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正直な母親の意外な反応
休みのたびに旅行に行く私たち夫婦。4連休は久しぶりに夫の運転でロードトリップに出かけました。
コロナ禍でもあり、なかなか会えないのと、二人暮らしの高齢の両親が心配なのもあり、2日に1度は実家に電話をかけています。
「旅行に行く。」
と伝えると、コロナ以前から、
「あんたは幸せやねー。贅沢なことやねー。」
と、なんとなく気分が良くない言葉が返ってくるのが嫌で、知らせずに行ったこともありました。が、しょっちゅう電話してる今、知らせないわけにも行かず、旅行先から写真を送り電話をしたら、いつもと違う反応が。
「夫婦で旅行に行くぐらい仲が良いのは良いこと。仲良く暮らしてくれることが親には一番嬉しいことやね、とお父さんと話してたとこ。」
なんて言われてびっくり。
「こんな時にいいね~。」とか「贅沢なことやね~。」
なんて言われたり、このご時世、羨ましがられたら、どう返そうかと考えていたので母の言葉に驚きました。
どんな心境の変化があったのか。コロナ禍で気持ちに変化があったのかな。
人の気持ちを考えずハッキリとものを言う母親に、気分を害することも少なくなく、昔からよく親娘ゲンカしてました。
が、「私は幸せものー。」と言うのが母の口癖でもありました。専業主婦で今の私たちのように、友達とランチなんてことが一般的ではなかった時代。ただただ夫と子どもたちのために、家事や料理の同じ毎日の繰り返しでも、いつも幸せそうでした。
そして、しょっちゅう電話するようになった今、必ず最後に、毎回「いつもありがとう。」と必ず言う母。たまに顔を出す近所に住む弟夫婦に、ありがたいと感謝し、「私たちは幸せやわー。」と、よく口にします。
気持ちを全部正直に口にする母なので、春に初めて捻挫し自慢の丈夫な足が痛くて歩けなくなった時は、それはもう、毎日毎日電話で、
「もう、あかん。歩かれへんのなら、死んだ方がマシやわ。」と嘆いてました。
少しマシになったら、「治ったわ!もう大丈夫!」
次の日には「やっぱり痛い、、。もうあかん、、。」
でも、最後は「大丈夫。治る治る。絶対また、歩けるようになる。」
と自分に言い聞かせるように言って電話を切る。時間はかかりましたが、宣言通り、以前と同じように元気に歩けるようになりました。
足が治っても、大好きなデパートに行くのもままならない、更に変化のない毎日でも、ありがたい、ありがたいと、感謝の気持ちを素直に口にする、それが幸せの秘訣なのかも。
今回の旅行に対する反応は意外なもので驚きましたが、なんでも良い方に考えて自分の幸せに変える、身近にある幸せに、ありがたい、ありがたい、と、感謝する。母はいつもそうでした。
治る治る!ありがたいありがたい!と、口にだして、自分に暗示をかける、って大事かも。
母を見習い、ありがたい、ありがたい、とつぶやいて、自分で自分を幸せにする習慣をつけたい、と思った今回の出来事でした。