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なぜ人は「英語ができないから海外旅行に行けない」と言うのでしょうか

会社員だけど、年6回は海外旅行に行くくらい旅が大好きです!
過去に訪れた国は34カ国(だったような)、海外旅行回数は数えたことないけど50〜100回の間かなと。

そんな話をすると必ず3人に2人はこう言います。
「どこが1番よかった?」

分かるよ、私もそのうちの2人だから。
海外旅行の猛者にはオススメ教えてもらいたいですよね。

そして、そんな話をするとだいたい3人に1人はこう言います。
「いいなー私も英語ができたら海外旅行してみたい」

あんだって!?

1+1=2くらい当然ですよねって顔してますけど、1+1なのに答えは0くらいおかしなこと言ってるって気づいてー。

この数式の解説するのでよく聞いて(いや、読んで)ほしい。

海外旅行で英語が必要なかった実例集
■韓国編■

あれは確か韓流の大河ドラマ『チャングムの誓い』の聖地チェジュ島を訪れた時のこと。当時海外旅行初心者だった私は、海鮮料理のお店に入って英語で話しかけた。
「2人ですけど席ありますか?」と。

お店の人が困った顔をする。まったく通じてない様子。

友だちに「困ったね、どうしよっか」と日本語で話すと、
お店のおばちゃんが急に
「あ、あなたたちニホンジンね、はい、こっち。はい、メニュー」と
日本語で接客され、日本語メニューを手渡される。なんてこったい!

■台湾編■

海外で時々出会う、親切なんだけど、必要な情報やスキル(主に共通言語)を持ち合わせていないため、ありがたいんだか迷惑なんだか分からない積極的親切な人に台湾でも遭遇。

道で地図を広げていると「どうしたの?」と初老の紳士が、台湾語で話しかけてくる。ランニングの途中だったのにわざわざと止まって。。別にいいのに。。

言葉が通じないことが分かると、申し訳なさそうな笑顔で去る人が多い中、この紳士は言語が通じないことをまったく申し訳なく感じない超積極的親切紳士だった。

旅慣れてるので対処法は分かってる。聞いて分かったフリをするのが一番早い(過去に積極的親切系の人にいいよいいよ~としたもの遠慮が全然伝わらず、乗るべき電車を逃した苦い経験あり@マドリッド)。

そこで地図を広げ本当に行きたい場所を指差す。親切紳士が場所を確認し
「▲▲スー ●●リン ■■イー」
と理解できない言葉を発する。適当にわかったふりをして「謝謝(ありがとう)」って言って立ち去ろうとするも

ん!?

中国語で1234はイーアルサンスーだってのはさすがに知ってるぞ!

そしてリンって言ったけど、『林』って名前がつく道近くにあったぞ(迷子だから地図よく見てたもので)

この聞き取りと知識、親切紳士のジェスチャーを総合的に判断した結果
「ここから四つ目の道路(▲▲スー)が●林路で(●●リン)、そこを左に曲がった一つ目の道を右(■■イー)」
かなと思って地図で見るとまさにー!ということで無事にたどりつけました。

※写真:台湾はあちこちに映えスポットがあります。こちらは台中の彩虹眷村。一人のおじいさんが村中の家や道路にカラフルな絵を描いたんですって。ストーリーもすごいし、カラフル具合も素晴らしかったです!

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■チェコ編■

チェコを旅した時、バスに乗ったら停車駅の表示がなく、運転手さんにも英語がまったく通じません。大丈夫、想定内。

何語で返事されたのかもわかりませんが、言語という手段をアッサリ捨て、視覚に訴える作戦に。ガイドブックを見せて降りたい場所をアピール。

伝わったか不安なので、運転手の横に陣取り1駅止まるごとにガイドブックを開いてクビをかしげ圧をかけました、「ここか?」と(笑)

だんだん運転手さんがイライラして、「着いたらちゃんと教えるから!後ろの席で待ってろ」的なことをナゾの言語で言ってくるので(悪口ちっくな言葉ってなぜか通じる不思議)、半信半疑ながら降車用のドアの前に陣取り、運転手に熱い視線を送り続ける私。

アジア人が珍しかったのでしょう、私はとても目立っていたようで、運転手との会話を乗客全員が聞き耳ダンボ。おかげで、私の周りの乗客の方が、私の降りる駅になった瞬間に一斉に「ここだー!」みたいなジェスチャーで教えてくれたので無事バスを降りて目的地にたどりつけました。

■フランス編■

火事で焼失する前のノートルダム寺院を訪問した帰り、道の反対側から来る観光客とおぼしき外国の方に、何語か分からない言語で何かを尋ねられました。自慢だけど方向音痴な私。こんな場所で誰かに話しかけるなんて、もう1つしか理由はないじゃない!「ノートルダム寺院ってあっち?」に決まってる。
方向音痴は目的地の超近くにいてもそのことに気づけないんだもの。自分が来た方向を指さして、大きくうなずいた。笑顔を返してもらった。多分、彼女たちはノートルダム寺院を楽しめたと思う。

