【歌ってみた初心者向け🔰】後悔しないMIX師の選び方【全編無料】
はじめに
こんにちは、趣味で歌ってみたをやっているTwitter依存症患者のすどと申します。
歌ってみた制作の流れとして、ざっくり書くと
ボーカル録音
MIX、マスタリング
エンコード
となりますが、この記事では初心者が迷いがちなMIX師さん選びについて書いてみようと思います。(以下、「MIX師さん」について、「MIX師」で記述を統一します)
MIX師の行う作業と重要性
歌ってみた制作の過程でMIX師が行う主な作業を更に細かく書き出すと、
ノイズ除去
ピッチ補正、タイミング補正
音の加工・音質調整
各トラックの音量調整
マスタリング
のようになります。これに加えて、メイントラックからのハモリ生成などを行うこともあります。また、ピッチ補正・タイミング補正は狭義のMIX作業には含まれず、オプションとなっている場合もあるため、依頼前に確認する必要があります。
それぞれの作業について詳しく知っておくことは必須ではありませんが、これら作業は最終的な歌ってみた動画のクオリティーに直結します。(ボーカル音源が無加工の自撮りだとしたら、ボーカルMIX作業は写真をPhotoshopで加工するようなものです。)
そのため誰にMIXを依頼するかというのは非常に重要な選択となってきます。
MIX師の選び方
MIX師の探し方
前置きが長くなりましたが、ここからMIX師の選び方について具体的に書いていきたいと思います。まずはMIX師の探し方です。
X(旧twitter):「MIX師 依頼」などで検索すれば沢山出てくると思います。投稿内容等から人となりを知ることが出来るため、一番おすすめです。Xで探す前提で、以降解説していきます。
ココナラ:使ったことはありませんが、専用サイトなので安心して取引できるなどの利点があると思います。
NUMA(日本歌ってみたMIX師協会):協会員からMIX師を検索することが出来ます。ピンチヒッター制度があり、安心して依頼できると思います。
選び方その1 安心して依頼できるかどうか
沢山いるMIX師の誰に依頼するか、まずは安心して依頼できるかどうかという観点で考えてみます。これは最終的な歌ってみたのクオリティーにはあまり影響しないかもしれませんが、ストレスなくやりとりする上でとても重要なことです。
依頼実績がどれくらいあるか
ポートフォリオがあるか
料金体系が明瞭か
レスポンスが早そうか
人柄はどうか
依頼実績・ポートフォリオ:特に初心者歌い手のうちは、できれば依頼実績が10以下など極端に少ない方は避けた方が良いと思います。お互いスムーズにやり取りが進まないおそれがあります。ポートフォリオとしてこれまでにMIXを行った動画がまとめてあると、とても参考になります。
料金体系:オプションを含めて分かりやすくまとめてあるととても好印象です。
レスポンスが早そうか:Xの更新が途切れていたり、逆に多くの依頼等を抱えて忙しそうにされている方は避けた方が良いかもしれません。
人柄:成果物のクオリティに対する意識などを普段の投稿などから見て、この人になら依頼したいなという人を探しましょう。ほぼいないと思いますが、依頼主に関するプライベートな事項を呟いたりする人は避けましょう。
選び方その2 要件に合致しているかどうか
次に、依頼したいMIXについての要件を書き出して、それに合致するかどうかを検討していきます。
曲の長さ(フルコーラス・1コーラス・short動画用)
録音形態
トータルのトラック数
ハモリ生成の要否
仕上がりイメージ(リファレンスの有無、エフェクトの指定など)
予算、納期
曲の長さ:料金に関係してきます。MIX師によっては、ワンコーラスやShort動画専用の料金体系があり、割安になる場合があります。
録音形態:スマホ録音か否か、録音フォーマットなど。スマホ録音は受け付けていないMIX師もいます。
トータルのトラック数:トラック数が多いと追加料金がかかる場合があります。確認しておきましょう。
ハモリ生成の要否:ハモリ生成に追加料金がかかる場合があります。
仕上がりイメージ:予め仕上がりのイメージを持っているとMIX師を選定する際の指針となります。また、依頼の際にもスムーズに作業が進みます。
カットアップ等の処理は、追加料金となる場合があるので確認しておきましょう。
予算・納期:フルコーラス1曲で無償~20,000円と価格帯は幅広いので、ざっくりと予算感を考えておきましょう。納期は大体1週間~2週間程度で、それよりも短納期となる場合は追加料金がかかることが多いです。また、多くの場合記載されている納期は修正含む最終納期ではなく、仮MIXの納期となるので留意しましょう。その他、リテイクについても、4回目以降追加料金がかかる場合などがあります。
以上のことを勘案して、誰に依頼するかの絞りこみを行うとよいでしょう。
選び方その3 自分に合ったMIX師を「耳」で探す
最後に、最も重要な「耳」でMIX師を選定する作業です。最終的な歌ってみたのクオリティが満足いくものになるかどうかは、ここにかかっています。
ポートフォリオ等から実際に作成された歌ってみた動画を確認していきます。MIXしたい曲と同じ曲があればベストですが、必須ではありません。その際、以下のことに注目してみましょう。聴いていてよく分からなくなったら、本家の動画と比較すると良いでしょう。
ピッチ補正・タイミング補正は適正か
音量バランス・ダイナミックレンジは適切か
定位は自然か
オケにボーカルが埋もれすぎていないか、逆に突出しすぎていないか
エフェクトの掛け方はどうか
ピッチ補正・タイミング補正:ピッチやタイミングが自然に合っているように聴こえるか、音節の繋がりやビブラートの処理が自然かなどを確認します。このあたり、元々のボーカル音源のクオリティにも影響すると思いますが、いくつかの動画を見て確認すると良いでしょう。(微妙…と思ったものがポートフォリオに上がっていたなら、それはセンスが合わなかったのかもしれない説はあります)
音量バランス・ダイナミックレンジ:オケ、メイン、ハモリ、合いの手等の音量バランスがどうか、盛り上がる所と静かな所のメリハリはどうか、全体として聴きやすくなっているかなどを確認します。
定位は自然か、ボーカルが埋もれていないか:左右の音の配置や奥行き感を見ていきます。ここでもメインボーカルとハモリの位置関係など、本家音源も参考に確認すると良いと思います。
エフェクトの掛け方:効果的な使い方になっているか、前後の繋がりが不自然でないかなど確認します。
主要な確認ポイントを挙げてきましたが、これだけのことを意識して聴くだけでも大変だと思います。それでも、歌い手のセンスとMIX師のセンスが合致することが後悔しないコツなので、しっかりと聴き込みましょう。使用機材について細かく掲載しているMIX師の方もいらっしゃいますが、結局は「耳」とセンスが重要なのかなと考えています。
おわりに
以上、MIX師の選び方について私見を述べさせていただきました。少しでも参考になりましたら幸いです。最後になりますが、無償にせよ有償にせよ、パートナーとなる取引相手への誠意とリスペクトを忘れないようにしましょう。
この記事は前編無料にしています。
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最後な私の歌ってみたを貼っておくので良かったら聴いてください。ではまた!