東北の地域連携ICカードを集める旅
※この記事は2022年10月に「あおほしろぐ」で公開した記事を一部追記したうえで移行したものです。列車ダイヤなどは当時のものですのでご注意ください。
すどです。
はじめに
皆さんは地域連携ICカードというものをご存知ですか?
2021年3月に栃木県の「totra」を皮切りにどんどん増えていった、各地域のICカードとSuicaを統合させたカードです。
普通各地域のICカードといえば全国系対応ではない故にその地域の交通でしか使えない!みたいなデメリットがありまして、ICカードを集めるような変人でなければ購入しないようなものだと思うんですが。
この地域連携ICカードというのはSuicaと一体になっているので、全国系に対応しているようなものになっているんですね。大変便利!
そんな地域連携カード、どのくらい存在するかというと...
AOPASS(青森県)
ハチカ(青森県)
Towada Skyblue Pass(青森県)
Iwate Green Pass(岩手県)
iGUCA(岩手県)
Shuhoku Orange Pass(秋田県)
AkiCA(秋田県)
yamako cherica(山形県)
shoko cherica(山形県)
nolbe(群馬県)
totra(栃木県)
...と、東北地方に9つも存在するんですよね。何?
編注)2022年10月時点でのデータです 今はもっと増えています
そんな中発売されたチート級の乗車券「JR東日本パス」。新幹線・特急列車の自由席を含むJR東日本全線と一部の私鉄が3日間乗り放題になる乗車券です。
それで僕、思いついたんですよ。
これ使えば3日間で東北の地域連携ICカード集められるんじゃね...?って。
※nolbeを買う旅程を組めませんでした
※totraは既に持っていました
1日目
そうと決まれば
さっさと
行くしかないよねええええええええええ!?!?!?!?!?
道中の朝ごはん。僕が好きな網焼き牛たん弁当の味噌版。もちろん紐を引っ張ると温まります。どうも鉄道150周年記念で新発売したものらしく?
盛岡で分割を眺めつつ...
八戸に着いたのがだいたい8時50分ぐらい。新幹線って早いですねやっぱり。
ここで一枚目のICカード「ハチカ」を購入していこうと思いますが、販売窓口が9時オープンなので約10分の待ちです。ちなみにこの10分の待ちが無かったら1本前の青い森鉄道線に乗れてるんですよね。10分の差を埋めていけ
編注)ちなみに1本前の青い森鉄道線に乗っても次発が大湊線直通の列車なので意味ないです
というわけで窓口開放時間ぴったり、ハチカを無事に購入!地味にハチカを購入される先客もいらっしゃったので、ICカードは旅のおみやげになるんだなって実感しました(?)
そのあとは青い森鉄道線で三沢へ向かいます。青森に直行せず三沢で降りるのはまあそこにICカードがあるからってことなんですけどね。
順調に二枚目のTowada SkyBlue Passをゲット!ちなみにこの「会社名+色+Pass」のICカードは他のカードと違い発売額が2000円からになっているのでそこだけ注意ですね。お財布が悲鳴を上げる。
雑に青森に着いたら~
三枚目はAOPASS!デザインがおしゃれで僕は好きです。いいよねこういう四角を多用してるやつ。
さて、青森でお昼ごはんの時間を取りました。お腹空いたしのっけ丼食いに行くか!
って意気込んだ結果がこれです。笑え。あまりにも混んでてちょっと特急の時間に間に合わねえ!って思ったので諦めました。仕方ないね。また青森立ち寄る機会があるのでそこで食べましょう。
まあいかにも怪しいほたて味のソフトクリームを食べたので満足です。味はほたての生臭さというかそういうのが全く無く普通に食べられる、むしろ美味しいぞ...?って感じでした。イメージ的には塩バニラに近い感じ。普通に美味だったんだが。ちょっと渋ったときの僕の感情を返してほしい。
さて駅に戻りまして続いてはつがる4号で秋田へ。つがる号ってめっちゃ混むんですね。特例区間の青森→新青森を抜けても指定席車両に立席の旅客がいますし、混雑で途中まで5分遅れになってましたし。すげえなつがる号。
大館駅の発車メロディ(ハチ公物語)めっちゃ好きなんですよね。わかって。
秋田に着いたよ!ICカード買おう!
