アラフォー上海留学日記【148日目】
7/23 火
今日の授業は、未来の交通システムを3つ設計して発表するという課題の準備からスタート。それぞれのグループに紙が配られ、そこに設計図を書くとのこと。私たちのグループのアイデア(のひとつ)は絵に書けないからpptを用意してあると言うと、おお~と言われて緊張する。人前でppt使ってしゃべるの初めてだし、さらに中国語だしで、かなり省略して駆け足で終わらせてしまった。
今日は仙一と海菜とお昼を食べに行く約束をしているので、授業後はそそくさと古北のザリガニ屋へ向かう。12時すぎの炎天下、ひーひー言いながら店に到着。店の横で寝ている半裸のおじさんがいた。
2人が到着し、元気だった~?とみんなでキャッキャする。とりあえず1人1本ビール。あとはザリガニと焼き物などのセットを頼んだ。その間、子供が夏休みだから毎日毎日家にいてほんとうに苦痛…という仙一をなぐさめたり、このあいだ日本に一時帰国してきた海菜の話を聞いたり、中国語の勉強どうよ?的な話をしたり、最初からみんなぎゃーぎゃーとフルスロットル。
オール中国語なのにジョークが頻発するほどに盛り上がり、途中で何回も手を叩いてザ・おばさん笑いをしてしてしまった。この2人と話していると不思議と中国語がすらすら出てくるんだよなあ。2人の言ってることも完全に聞き取れるし、言語って文法や発音とかより誰と話すかが重要なんだと実感する。まわりの中国人からしたら、すごく変な話し方している3人なんだろうけど。
仙一に、日本の女性は短パンをあまりはかないよね、2人が短パンや短いスカートをはいているのを見たことないと言われ、そうなんだよ、日本だと若い子以外が短パンをはいていると批判されるから、と海菜が答える。なんという悲しいジャッジ社会。中国だと誰も服装やメイクを批判しないから自由でラクだよね、この自由さは本当に最高!と3人で同意した。
中国語の上(前)と下(次)がわからなくなるときがあると言ったら、海菜が私も!と言ってくれた。これは日本人あるあるなんだろうか。下次见面(次回会おう)を上次见面(前回会った)と言ってしまったことがあって、相手がぽかんとしていたよと言ったら、仙一がまじで!?とおどろいていた。
3時間以上ワイワイと話し込み、名残惜しいがそろそろおひらきの時間。须田が帰国する前にまた会おうね、”上次见面”!と仙一が言うので爆笑した。まさかの天丼。
香港の先輩から、マルコメ商品のリサーチを頼まれていたので、APITAに寄る。味噌と塩こうじ、甘酒などの商品を探すが、マルコメではなくマルサンとたけぶえという初耳のメーカーのものしか取り扱っていなかった。お店の人にも聞いてみたが、ここになければないという。
福島第一原発事故の影響で、新潟県の米以外はいまだに輸入規制が続いている。マルコメは長野の会社だから輸出禁止区域に入ってるんだね、と先輩。なるほど、だから現地生産OEMみたいな商品しかないのか。
帰り道で、呪詛みたいなのが描かれたペットボトル、たくさん荷物を積んだ外卖小哥、裸で寝ているおじさんなどを見かけた。部屋に戻って涼んでひと休憩。ごはんを食べに行くだけで暑さで疲労困憊である。
宿題をやって、中国のバラエティ番組でも見るかとYouTubeを開くと、コント番組をまとめた動画が目に入った。主な出演者は蒋诗萌と闫佩伦。調べてみると、蒋诗萌は北京电影学院2010级相声喜剧表演班(漫才コントパフォーマンス課、みたいな意味)出身の俳優、闫佩伦は内モンゴル出身の俳優と書いてある。
いろんなコントがあったが、中国の動画サイト事情が反映されているものがおもしろかった。病院で診察を受けようとするも途中で広告が入ってスキップするために会員になったり、レントゲンを撮ったら10分の1サイズの画像のみで残りを見るためにお金を払う必要があったり、ロボットでないことを証明するために先生を適切な位置まで動かす必要があったり。わからないものもあったが、中国ではあるあるなんだろうと思うと楽しめる。
そばをゆでで夕飯にし、日課の作文をやって寝る。はずが、どうしてもエアコンの温度調整がうまくいかないせいで、うまく寝付けない。自分でも意味不明なのだが、夜間は30℃に設定しているのである。29℃だとちょっと寒いし、30℃だとちょっと暑い。もうこの際、寒くてもいいやと29℃にして布団にくるまり、3時すぎに就寝。
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