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【Podcast更新】83席目「#ゆるラクゴ」のつくりかた

どうも、ゆるラクゴプロデューサーのイエモトです。
毎週ゆるい落語みたいなショートストーリーを作るPodcast番組を配信しています。

本日は土曜日ということで配信日でございました。
最新話、お暇の際にどうぞお聴き下さい。

さてさて、今回のテーマは「節分」。
なのですが、ちょっと趣向を変えてミノケンによる一人語りでやってみました。憧れのソロポッドキャスターデビューとなっております。まぁこれにはいろいろな理由が、というか主に私の都合なので、少しだけ経緯をご説明します。

私は妻の実家に妻のご両親と二世帯住宅のような形で住んでいるのですが、札幌という土地柄、この時期になると発生する作業があります。それが、家の前の雪かきです。これがまた札幌という土地は、地元の帯広と比べてもボカスカ雪が降るわけです。そら巨大な雪像つくってお祭りにするわ!ってくらいには降ります。ちなみに帯広は札幌ほどは雪が降らない地域なのですが、札幌より気温が下がりがちなので氷祭りというイベントが催されたりしています。今でもやってるのかは知りません。正直、私はこれまでその帯広と東京の冬しかシーズンを通して体感してきておらず、札幌の冬をちゃんと過ごすのもまだ2年目なので、この雪の降り方にはまだまだ慣れません。軽く引いてはいます。

放っておいたら玄関開かなくなるじゃない?というのが冗談じゃないくらいには積もるので、雪かきは必須なわけです。ただ、ホント申し訳ないんですけど、私イエモト、雪かきを避けてます。ご老体のお義父さんお義母さんにほぼほぼやってもらっちゃっています。この家で一番若くて力があるのは、間違いなく私です。それなのに、そもそも去年は一度も雪かきを手伝ったりしていません。この家でぶっちぎりで体力があるのも私ですが、雪かきに関しては全く動いてきませんでした。いや、頼まれればね、頼まれればやりますよ、もちろん。頼まれなかったからね、去年はね。はい。

今回の収録日も、しっかり雪が積もっていました。普通に考えて雪かきをしないといけないのは明白なくらいには積もっていました。しかし、頼まれない状況を反射的につくり出そうとしているのか、その日の私は、起きて間髪入れずにPodcastの収録を始めてしまったんですね。いや、まぁ、元々その時間に収録をしようと約束していたのもありますが、別にずらすことだってできましたよもちろん。ただ、そこは強行しましたよね。もうね、とにかくしたくないんです、雪かきが。

収録は、いつも仕事部屋でしています。この仕事部屋というのは、一階の玄関横に設置されている小部屋で、小窓のブラインドを開けたらチャイムを鳴らしたお客さんと目が合うレベルでほぼ玄関のような位置にあります。つまり、そこで声を発した場合、基本外に漏れると考えて良いでしょう。試したことは無いですが、外の声は聞こえてくるのでそう考えるのが妥当です。

なので、当然のごとく、収録を開始して間のなく、お義父さんお義母さんが雪かきをし始める音がしてくるわけです。壁一枚隔てた向こうで寒い思いをしながら、お義父さんなんかは腰が痛いと言いながら雪かきをしている。暖かい小部屋で、そんな様子を目に浮かべ罪悪感に苛まれつつ、「いや、本気で手伝ってほしければ声をかけてくるはずである」という最低な免罪符にしがみつき、何事もなかったかのように収録を続けようと思うのですが、前述の通り、声出したら外に漏れ聞こえるわけじゃないですか。大変な思いをしながら雪かきをしている最中に、家の中から「節分をアップデートしてさぁ」とか「ハロウィンはコスプレ要素があってさぁ」とか「オチをひな祭りにしてさぁ」とかいう声が漏れ聞こえてみてごらんなさいと。究極に温厚で優しいお義父さんお義母さんも、さすがにそんなマスオさんをどうやったら追い出せるか本気で考え始めることでしょう。世にも珍しい義理のドラ息子ですわ。見世物小屋に売り飛ばされてやろうかな。しんど。

そんな経緯があり、あとソロポッドキャスターさんが語り合うスペースを拝聴したこともあり、あえて私は喋らずミノケンが一人語りでやったらどうなるか?という方向で収録してみたのでした。

それにしても、もともとミノケンが「節分に思うところがある」ということは聞いていましたのですが、急にソロでやるとなってあんなに喋れるのは才能だなと思います。諸々カットして25分くらいにしていますが、元データは40分くらいありましたからね。収録の序盤は私も笑いながら聴いていましたが、20分超えたくらいから「え、そんなに考えてきたの?え?節分で?」という驚きが勝り、なんか分からないですけど最後の方は熱が出そうになりました。

で、ソロでやってもらって分かったことですが、この番組をソロでやるのはいろいろ破綻しているということですね。そもそも創作会議がメインですからね。
「節分をアップデートする方法を考えました」→「ネオ節分ゆるラクゴ披露」
の流れの意味が分からないですもんね。やらせといて最低なことを言ってますけども。それはそれで私としてはすごく面白かったですけどね。

あとはまぁ、一人でやる場合、特にコメディ強めの場合は「笑い屋」はいた方がいいんだろうなということも改めて感じました。情報伝達系とか日常系なら無くてもよいと思いますが、一人のコメディPodcastは笑い声があった方が面白く仕上がりそうだなと。考えてみたら、地上波のラジオの場合は一人でやっていても基本的に放送作家さんなどの笑い声が入りますもんね。伊集院光さんにしろ、神田松之丞さんにしろ、星野源さんにしろ。深夜ラジオはほぼ100%入ってますよね。福山雅治さんみたいに、一人といいつつ相槌役がいるパターンも多いですね。それだけ一人だけの喋りのラジオとかPodcastというのは難しいということなのでしょう。日々勉強です。

そんなわけで、今後この番組でソロでやることは無いと思いますが、ミノケンの一人語りで島崎和歌子さんとかをテーマに語り尽くす番組とか作れたら面白いなとも思っています。その際は懲りずに聴いてあげて欲しいなと切に願っております。

あ、明日の収録は時間を午後にしたので、ちゃんと午前中に雪かきができるようスタンバイするようにしています。はい、ホントすみません。ちゃんとします。

では、また。

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