ターコイズS 有力馬考察

 みなさんこんにちは、SUEです。今週は2重賞しかありません。G1の朝日杯FSともう一つは土曜日に中山で行われるターコイズSです。1600mで行われる牝馬限定のハンデ戦となっています。これを聞いただけでも、荒れる気しかしないでしょう(笑)。元は開幕週にOP競争として組まれていたのですが、重賞競走となってからは開幕3週目へ移行となりました。そしてG3に昇格となってから今年で6年目と、比較的歴史の浅い重賞レースです。過去には11番人気ー16番人気ー15番人気と、大荒れの年もあったようですね。ただ、多くの人が荒れるイメージを持つはずなので、固く決まってもそれなりに配当が付くという魅力もあります。果たして、今年はどっちに転ぶでしょうか。現時点での注目馬をしっかりと考察していきたいと思います!


・アナザーリリック
2走前の福島牝馬Sは内枠からスタートで躓いて後方から。差し馬に有利な展開と馬場で、スムーズに外目から進出して、直線ではまとめて差し切る内容。レースレベルも低いわけではなかった。中山マイル実績も3歳時のアネモネS勝ちがある。道中で動けるので小回りへの適性は高く、外差し傾向だとさらにプラス。速い時計にも対応できるので、当日の馬場が極端な内有利でなければ有力。

・アブレイズ
前走の天皇賞秋はさすがに敷居が高く、それでも0.8秒差の競馬ができていた。2走前の府中牝馬Sは休み明けで太目残り。先行馬には厳しい展開を3番手から進めて、0.2秒差の5着は評価できる内容。東京よりも中山向きの馬なのでチャンスは十分ある。56キロでの好走経験があるのも推せる材料。ただ、マイル経験が今年のヴィクトリアマイルしかないので、道中の追走がポイントになる。馬体重も絞れていれば。

・ウインシャーロット
前走のオーロCは内枠から好スタートを決めて先行。2番手を追走し、直線では逃げ馬を楽に捕まえて競り勝った。先行有利の展開と、前も残れる馬場が味方した。負かした相手はそこまで強くない。ここまでのキャリアで全5勝が東京コース。中山では勝ち切れていない点は気になる。ただ、今回は得意の叩き2戦目。スタートは良いので、内枠を引ければ侮れない。3歳秋から覚醒したようなので、安易に軽視するのは危険だろう。

・エリカヴィータ
前走の秋華賞は内、先行有利の馬場で、外枠から差す競馬では厳しかった。折り合い面からもマイルへの短縮はプラス材料。中山マイルでは今年のフェアリーSで凡走しているが、4角で不利を受けたので参考外。ただ、この馬の勝った新馬戦とフローラSの内容を見て、シンプルに能力的に疑問。距離短縮はプラスだが、スタートは良くないので後方からだとさすがに厳しい。

・サブライムアンセム
前走のスワンSは後方から大外を回してきての8着。週中の追い切りから疑問で、状態面も良くなかった。1400mで折り合いを欠いているくらいなので、マイルへの延長はマイナス。さらに今回が初の長距離輸送にもなる。もう少し馬が大人にならなければ重賞では厳しい。

・スカイグルーヴ
前走のスワンSは2秒負けの大敗。陣営のコメントで敗因が分からないとあったが、フルゲートの大外枠と初の長距離輸送が敗因。ただ、これで精神的にダメージを負っていたら怖い。特に牝馬は立て直すのに時間がかかると言われている。マイルへの延長もプラスには働かないので買い材料はない。

・ママコチャ
前走の中京マイルの3勝クラスは、内枠からスタート良く先行。2番手に控えて、直線でもスムーズに内ラチ沿いを伸びてきての勝利。スローペースとイン有利の馬場の恩恵を受けた。2走前の新潟マイルの2勝クラスでは開幕週とはいえ1分31秒7の時計で勝利。ソダシの全妹らしく、高速決着には強い。未勝利勝ちもジャングロを子ども扱い。ファンタジーSも終始外を回るロスがありながら、後の桜花賞2.3着馬に次いで3着。2歳時から素質は十分に見せており、ここまで底を見せていない点も魅力。ただ、スローペースで折り合いを欠いたり、外から被されるのを嫌う部分は見せており、気性的な問題は抱えている。枠の並びには注目しておきたい。初の長距離輸送も不安材料。

・ミスニューヨーク
前走の京成杯AHは内枠からポジションを取って中団からレースを進めた。ただ、スローの前残りの展開で前が止まらず、直線でも満足に追えないまま4着。2走前の中京記念も直線で挟まれる不利があっての4着。そして3走前は合わない東京での凡走と、近走は全く力を出せていない。昨年のターコイズSの勝ち馬で、稍重の馬場とタフな持続力勝負がハマった。今年もメンバー構成的に似たような展開が予想されるので、ここは力を出せる条件だろう。

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