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#13美容鍼灸プライベートサロン | 造作建具で作るパーティション

こんにちは。
東京都内を中心に活動している
フリーランスのインテリアデザイナー/コーディネーター
Sudoh Designです。

今回は、玄関スペースと施術スペースを分ける仕切りパーティションについてです。
実際には「造作建具」と呼ぶ方が適当なデザインになります。
空間の仕切りとしての役割はもちろん、全体の調和を考えた一部として機能する建具です。造作ならではの自由度を相談しながら、デザインの可能性を探っていきます。


造作建具の良さと難しさ

造作建具の魅力は、完全オーダーメイドである点です。その分、「どんなデザインでも実現できる」という自由さが、選択肢を絞り込む難しさにもつながります。

材質、色、デザイン、機能性など様々な要素を取り入れながら、必要に欲張らず、そこで個性を大切にしたもの。

デザインを固めるスタートとして、私はラフスケッチを描き始めます。


ラフスケッチでイメージを具体化する

「エントリー部分に暖簾を取り入れてみたらどうだろう?」
「3枚引き戸を使って、必要に応じて対話部を調整できるようにしてみようか?」

造作建具アイデアのラフスケッチの一部

アイデアを少しずつ形にしながら、スケッチブックに描いていきます。
私が普段から携帯しているのは、マルマンのクロッキー帳。 軽くて手軽に使える、どこでもすぐにアイデアを書き込むことができます。

スケッチが得意なわけではありませんが、細かい部分まで丁寧に描くことよりも、イメージを伝えることを目的として使うツールです。


職人さんとの相談で具体化する

「このイメージを実現するにはどのような方法が良いでしょうか?」スケッチを持って職人さんと相談していきます。デザインのポイントは見せたい部分をお伝えし、それを形にするためにはどうしたらよいか、素材の特性や施工方法について具体的なアドバイス聞きながら話し合います。

その提案をもとに、「この部分はこうしたい」と要望を伝えながら、理想の形を目指します。

職人さんとの相談は、私にとってとても大切な時間です。一人ではできないことを協力して、オーナー様やユーザーの方々を想い、協力し作っていく過程に、たくさんの学びがあります。


製作図で細部を確認

相談の後、製作図を作成していきます。その図面をもとに、建具の質感や材質、色、デザインの細かい部分を確認していきます。オーナー様にもご確認いただき、最終的な仕様を決定します。

今回のデザインでは、ナチュラルな木目調のフレームにすりガラスを組み合わせ、優しい印象を持たせました。 さらに、引き戸を採用し、機能性と見た目の良さを考慮した仕上がりにしています。

造作建具イメージパース

今回のプロジェクトの中で一番のポイント、サロンの印象をいけるデザインの造作建具。
ものつくりの過程を時系列に沿って解説してきました。
この文章を書いていると、当時の打ち合わせの様子を思い出しワクワクします。
デザインの自由度が高い分、オーナー様とも職人さんともたくさん話し合いました。
決めることや調整が多い造作ですが、新しいものを作る経験、悩んだり・考えた時間は今後の糧にしていきます。

完成が楽しみなこの建具。次回は、建具への塗装とその種類についてご紹介します。


続きます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。______________________________________________

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