TKC会計システムを選んだ理由
こんにちは、山梨県北杜市のまちの税理士です。
まちの税理士事務所では、TKC会計システムを利用しています。
今回は、数ある会計システムの中から、なぜまちの税理士事務所がTKC会計システムを利用しているのか、思いを巡らせてみました。
1.創業者の飯塚毅の考えが好き!
TKC会計システムを利用している全ての職業会計人が創業者である飯塚毅に心酔しているわけではないと思いますが、まちの税理士は飯塚毅の次の言葉が好きです。
「あるものを認識し得ない人達にとっては、そのものは実在しない。細菌の恐ろしさを認識し得ない人にとっては、細菌の恐ろしさは実在しない。いまここに運命の岐れ路があると、認識できる人にとっては、運命の岐れ路は実在するが、足下に、運命の岐れ路を読み取れない人にとっては、自分がいま運命の岐れ路に立っているとの実感はない。幸か不幸か、運命は無形である。自分の足下に、無形である運命の岐路が横たわっていると直覚できる人は幸いである。その人は、没落消滅の悲運を泣かずに済むからである。電算機の猛烈な普及浸透が絶対不可避の時代だと識って割り切ったとき、自分の足下には、運命の岐路が歴然として横たわることを知らねばならぬ。遅れることに意味と価値とがあるならば遅れるのも良い。だが遅れることは、時代から遅れることであり、それだけ、自分の問題解決を先へ先へと押しやっているに過ぎない。そのことは、自分の運命が回復困難なところまで、刻まれてしまう成りゆきを放置しておくことを意味する。」
上記の「電算機の猛烈な普及浸透」は、いまで言う「クラウド会計システム」ですかね。
2.銀行からの信頼性が高い!
中小企業を取り巻くステークホルダーのうち、一番の資金調達先である銀行にとって、税理士事務所の監査を受けた試算表と、税理士事務所の監査を受けていない試算表とでは信頼性の度合いに雲泥の差があるのです。これは、税理士事務所が実施する監査が、お客様の試算表に対する第三者保証としての機能を有していると考えられるからです。
TKC会計システムは、さらに信頼性を確保するために、次の2つの機能を備えています。
(1)過去データの訂正・追加・削除処理の禁止
TKC会計システムは月次更新(月次を確定させる作業)をすることにより、過去データの訂正・追加・削除処理を禁止しています。これをTKC会計システムの短所と捉える税理士もいますが、まちの税理士は長所と捉えています。なぜならば、過去データの訂正・追加・削除処理が可能になるということは、自ら月次監査に費やした時間とコストを無意味なものにしていると考えられるからです。
(2)TKCモニタリング情報サービス
TKCモニタリング情報サービスは、税理士による監査を実施したうえで作成された試算表や決算書などの財務情報を、お客様からの依頼に基づいて、銀行に開示する無償のクラウドサービスです。
ちなみに中小企業のステークホルダーとしては税務署も挙げることができると思います。TKC会計システムは法令順守したシステムになりますので、税理士による保証業務を補完してくれます。
3.変動損益計算書をカスタマイズできる!
変態損益計算書とは、費用を変動費(売上高に比例して変動する費用)と固定費(変動費以外の費用)に区分して作成した損益計算書のことをいいます。企業の付加価値額(限界利益)等が把握できるため、お客様の意思決定に有用な情報をもたらせてくれます。TKC会計システムでは勘定科目ごとに変動費と固定費の設定ができるため、自社に合わせたカスタマイズが可能になります。
一般的に人件費は固定費に分類されますが、派遣会社の派遣社員の人件費であれば変動費に分類されるべきだと思います。変動費に区分することにより、派遣会社のマージンを把握することが可能になります。
4.業種別等のシステムが充実している!
TKC会計システムには、一般的な株式会社や個人事業者が使用する会計システムのほかに、次のように業種別等の会計システムが豊富にあります。
農業向け
→FX農業会計
建設業向け
→建設業用会計情報データベース
医業向け
→医業会計データベース
学校法人向け
→学校法人会計データベース
宗教法人向け
→宗教法人会計データベース
NPO法人向け
→NPO法人会計データベース
公益法人向け
→公益法人会計データベース
社会福祉法人向け
→社会福祉法人会計データベース
5.バックアップサービスがすごい!
TKC会計システムを利用されているお客様のバックアップデータは、TKCデータセンター(TISC)において、安心・完全に保管されています。TISCは、地方公共団体のバックアップサービスとしても利用されています。