この会社、続けられるかもと思う決め手は"味方がいるかどうか" だったりする
転職が一般的になってきたとはいえ、できれば長く続けたいと思って入社する人は多いはず。
しかし、いざ働いてみると、「なんとなく居心地が悪い」「この会社は自分に合っていないかもしれない」と感じる瞬間がある。
スキルや待遇、仕事のやりがいも大事だが、「この会社で長く働けるか？」を決める要素として、
自分のことを理解してくれる「味方」の存在があるかどうか が大きいと感じる。
会社に「味方がいる」とはどういうことか
ここでいう「味方」とは、単に仲のいい同僚や食事に行く相手のことではない。
仕事を進めるうえで、自分の考えや価値観を理解し、支えてくれる存在がいるかどうか という話である。
具体的には、次のような存在が味方になり得る。
困ったときに相談できる人がいる
自分の意見に共感してくれる人がいる
仕事の価値観が近い人がいる
「それは良い取り組みだね」と応援してくれる人がいる
このような人がいることで、会社での生存難易度は大きく変わる。
味方がいないと、何が起こるのか
社内に自分を理解してくれる人がいないと、次のような状況に陥りやすい。
相談できる相手がいないため、悩みが解決しづらい
自分の考えを受け止めてもらえないため、孤独を感じる
会社のルールや文化がつかめず、適応が難しい
例えば、新しく技術を導入しようとしたときに、周囲から十分な理解を得られず、誰も協力してくれなかったとする。
過去に同じ技術を検討したが却下された経緯があったのかもしれないし、単に社内の決裁プロセスが複雑なのかもしれない。
しかし、それを説明してくれる人がいなければ、ただ「自分の提案が受け入れられない会社だ」という認識になってしまう。
このように、自分の意見が通らず、仕事がやりづらいと感じると、「この会社は合わないのではないか」と思うようになり、
結果として離職につながるケースもある。
長く続けるために大事なのは、やりがいだけではない
仕事にやりがいを感じられるかどうかはもちろん重要だが、それだけでは長く続けることは難しい。
重要なのは、その環境で自分が生きていけるかどうかである。
例えば、どんなにスキルがマッチしていても、次のような状況では長く働くのは難しくなる。
チームの価値観と自分の考えが大きく異なる
社内の文化が合わず、馴染むのが難しい
自分の考えを受け入れてくれる人がいない
こうした環境では、仕事のやりがいを感じられたとしても、次第に働きづらさの方が勝ってしまう。
「味方がいる会社」にするためにできること
組織として「味方がいる会社」にするためには、次のような工夫が考えられる。
1. 新しいメンバーが「味方を作りやすい環境」を整える
入社時のオンボーディングで、相談できる相手を明確にする
メンター制度やペアプログラミングなど、自然にコミュニケーションが生まれる仕組みを作る
2. 「自分の考えを言いやすい文化」を作る
意見を言ったときに、即座に否定されない文化を醸成する
「意見を言うこと自体がリスクになる」環境では、味方を作るのが難しくなる
3. 「小さな成功体験」を積ませる
新しく入った人が、仕事を進めるうえで成功体験を得られる機会を作る
自分のアイデアや提案が採用されたという経験を積むことで、社内に味方を作りやすくなる
結局、長く続けるために必要なのは「安心感」
会社で「働き続けたいかどうか」を決める要因は、仕事内容や待遇だけではない。
むしろ、「この環境で自分は生きていけるか？」という安心感が大きなポイントになる。
具体的には、次のような環境があると、長く働きやすくなる。
困ったときに相談できる人がいる
自分の意見を受け止めてくれる人がいる
「このチームとなら頑張れる」と思える仲間がいる
こうした環境があれば、多少の困難があっても乗り越えられるし、「この会社で頑張ろう」と思えるようになる。