デグーのケージは何を使えばいい?タイプ別のメリット・デメリットとおすすめ商品
近年、デグーがペットとして人気になってきましたね。
これからデグーをお迎えしようとしていて、「ケージはどんなものを用意したらいいの?」と悩んでいませんか。
この記事では、デグーの安全な暮らしに適したケージ選びの基準がわかります。
実際に2匹のデグーを3年間飼育していて、いくつかのケージを使ってみた実感から、飼育本やペットショップよりもリアルな視点で説明していきます。
デグーの快適な生活に必要なケージ選びに役立ちますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
デグー用ケージの選び方
デグーのケージを購入するにあたって、「素材」「大きさ」の2つの視点が重要です。それぞれ説明していきますね。
デグー用ケージの素材
デグーの暮らしをもっとも左右するのはケージの素材です。
おすすめは「金網」か「ガラス・アクリル」です。
どちらを選ぶかは、予算やご自身が工夫できる範囲で決めましょう。
価格帯とメリットデメリットが異なりますので。
ざっくりとご紹介しますので、下記を参考にしてみてください。
・金網のメリット :比較的安い
ケージ内をレイアウトしやすい
日常の掃除がしやすい
通気性がよく温度管理しやすい
デメリット :ケージの噛み癖がついて不正咬合になりやすい
床に足を挟めてケガをする危険性がある
尿やチモシーなどがケージ周りに飛び散る
・アクリルのメリット:ケージ噛み癖がつきにくい
床でケガをしにくい
大掃除がしやすい
尿やチモシーがケージ周りに飛び散りにくい
デメリット:価格帯が高め
レイアウトに工夫が必要
夏場は温度管理が難しい
重量がある
デグー飼育初心者には金網が人気ですね。
価格も比較的購入しやすく、ペットショップでも複数の商品が並んでいると思いますが、実際にデグーを飼ってみると、上記のようなデメリットもあります。
不正咬合や足のケガはデグーの命に関わることもあるため、金網ケージで飼育する場合には工夫が必要です。
予算とご自身で工夫が可能な範囲から、適したものを選びましょう。
デグー用ケージの大きさ
素材を決めたら、次はケージの大きさを考えます。
ペットショップなどで、デグーには高さのあるケージを選ぶといいといわれるかもしれませんが、高すぎるものはおすすめしません。
確かに上下運動は好きなようですが、野生でもデグーの生活空間は平面に広くなっているため、高低差が激しいところでは落下してケガをする危険性があります。
実際に、うちで飼っているデグーの1匹は、身が軽くスルスルとケージ内を動き回りますが、もう1匹はよく踏み外したり足場からボトボト落ちてきます。(高さ数センチ程度で)
デグーの運動神経には個体差があり、年齢や体調によっても変化しますので、落下するとケガをしてしまう高さのあるケージは避けましょう。
安全面を考えると、デグーには高さよりも広さを重視します。
具体的に必要なケージの広さは、下記を目安にしてみてください。
・単頭飼い 幅50×奥行40~50×高さ30~40(cm)
・多頭飼い 幅70×奥行40~50×高さ40~50(cm)
ただ、商品によって個々のサイズはそれぞれですので、デグー1匹なら50cm四方を最低限確保できれば飼育は可能と考えておきましょう。
ちなみに、我が家では当初、ペットショップで幅43×奥行50×高さ46の金網ケージを購入して使っていましたが、狭そうなのが気になり買い換えました。
現在は、幅90×奥行45×高さ45のガラスケージを使っています。
住宅の事情が許すのであれば、広い方がデグーはうれしいです。
ケージ内に最低限置いておきたいステップや齧り木、砂浴び場や回し車などを配置すると、デグーの移動範囲やくつろぎスペースが限られてきます。
今のケージでは、上記以外にもハンモックや大きなチモシードーム、おもちゃなどを置いても、デグーが元気に走ったり床材を掘ったり楽しく過ごせているようです。
もちろん広くなるほど必要な床材の量や、掃除の手間も増えますので、置き場所も含めご家庭の状況に合わせて、ケージの広さを検討してあげましょう。
おすすめのケージを紹介
それでは、タイプ別におすすめのケージを紹介していきます。
ただ、金網ケージと違って側面にあれこれ取り付けることができないので、40だとケージ内の空間を充分に使用できないかもしれません。
我が家では片面だけ金網に替えて給水機やステップや木箱を設置し、チモシードームや自作の巣箱、階段などで空間を安全に活用できるように工夫しています。
※避けるべきケージ
うさぎや犬用のケージなど、ペットショップで安く並んでいるため、これらで代用できないか?と思う方もしるかもしれません。
結論をいうと、買っても無駄になるのでやめておきましょう。
うさぎや犬ようのケージでは、網の間隔が広いため、デグーが脱走します。
生後半年を過ぎると体も大きく見え、隙間より大きく見えるかもしれませんが、デグーのからだは伸びます。
脱走しようとしたら簡単に、体を突っ込み通り抜けてしまいます。
うちのデグーはなんと、幅3センチ四方程度の網目から出ていきました。信じがたい光景でしたが、賢いとはいえど、後先考えないところもありますので、途中でハマって動けなくなったり、ケガをする可能性もあります。
これはいけるかも?とデグーに思わせないくらいしっかり目の細かい網間隔を意識しましょう。
あわせて、うさぎや犬用のケージは側面や底面がプラスチックでできているものが多いと思いますが、デグーの歯の前では、無力です。
簡単に破壊されて使い物にならなくなりますので、飼うのは避けたほうがいいです。
まとめ
以上、デグーの飼育に適したケージ選びについて、メリット・デメリットを含めてタイプ別、大きさ目安を説明しました。
値段や置き場、掃除の手間などさまざま考慮する点がありますが、まずはデグーの安全性を第一に、ご家庭の事情に合わせてケージを選びましょう。
デグーが快適におうちで過ごす様子を眺められるのが楽しみですね!