嫌です。
温泉入ってからな!?!?!?!?!?
ここ岩城温泉港の湯は、海に面した立地にある温泉。窓からは海を眺められる他日没の時間帯には夕日が沈むシーンも見ることができるんですよね。
実は秋田での乗り換えが対面3分であるのと、そのあとの羽越本線が岩城みなとの少し手前である新屋止まりになってしまうこと、そして次の岩城みなとへ向かう列車にしてしまうと完全に日が落ちてしまうことを考慮し、一度温泉に入ってから秋田に戻りICカードを購入することにしました。ちなみに宿は酒田にとってあります、鬼か?
ということでまた秋田に戻ってまいりまして...
ICカード「AkiCA」を購入!営業時間ギリギリでした。危なかったね。
そのあとは酒田で一泊して次の日に続きます。
2日目
2日目の朝、山形県の酒田駅よりスタートです。これから電車に乗っていく...
と い う わ け で は な い ん だ な こ れ が
この先は山形の方に抜けていきたいのですが、鉄路だと新庄を経由しないといけないので幾分時間がかかってしまうんですよね。
しかも陸羽西線が沿線工事の影響でバス代行となってしまっては鉄路に勝ち目はありません。この先はしばらく鉄道とはお別れです。別料金かかっちゃうけど。
その前にICカード5枚目を購入。shoko chericaです。実はchericaは2種類存在しており、これは庄内交通で発行できるもの。もうひとつ、山交バスで発行できるものが存在するのでそれを買うためだけにわざわざ山形まで抜けていくというのです。ヤバいね。
(山形まで抜けたあと仙台まで出るんですが、そもそもの話酒田発仙台行の高速バスが存在します ICカードのために直行を避けるオタク is 何)
ということでいざいざ、山形線に乗車です。同じ山形県内を走行する割には2時間半ぐらいかかるの面白いですね。東京から河口湖に抜けるのと同じぐらいの所要時間です。
Ion Sakata Minami Ten←それでいいんですか
たまにバス停とか見るとガバガバイングリッシュありますよね
筆者の一番のお気に入りはTOKYO-SUKAITSURI-EKI-IRIGUCHIです 消滅したらしいけど
道中土砂降りの雨が降ったりすぐ止んだりと山の天気を存分に味わせてくれましたが、バスはほぼ定刻で山交バスターミナルに到着しまして...
6枚目、yamako chericaを入手です!良かったね 山形に来た甲斐があったね(そうでもないけど)
先程のカードの山交バス版です。デザインは変わりません。変わらないものもいいって言うじゃないですか、そういうことなんだと思います(?)
ただあまりカードを入手した余韻に浸っている暇はなく、すぐに次の仙台行に乗り換えていきます。またバスか!と思うかもしれないですがこれを使うことで仙台で1本早い新幹線に乗り換えることができ、盛岡方面へ早く抜けることができるのです。
残念ながら仙山線はあまり早くないので仙台で少し足止めを食らってしまうのです。まあバスも遅れたら意味ないけどな。
まあ大した遅れもなく無事速やかに乗り換えることが出来ましたとさ。もう指定席の回数を使い切ってしまっている+特例乗車ができないタイプのはやぶさなので指定席を購入して先に進みましょう。
また盛岡で分割を眺めます。1日目もこの光景見ましたよね。デジャヴですか?
(これすき)
ここでICカード7・8枚目、iGUCA(岩手県北バス)とIwate Green Pass(岩手県交通)を入手です!窓口が隣同士というかほぼ同じ間取り上だったので怪しい目で見られないか心配でした まあ多分怪しまれてます
さて、盛岡といえばわんこそばが有名ですが!
今回わんこそばを食べるために盛岡で2時間程度の空きを用意しました。青森ではのっけ丼を食べることが出来なかったので地のものをここでいただいていきましょ
笑え。笑ってくれ。マジで地のものには縁がないようで泣いちゃいそうだよ。泣いちゃいそうだ。
でもなあ?
こっちは新幹線をズラしてまで食べたいものがあるんだわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
調べてみたところ、別の店であれば夕方17時から夜営業を始める箇所が存在!1時間半あれば大丈夫だろうということで宿泊地・大館に向かう最終電車までズラした上でわんこそばを食べに行くことにしました。何こいつ。そばになんという情熱を尽くしているのか。
結果的には101杯いただきました。楽しかった!
