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『庭、垢抜けました?』ーー厄介者(チガヤ・ダンチク)の利用方法。

広すぎる庭。
それは自然の力に飲み込まれる庭。
広すぎる庭。
それは人の手が追いつかない庭。…

自由に使わせてもらっている『波の音ガーデン(私が命名)』は、控えめに言って“広すぎる庭”なんです。

そんな『波の音ガーデン』をgardenとして使うには土台の整備が必要不可欠だなと、約一年手入れしてみて気づきました。

だって夏なんて、草刈りしても1〜2週間で元通りボーボー状態なんですもん(笑涙)

ということで、今冬は土台整備期間として、庭周辺の雑草などの除去に力を入れることにしました。

メインは
①地面に蔓延る、チガヤの除去
②庭周辺を覆う、ダンチクの除去

夏に庭一面を覆うチガヤ。
イネ科&かなりの量なので、
アレルギーでくしゃみ鼻水が止まらなくなりました。。
これはなんとかせねば。
夏のダンチク。
これもイネ科。
ただ、これが希望に変わりそうです(後述します)

なんと2つとも“世界の侵略的外来種ワースト100”にランクインしている厄介な植物!!(驚)

この2つがスッキリすれば、かなりその後の作業が楽になるはずなので、
今シーズンは助っ人のSさんと一緒にこれらの除去を進めています。↓
(ガーデニングというより土木作業)


『チガヤ』と『ダンチク』には共通点がありまして、それが“イネ科”ということ。

「だからなんだ」という話しなのですが、私が1年間身をもってこの庭と対峙してきた中で、体感として気づいたことがあります。

それは………

“(イネ科は)堆肥になるとふわっふわになること!”

園芸をやる方ならわかると思いますが、ピートモスのようなふわふわした堆肥が出来上がったんです。

(↓今調べたらまさにピートモスでした!)

【ピートモス】
イネ科植物の残渣が堆積し、未分解状態で炭化したものをピートと言い、その中でミズゴケを主成分としたものがピートモスと呼ばれる。
肥料分はほとんど無いが軽くて保水性、保肥性が高いため、改良用土として鉢花や野菜苗など、さまざまな場面で使われる。

農業でつながろう。つなあぐ 『農業用語辞典』より 


特にダンチクはふわふわ良質な堆肥になるようで、
(ダンチクに覆われた『波の音ガーデン』の周囲は)勝手に・無料で・大量の堆肥が出来上がっています(笑)

そしてこのダンチク、他にも利用方法がないか調べたところ様々な活用法がありました!
・バイオ燃料の原料
・牛の飼料
・化粧品として植物エキス『ダンチク茎エキス』(下記リンク記事のダンチク。おそらくこのダンチクで合っているかと…⁇)

“世界の侵略的外来種ワースト100”にランクインしている、どうしようもない植物かと思っていたら(失礼!)、意外と利用価値の高い植物でした。

すぐ再生して蔓延るからこそ厄介な植物扱いされているけど、
(そこを逆手にとれば)何もしなくても原料がどんどん生えてくる良い植物ということに。
(人間側の都合でワーストとかベストとか決められて、ダンチクもたまったもんじゃないだろうな 笑)

とまぁ、厄介者でしかなかった植物が、実はお宝だったと気づき、俄然やる気が出てきました。
嫌だ、嫌だと思いながらやると嫌だけど、
得があると思ってやれば喜んでやる…
人間の思い込みって凄いですね(←)
知識で行動の意味と質が変わるなぁと実感させてもらいました(拝)


とはいえ、土木作業はかなり大変で、

寒い中、深めの穴を掘ってくれるSさん。
この穴で堆肥をつくります。

雨が続いた後だったこともあり、
重たい土・寒風・終わらない作業、、と大変な中Sさんに手伝ってもらいました。

掘った穴にダンチクを入れ、
米糠+カルスncrを振りかけ
チガヤの根っこをミルフィーユのように重ねる。

米糠を使うとイノシシがやってくることはわかっていたのですが、、
どうしても『カルスncr』を使いたくて、また米糠使っちゃいました。
(カルスncrは米糠をセットで使うことで効果が高まる。+硫安も)

最近流行りのカルスncr。
堆肥化するための分解スピードを早めてくれるらしいです。
私も「もう土に還ってる〜!」っていう体験がしたくて、イノシシが来るとわかりつつ使いました。。


案の定、別の日に様子を見に行くとイノシシに荒らされてました(涙)↓

別の場所だけど、イノシシにほじくり返された跡

米糠を使うとイノシシが確実に来ることがわかり、私は「トホホ…」と思っていたのですが、Sさんが一言。

Sさん「イノシシがこんなに簡単に来るなら、罠仕掛けたらすぐかかりそうですね」

私「食べるの!?」

Sさん「美味しそうです」

いつかSさんがイノシシを獲ることになれば、『波の音ガーデン』で簡単に捕獲できそうです(←)
考え方がどんどん時代を遡っている我々(笑)
(育てる、狩る、食べる)

ということで、今のところオールオッケーと(一応)捉えて、広すぎる庭『波の音ガーデン』を楽しもうと思います。

今回はこの辺で。
おしまい。

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