同じくフランスはパリで。地下鉄の駅から階段をのぼって地上に出てすぐ、イケメンにフランス語で「そこメトロの駅?」と聞かれた(メトロしか聞き取れなかったけど)。この場でそれ以外の質問をしてくるなんてありえない。私はまた大きくうなずいた。こちらも素敵な笑顔を返してもらった。パリでは地下が発達していないという認識なので、地下におりる用事がある人は地下鉄に乗りたい人のみ。きっとお役にたてたと思う。

※写真:この流れで写真はまさかのイタリアはミラノの大聖堂です。持ってる写真の中で一番ノートルダム寺院っぽいのがこれだったもので。。。

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■上海編■

上海も英語が通じません。タクシーが安くて便利なのですが、もちろんタクシーの運転手さんものきなみ英語が通じません。

ですが我々は幸いにも同じ文字を操る民族、ということで、正確に漢字を書ける強みを最大限にいかして筆談作戦に!
(テレビで見たけど、漢字を書いたことがない外国の方は、漢字を真似しようと思って書いても全然かけないんですよ。衝撃をうけました!でも私もタイ語は無理だなって思うから、そんなもんか)。

唯一の誤算は、タクシーの運転手さんが、のきなみおじいちゃんで、小さい文字がみんな読めなかったこと。でっかい文字で行き先を書いた紙を用意してことなきをえました。

■ラオス編■

ラオスを旅した時、レストランで英語が通じなかったので、空いたビールジョッキを持ち上げて「ビールおかわりください!」と日本語で言いました、大声で。無事にビールのおかわりが届きました。

※写真:知ってましたか?ラオスにも凱旋門があるんですよ↓

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■ナンパ編■

マチュピチュでイタリア人のイケメンにナンパされランチをご一緒しました♡
ナンパしてきたクセに英語もスペイン語も話せない彼のハートの強さと、イタリア人の女性をくどくDNAの強さに軽く感動を覚えました。
たいした会話にはならなかったけど、興味深い体験でした。

■飲み会編■

チェコで、「宿の人が冬季はやってない」というのに、「いや絶対やってる!」とのん兵衛の私が意気込んで向かった先はビール工場。
ビール工場見学後、試飲ができるので(150円で1リットル)もちろんそれが目当て。
私はノルウェーから来たシニアなご夫婦と一緒に見学をしたので当然試飲も一緒。私はノルウェー語は分からず、ご夫婦も英語があんまり分からなかったけど、だんなさんが元ビール会社勤務で、日本のビールではキリンがよかった、なんて話をしながら、1時間乾杯しまくって楽しい時間を過ごしました☆何語でしゃべったのかは分からないけど呑兵衛同士の気持ちの通じ合いがあったんだろうなぁ。冬季だから、ビール工場やってない可能性もあったのに、ダメもとでビール工場行っちゃうのん兵衛DNAにカンパイ!

■番外編■

ペルーから帰ってくる時、ペルーの空港につくなり、なぜか日本語ペラペラなペルー人のおばちゃんに「あなたたちニホンジン?」と呼びかけられ(そういえば私の人生あなたたちニホンジンって結構言われる人生なのかも。この記事だけで2回w)、私の行き先が成田であることを確認したおばちゃんに、自分の娘(スペイン語しか話せない)が初めて飛行機乗るから日本まで連れてって、と頼まれる。
無事にアメリカでの乗り継ぎも成功し、成田まで連れて帰って、新潟から迎えにきていた受け入れ先のおじさんを探し当て送り届ける偉業もなしとげたことがあります!
言葉も大して通じないのに、旅の指さし手帳を駆使しながら、その娘さんは22歳で、悪い男にひっかかり、シングルマザーになり、新潟で出稼ぎにいくというヘビーな身の上話は聞き出せました。どうやったんだろう、テレパシーかな。

いやあ、旅はいいですね。旅したくなってきちゃいました。

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問:人はなぜ「英語ができないから海外旅行にいけない」と言ってしまうのか。

さて、本題に戻ります。なぜ、英語ができないと海外旅行に行けないと人は言うのでしょうか?

落ち着いて考えてほしいんです、海外旅行に行くための行動はこれだけだということに。

⓪パスポートの残存期間確認する
①行き先を決める
②日程を決める
③ツアーに申し込む(個人手配もよき)
④有給申請、仕事の調整、子供等の預け先手配
⑤荷物を準備する
⑥当日遅刻しないように起きる

これだけです。
「英語をマスターする」なんて普通に考えたらいらない行動ですよね。

なのになぜ人は、「英語ができないから海外旅行にいけない」というのでしょうか。
そしてなぜ人は、それをまごうことなき「1+1=2」ぐらい当然の理論だと思っているのでしょうか。

平たく言うと、英語ができなくて海外旅行に行きたいなら
韓国か台湾かハワイに行ったらよくないですか?
なんで「英語が」ってワンクッション入るのかなー?