確かに食べていくにつれ満腹感は出てくるんですけど、どんどん「お給仕」されるおそばを食べるのがついつい楽しくなっちゃって...気づいたらこんなに食ってました。だからデブになるんだぞ。でもまあ美味しいので仕方ないですね(そうか?)。
食べ始めたのが17時30分頃から、終わりが18時頃なので30分でそんな食えるんだな...って思いましたよね。多分どんどんお給仕してくれるおかげで箸が進むんでしょうか?
まあ食べ終わりましたし秋田まで出てしまって....
大館まで雑に出てきてしまったら2日目はここで終了。また明日も早いのでゆっくり寝て明日に備えましょう。
3日目は…
最終日の朝は大館より。懐かしの青ガエルがいました。渋谷で見なくなった以来の再会でしょうか ちゃんと緑色に塗られていたのが良かったですね...渋谷に置いてあった末期は色がちょこちょこ変わってたりしたので
さて、大館でもICカードを入手することが出来ますので早速...
9枚目、Shuhoku Orange Passを入手です!大館駅にほど近い秋北バス本社で入手することが出来ます。事務所が普通の会社みたいな感じでちょっと怖かった。
まあ何はともあれ、これにて東北地方の地域連携ICカードはコンプリートです!(2022年10月現在)お疲れ様でした!!!
ICカード中心で旅程を考えるとなると営業時間も考慮しないといけないので、どうしてもカツカツの旅程になってしまうところもありましたが、まあ無事に集められたんならヨシ!って感じです。現場猫案件は何回かありましたけど。
さて、あとは帰るだけです。でも朝9時なのにもう東京に直行してしまうのはつまらないですよね?
青森に行ってのっけ丼のリベンジをしましょう。つがる1号で青森まで向かいまして...
平日なので特段列ができることもなくスムーズに購入できました!リベンジ成功です!!!!
ただ特大のチノちゃんのぬいぐるみを持ち歩きながら一緒に写真撮ってるオタクおって正直キモかった TPOを弁えましょう
・ひらめ
・マグロ中トロ
・マグロ赤身
・数の子
・しらうお
・ほたて
・サーモン
・筋子
これだけ新鮮なネタを乗せて乗せまくって2000円なんですよね。すごいよね。ヤバいね。さっきからヤバいとしか言ってねえわ。
その後ははやぶさ24号で東京に戻る...かと思いきや八戸で下車し八戸線のうみねこレール八戸市内線区間へ。何がしたいの
これがやりたかっただけだろ!と言いたげな皆さま。図星です。
えっちだ!!!えっちだ!!!!!わーい!!!!!!!!!!!!!!!
あまりお目にかかることが出来ないJR北海道所属の車両でようやく大宮まで抜けていくわけですが、なぜ大宮なんでしょうか?
そして大宮で降りてどうして18番線ホームに上ってきたのでしょうか??
どうして発車標にときの表示があるんですか???
なんで越後湯沢まで来ちゃったんですか?????
なんでほくほく線に乗っちゃうんですか??????????
なんで追加課金しちゃうんですか????????????????????
なんで??????????????????????????????????????????????????????
そんなこんなで怒涛の謎行程が挟まりましたがこれでラストです。最後はどういうわけか長野から東京へアプローチしていきます。本当にどうしてこうなったんだ...
ところで長野駅新幹線ホームのスピーカーが永遠にカラスの鳴き声を鳴らしていてちょっと面白かったです。銃声も聞こえたのでカラスを寄せてから放つタイプのカラス除けなんですかね?
北陸新幹線で謎めいた復活を果たしたシンカンセンスゴクカタイアイス。東北・上越系統では売ってる雰囲気がなかったので北陸新幹線だけなんでしょうが、なんで北陸新幹線なのかがめっちゃ気になります。なんで?
終点東京に到着です。この記事も終点です。お疲れ様でした。
は?
もっかい言いますけどJR東日本パスでICカードを買いに行くというアホみたいなことをしているのは多分僕だけであると信じ切っています。ところで集め終わったところで弘南バスがまた増やそうとしていたりodeca(JR東日本BRT)が地域連携ICカード化を企んでたりするのは一体どういうことなんですかね。また増やせと?ええ増やしますとも。