイトをご確認ください。
言語
英語、ショナ語、ンデベレ語が公用語として話されています。他にも地域や民族によって少数言語がたくさん存在します。
基本的にジンバブエでは英語が通じると思っていて問題ありません。どんなに田舎でも英語は通じます!他のアフリカの国々の話を聞くと、その凄さがわかります。
教育レベルなどによって発音や文法、表現できる範囲にはレベル差があるような気がしますが、買い物程度ならどこでも問題ありません。
通貨・支払い
RTGS(ボンド)と呼ばれる新ジンバブエ・ドルが公式通貨です。ただし、ハイパーインフレが収束したとされている現在も現地通貨は現在進行形でインフレがひどく、外貨の使用が認められています。特に米ドルが広く受け入れられており、どこでも米ドルでの支払いが可能です。というか現地人はジンバブエドルが安定しなさすぎるため、米ドルで支払うと喜ばれます。
観光で入国する際は、米ドルをできるだけ細かい単位で持参することをお勧めします。スーパーやレストランでさえ、お釣りがないことが多いためです。ちなみに、硬貨は流通していないため、1ドル札が米ドルの最小単位になります。
2年滞在予定の私はおよそ600ドル分を1ドル札で持参しました。
現地でできる限りお得に買い物をしたい!という人は、Econet(通信会社)の電話番号に紐づくEco Cashというキャッシュレス決済を使って米ドル→ジンバブエドルに換金してから買い物すると、レートによってはお得になる場合があります。(使用方法など詳しくは別記事にて…, 短期の旅行では必要ない気がします)
クレジットカードは白人用のスーパーマーケットやカフェ・レストラン、また大きなホテルで使用できる場所がありますが、停電や電波障害などで決済がうまくいかない場合がありますのでご注意を。
交通手段
ハラレにはバス、タクシー、レンタカーなどの交通手段があります。公共交通機関もありますが、行き先がわかりづらく、いつどこに来るかは現地人しかわからないため、旅行者には利用が難しいでしょう。
停電で信号がついていない場合も多く、道も穴だらけなので、途上国での運転に慣れていない場合はレンタカーもあまりおすすめしません。
HWINDIやIN DRIVEという現地のUberのようなアプリがあり、アプリ上で値段が決まるのでぼったくられることはなく、比較的簡単に安価に車を呼ぶことができます。メーターがアプリ上についているイメージです。
公式のタクシーではない場合が多いので、安全には注意を払って乗る必要があります。
最も安全な方法は、現地の日本人が長く使っていて信頼できるタクシー運転手の電話番号を教えてもらうことかもしれません。ちなみにその場合の相場はハラレ内部だと、1km=1USDくらいです。
観光地
ハラレ自体は観光地というより、人々が生活する街です。そのため、ハラレに来た際には、ジンバブエ人の生活を観察してみてほしいなあと思います。
ハラレ中心部から車で少し郊外に行くと、アフリカらしいサファリや遺跡などが点在していますので、そういった場所を訪れるのもお勧めです。
ハラレ周辺のおすすめの観光地をご紹介します。
▶️Balancing rock (バランシング・ロック): ハラレ中心部から車で25分
ジンバブエのお札になっている、不思議な岩がある場所です。タクシーで片道15ドル程度で行けます。
▶️Domboshawa(ドンボシャワ): ハラレから車で30分
ハラレから車で30分程度の場所にある岩肌の丘。入場料が少しかかるものの、気軽にハイキング気分が味わえ、絶景が見られます。
▶️Chinhoyi Cave (チノイ・ケーブ): ハラレ中心部から車で1時間45分
ここもまだ訪れられていないのですが、ジンバブエ版・青の洞窟があります。なんとダイビングもできるということで、私もかなり興味があります。
▶️Mukuvisi Woodlands (ムクビシ・ウッドランド): ハラレ中心部から車で10分
首都からわずか車で10分走った場所に、規模は小さめですがサファリパークがあります。
25ドルで馬に乗って1時間程度、動物の近くに行くことができるツアーがあります(要予約)。キリンやシマウマ、エランドなど、アフリカの草食動物を間近でみることができ、おすすめです!
治安
ジンバブエの治安は南アなど周辺国と比べて良いとされていますが、特にハラレ中心部は治安が不安定な地域もあるため、観光客は警戒が必要です。やはり人の多いハラレ中心部では軽犯罪が多発していますので、できるだけ車で移動し、外を歩かない方が良いでしょう。
車を降りる場合も、Smash and Grabと呼ばれる車の窓を割って強盗されるケースが頻発していますので、所持品はトランクなどに隠すか、全て持って降りると良いでしょう。
また夜間は可能な限り移動しないのが基本です。
気候
ハラレの気候は亜熱帯性気候で、乾燥した気候が特徴的です。南半球なので、日本と逆の四季となります。
夏の間は比較的暑いですが、標高が1500m近くあるため、平均気温は28℃前後とそこまで高くはなりません。冬は寒く、夜間の気温は5℃程度になることもあります。雨季は11月から3月にかけてで、特に12月から2月にかけては激しい雨が降ります。観光を楽しむ際は、夏には軽い衣服と帽子、日焼け止め、冬にはウルトラライトダウンなどの暖かい衣服が必要です。また、雨季には雨具を持参することをおすすめします。
ホテルを含めて、冷暖房機能がない場合が多いです。気候はアフリカの中では比較的良い方ではありますが、自分で調節できるような衣服を持参した方がよさそうです。
ジンバブエ・ハラレを旅行する際の基本情報をまとめてみました。
ハラレを旅行する際には、ご参考にしてみてください!☺️