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OSTのあるエンジニアイベント、参加する価値ある?

エンジニアイベントには色々な形式があるけど、OST(Open Space Technology) を取り入れているイベントって、ちょっと特殊な雰囲気がある。
普通のカンファレンスや勉強会とは違って、「何を話すかをその場で決める」「誰でも議題を出せる」 というのが特徴。

「それって、ちゃんと学びがあるの?」とか「まとまらないんじゃない?」と思うかもしれないけど、実は参加するとめちゃくちゃ面白い。
OSTのあるイベントならではのメリットを、自分の経験をもとに書いてみる。



OSTって何?

OST(Open Space Technology)は、「参加者が自らテーマを決めて議論を進めるスタイルのイベント形式」 のこと。
ざっくり言うと、こんな感じ。

  1. 最初にみんなで「話したいテーマ」を出し合う

  2. そのテーマごとに小さなグループを作って、自由に話す

  3. 気になるテーマがあれば、途中で移動してもOK

スピーカーがいて講演を聞く、というより、「その場で決まった議題について、みんなで話す」 というスタイル。
なので、イベントの内容は 「参加者の興味や課題」によって決まる


OSTのあるイベントに参加するメリット

普通の勉強会やカンファレンスと比べて、OSTならではのメリットをいくつか挙げてみる。

1. 「自分が知りたいこと」について話せる

カンファレンスや勉強会だと、「面白そうなセッションを聞きに行く」スタイルが多いけど、
OSTの場合は 「自分が話したいこと」「知りたいこと」をテーマにできる

例えば、

  • 「最近こういう技術に興味があるけど、みんなはどう考えてる?」

  • 「エンジニア採用ってどうしてる?」

  • 「技術選定で迷ってるんだけど、他の会社はどうしてる?」

みたいな 「リアルに気になっていること」 を直接話せるのが大きい。


2. 一方的に聞くだけじゃなく、議論できる

普通の勉強会だと、「登壇者が話す → 参加者が聞く」という流れだけど、
OSTは「全員が参加者であり、話し手になれる」 ので、一方的な情報インプットだけじゃなく、議論を深めることができる。

  • 「その考え面白いですね!」

  • 「うちの会社ではこうやってますよ」

  • 「それ、こういうアプローチのほうがいいかも?」

みたいに、双方向のやり取りが生まれるので、単に「聞いて終わり」にならないのがいい。


3. 予想外の学びがある

OSTは、最初からセッションが決まっているわけではないので、「どんな議論になるかわからない」 という面白さがある。
興味本位で参加したセッションが、意外と自分にとって大きな気づきになったりする。

例えば、

  • 「普段使ってない技術の話を聞いたら、めちゃくちゃ面白かった」

  • 「別の業界のエンジニアと話して、自分の環境との違いに驚いた」

  • 「キャリアの話をしていたら、思ってもみなかった視点をもらった」

みたいな、「自分の知らない世界に触れられる」 のがOSTの良さ。


4. ゆるく交流できる

普通のイベントだと、「知らない人に話しかけるのがちょっとハードル高い…」 みたいなことがあるけど、
OSTだと 「同じテーマに興味がある人が集まる」 ので、自然に会話が生まれる。

雑談ベースで話せるので、

  • 気軽に相談しやすい

  • 価値観の近い人とつながれる

  • 技術の話だけでなく、働き方やキャリアの話もしやすい

みたいな 「フランクな交流の場」 になることが多い。


逆に、OSTが向いていない人は?

OSTのイベントは自由度が高いぶん、向いていないと感じる人もいるかもしれない。
例えば、

  • 「ただ座って講演を聞きたい」 → 一方的なインプットを求めるなら、普通のカンファレンスのほうが向いてる

  • 「自分から話すのはちょっと苦手…」 → でも、聞くだけでもOKなので、興味のあるテーマの場に入ってみるだけでも価値はある

基本的には、「話すのもOK、聞くだけもOK」 なので、無理に発言しなくても大丈夫。
ただ、「自分から話したほうが面白い」のは間違いない。


結局、OSTのイベントは「自分で価値を作れる場」

普通のイベントは「用意されたコンテンツを受け取る場」だけど、OSTは 「その場にいる人が価値を作る場」
だから、「こんなこと話してみたい」「こんな情報がほしい」 という人ほど、楽しめる。

OSTのあるイベントに行くなら、

  • 「何か話したいテーマがあるなら、積極的に出してみる」

  • 「興味のあるテーマに飛び込んでみる」

  • 「普段の業務の延長線上にない話も聞いてみる」

みたいな感じで動くと、より楽しく学べると思う。

もし「OSTってどんな感じなんだろう?」と気になっているなら、
一度試しに参加してみるのはアリかもしれない。

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