坊主の仕事って
京都、某本山。
パートのおばちゃんたちが、観光客相手に
文化財である寺の施設の管理と掃除やスリッパの片付けなど雑用。
庭師が庭の手入れ。
僧形のお人たちは、暖冷房完備の新しい建物でお仕事。
死について考え、生について語る仕事。だよね、坊主って。
納棺夫日記が素敵なのは、本当に死が身近な経験からくる宗教観だから。
坊主に、蛆がどれだけ腐肉を綺麗にするか、そのありがたさを語れるか?虫に喰われて死ぬのも静かで安らかな死だと思えるか?
死臭と腐臭の違いを語れるか?
ps.拙は西山派末寺の檀家ですが、そこの住職が生真面目で経文や哲学書なんかをしっかり読んで勉強してるのは知ってます。真面目なのと死生の境をさすらうのとは違いますが、これは時代の流れで、しょうがない面も承知しないとね。
ps2.拙は学生時代から、罪の無い仔牛の喉をかき切って、ここに立っています。現代の坊主や哲学者が真面目に精進しても行けない世界の住人なんで、納棺夫日記を読んで、うれしく思います。歎異抄の、極楽浄土なんて行ったことが無いので知らぬ、という境地に独自の理解をします。坊主も本来はこちらの住人の筈だと思って書いています。仏陀はじめ、過去、そういう素性の坊主は多いですから。shed crocodile tears、せめて泣くしかない境地です。