というのを日頃から考えています。考えても答えが出ないのですが、ひょっとしてこうかな、と仮説が何パターンか思いついたので、パターンごとに処方箋を考えてみました。

■仮説1:本気で英語ができないと海外旅行できないと思っている

診断方法:私の旅行体験記を読み、「確かに英語いらなくてもいけるかも、目からウロコ」と洗脳されている

処方箋:
①日本人のガイドさんが日本から面倒みてくれるツアーに申し込む
②日本人の旅行先ランキング1~3位の国に行く(受け入れ側の国が日本人対応バッチリなので)
※調べてみたら2018年の日本人海外旅行先ランキングは1位台湾、2位ハワイ、3位韓国だそうです。私のとりあえずのおススメと完全一致ですw
③英語ペラペラの友人を旅行に誘う。夕飯1回くらいごちそうして、面倒を見てもらう。
④石垣島に行く(飛行機乗るし、海を渡るし、だいたい台湾と同じ場所にあるしw、海がきれいすぎて南国リゾートを楽しめます)

■仮説2:言語以外の別の不安が本当はある

診断方法:「じゃあ、英語できる信頼できる友人といけばよくない?」と言われた時に、パブロフの犬並みの条件反射で「でも、」といってしまう

処方箋:
英語以外の不安があることに気づき、それをリストアップする。そして1つずつ、どうしたら不安を小さくできるか考える。

例)
●お金がかかる⇒予算を3万円と決めて旅する
   ※韓国~タイくらいまではいけます
●治安が悪いのが不安
 ⇒治安がよい国にしぼって旅行する
●飛行機に乗るのが怖い⇒船の旅を楽んでは?
●休みをとりづらい
 ⇒①日帰りで韓国か台湾に行く。
   3連休の前日夜にシンガポールに行き
   最終日夜に日本着。
    ※全部実行済みなので、実行可能です。
 ⇒②転職する(ウソ。でもちょっとホント)。
  一番休みをとりやすい時期を検討する
  休憩時間に海外旅行に行きたいと色んな人に    
  いってロビー活動をする
  その話に乗ってきた他の人をのせて自分より
  先に行ってもらって前例を作ってもらう
  他にも長期休みを取りたい人がいれば、
  誰かが休みを取った時のカバー方法を提案
  とりあえず勇気を出して有給申請する
 など、自分の願いを叶えるためのアクションを片っ端から全部とってみてはいかがでしょうか。

自分との信頼関係が構築されると思います。会社の人には嫌われるかもしれないけど。でも、思ったより世界はやさしいですよ(というのが私の思い込んでる世界です)。

■仮説3:別のゴールや目的とまざっている

診断方法:「英語がペラペラになりたいですか?」という質問に秒で「うん」という人。「まあ、できたら」くらいの人は仮説2です、きっと。

処方箋:
心の痛みを伴う可能性がありますが、次の質問をする必要があります。
①そんなに英語がペラペラになって何を心の底から成し遂げたいのか。
②英語がペラペラになるために、今、どんな努力をしているのか。
③本当はそんなに英語ペラペラにならなくてもいいけど、そうだったら今より素敵な人生なのかも、と甘い期待をしているだけではないのか。

①と②に明確な答えがある人は、願いをシンプルにすることがおすすめです。「海外旅行がしたい」と「英語ができるようになって●●がしたい」に切り分けて、両方別々に叶えましょう!その方が早く願いが叶って(少なくとも海外旅行はすぐ叶うんで)、願いが叶う良いループに入りやすいと思います。

③の質問をして「そうかも」とガーンとなった人にこそ、私は海外旅行に行ってほしいです。日本人て「自分は素敵じゃない、たいしたことない」って思いすぎていると思うんです。違う文化の人にふれると、「えっ!その程度の語学力で英語ができるって言っていいんだ!」とか日本にいては体感できない気づきが山のようにあると思います。

結論:英語ができなくても海外旅行はできる!そして、旅をした分だけ人は幸せになれる♡

旅って楽しむために行くばかりじゃないと思うんです。いいこともあるしトラブルもある、人生ってそういうものだから。旅も自分の連続する人生の意一場面でしかないのだから。

色んな経験を通して人は自分を知ると思うのですが、旅はそれを促進してくれます。いつもと同じ場所、いつもと同じ行動、いつもと同じ人とでは、生まれる感情もだいたい同じはずです。「旅」を通して非日常に身をおき、いつもと違う場所、いつもと違う行動、いつもと違う人と出会うことで、いつもと違う感情がわき起こり、そこから自分をよく知る旅がはじまります。

友達と同じ場所に行って同じことをしても、全く同じ経験をすることはできません。生まれてくる感情や反応は自分だけの宝物だから。旅の数だけ自分を知れる。自分を知った分だけ、自分を幸せにする方法が具体的に分かる、だから旅はやめられません。

だからついつい「英語ができない」から「海外旅行にいけない」という思い込みを外して旅にいってほしくて、ずっとこの疑問を勝手に自由研究をしてたんだなーと気づきました。あースッキリした。

あー旅がしたい!

スー

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