
エージェントは採用のパートナー。成果を最大化するためにどう協力する?
エンジニア採用をやっていると、転職エージェントとの関係構築は避けて通れない。
企業側が 「この企業の採用は本気だ」 と思われるかどうかで、紹介される候補者の質や量が大きく変わる。
一方で、「なかなか良い候補者が来ない」「紹介が止まってしまった」と感じることもある。
エージェントは 「使うもの」ではなく「パートナー」。
採用成功に向けて、どうやって協力し合えばいいのか、整理してみる。
エージェントとの関係構築で意識すべきこと
エージェントとの関係を良くするために、考えるべきポイントは大きく2つ。
「どんな情報を渡せば、最適な候補者が紹介されるか?」
「エージェントにとって、紹介しやすい企業になるには?」
この2つを意識すると、紹介の精度も上がり、エージェントとの信頼関係も強くなる。
エージェントに伝える情報の質を上げる
1. 採用要件を「解釈しやすい形」で伝える
エージェントもプロだけど、企業側が 「どういう人を求めているのか?」 を曖昧にしてしまうと、ミスマッチが増える。
NG:「即戦力エンジニアが欲しいです」
OK:「●●の技術スタックで3年以上の経験があり、××のプロジェクトでリード経験がある方」
職務要件だけでなく、「なぜこのスキルが必要なのか?」まで伝えると、より伝わりやすい。
2. 「紹介してほしくない人」を先に伝える
紹介された候補者を断るとき、「今回の方は違いました」だけではなく、次に活かせるフィードバックを返す。
「このスキルセットだと、うちの環境では活かしづらい」
「前回の方は良かったけど、もう少し××ができる方が理想」
「この人はNG」より「こういう人が理想」 を伝えることで、次回の紹介精度が上がる。
エージェントにとって「紹介しやすい企業」になるには?
3. 採用の優先度と背景を共有する
エージェント側からすると、企業の採用ポジションが 「本当に優先度が高いのか?」 がわからないことが多い。
だからこそ、
「このポジションは今すぐにでも採用したい」
「この技術領域は将来的な投資として採用を検討している」
みたいに、優先順位を明確に伝える ことが大事。
また、「なぜこのポジションを採用したいのか?」 の背景を伝えると、エージェント側も候補者に紹介しやすくなる。
4. エージェントの注力企業に入るには?
エージェントは限られたリソースの中で、どの企業に力を入れるかを決めている。
優先順位を上げるためには、「紹介しやすい企業」「通りやすい企業」 になることが大事。
エージェントが注力する企業の特徴
選考プロセスがスムーズ(フィードバックが早い)
エージェントが候補者に説明しやすい情報が揃っている
エージェントと定期的にミーティングをしている
紹介した候補者の通過率が高い
このあたりを意識すると、エージェント側も 「この企業には良い人を紹介しよう」 となる。
エージェントの意向を上げるトーク例
エージェントのモチベーションを上げるには、感謝の気持ちと前向きなフィードバック が重要。
単なる「候補者の紹介依頼」だけでなく、パートナーとして関係を築く意識 を持つと、紹介の質が変わる。
エージェントの意欲を上げるトーク例
「前回ご紹介いただいた○○さん、すごく良い方でした!やっぱり御社のご紹介は精度が高いですね!」
「採用にすごく力を入れているので、ぜひ御社と長くお付き合いしたいです」
「市場の動向も知りたいので、定期的に情報交換できると嬉しいです」
結局、エージェントとの関係は「育てる」もの
エージェント経由の採用を成功させるには、「紹介される候補者の質をどう上げるか?」 という視点が必要。
そのためには、
採用要件をわかりやすく伝える
エージェントが紹介しやすい環境を作る
定期的に情報交換をして、信頼関係を築く
「このエージェント、あんまりいい候補者を紹介してくれないな…」と思ったら、
「こっちの伝え方や関係構築が十分だったか?」 を見直してみるのもアリかもしれない。