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OSTのあるエンジニアイベント、参加する価値ある?
エンジニアイベントには色々な形式があるけど、OST(Open Space Technology) を取り入れているイベントって、ちょっと特殊な雰囲気がある。
普通のカンファレンスや勉強会とは違って、「何を話すかをその場で決める」「誰でも議題を出せる」 というのが特徴。
「それって、ちゃんと学びがあるの?」とか「まとまらないんじゃない?」と思うかもしれないけど、実は参加するとめちゃくちゃ面白い。
OSTのあるイベントならではのメリットを、自分の経験をもとに書いてみる。
OSTって何?
OST(Open Space Technology)は、「参加者が自らテーマを決めて議論を進めるスタイルのイベント形式」 のこと。
ざっくり言うと、こんな感じ。
最初にみんなで「話したいテーマ」を出し合う
そのテーマごとに小さなグループを作って、自由に話す
気になるテーマがあれば、途中で移動してもOK
スピーカーがいて講演を聞く、というより、「その場で決まった議題について、みんなで話す」 というスタイル。
なので、イベントの内容は 「参加者の興味や課題」によって決まる。
OSTのあるイベントに参加するメリット
普通の勉強会やカンファレンスと比べて、OSTならではのメリットをいくつか挙げてみる。
1. 「自分が知りたいこと」について話せる
カンファレンスや勉強会だと、「面白そうなセッションを聞きに行く」スタイルが多いけど、
OSTの場合は 「自分が話したいこと」「知りたいこと」をテーマにできる。
例えば、
「最近こういう技術に興味があるけど、みんなはどう考えてる?」
「エンジニア採用ってどうしてる?」
「技術選定で迷ってるんだけど、他の会社はどうしてる?」
みたいな 「リアルに気になっていること」 を直接話せるのが大きい。
2. 一方的に聞くだけじゃなく、議論できる
普通の勉強会だと、「登壇者が話す → 参加者が聞く」という流れだけど、
OSTは「全員が参加者であり、話し手になれる」 ので、一方的な情報インプットだけじゃなく、議論を深めることができる。
「その考え面白いですね!」
「うちの会社ではこうやってますよ」
「それ、こういうアプローチのほうがいいかも?」
みたいに、双方向のやり取りが生まれるので、単に「聞いて終わり」にならないのがいい。
3. 予想外の学びがある
OSTは、最初からセッションが決まっているわけではないので、「どんな議論になるかわからない」 という面白さがある。
興味本位で参加したセッションが、意外と自分にとって大きな気づきになったりする。
例えば、
「普段使ってない技術の話を聞いたら、めちゃくちゃ面白かった」
「別の業界のエンジニアと話して、自分の環境との違いに驚いた」
「キャリアの話をしていたら、思ってもみなかった視点をもらった」
みたいな、「自分の知らない世界に触れられる」 のがOSTの良さ。
4. ゆるく交流できる
普通のイベントだと、「知らない人に話しかけるのがちょっとハードル高い…」 みたいなことがあるけど、
OSTだと 「同じテーマに興味がある人が集まる」 ので、自然に会話が生まれる。
雑談ベースで話せるので、
気軽に相談しやすい
価値観の近い人とつながれる
技術の話だけでなく、働き方やキャリアの話もしやすい
みたいな 「フランクな交流の場」 になることが多い。
逆に、OSTが向いていない人は?
OSTのイベントは自由度が高いぶん、向いていないと感じる人もいるかもしれない。
例えば、
「ただ座って講演を聞きたい」 → 一方的なインプットを求めるなら、普通のカンファレンスのほうが向いてる
「自分から話すのはちょっと苦手…」 → でも、聞くだけでもOKなので、興味のあるテーマの場に入ってみるだけでも価値はある
基本的には、「話すのもOK、聞くだけもOK」 なので、無理に発言しなくても大丈夫。
ただ、「自分から話したほうが面白い」のは間違いない。
結局、OSTのイベントは「自分で価値を作れる場」
普通のイベントは「用意されたコンテンツを受け取る場」だけど、OSTは 「その場にいる人が価値を作る場」。
だから、「こんなこと話してみたい」「こんな情報がほしい」 という人ほど、楽しめる。
OSTのあるイベントに行くなら、
「何か話したいテーマがあるなら、積極的に出してみる」
「興味のあるテーマに飛び込んでみる」
「普段の業務の延長線上にない話も聞いてみる」
みたいな感じで動くと、より楽しく学べると思う。
もし「OSTってどんな感じなんだろう?」と気になっているなら、
一度試しに参加してみるのはアリかもしれない。