ペン回しペン飛ばし
ペン回しを知っているだろうか。
手遊びの1つで、指と指の間で自由自在にペンを回すことだが、わたしの世代はこれが異常に流行った。特に中学時代。だから塾通いをしているとき、先生が何度も何度も「受験中にペン回ししてたら評価が下がるからやめてくださいね」とみんなに話していた。
で、わたしはどうだったかというと。
不器用すぎてそもそもペン回しができなかった。
あれどうやってやるんだよ。なんかみんなさ、手にペンくっついてるよね。磁力ある?こうこうこうしたらできるよみたいな動画たまに見かけたけど、理屈が右耳から入って左耳から出ていってしまい、結局よくわからなかったし。そもそもスポーツの類に興味がなかったから、極める意味すらわからなかった。
そんなわけで"流行り物"という認識と思い出しかなかったペン回しだが、実は似たようなことは何度もやらかしていた。
テスト開始時、膝の上に手を置く。机の上にはテスト用紙と消しゴム、そしてシャーペン。そして、チャイムと同時に先生が「始め」と声を出すと、刹那、シャーペンに飛び掛かる。そのとき。
クルッぴょーん、カンカンコロコロ……
持つ勢いが強すぎて、中指と人差し指の間に挟んだはずのシャーペンがはずみで手中から逃げ出し、1回転してから床に転がってしまった。
わたしはこれをテストと名のつく場面で少なくとも5回はやらかしている。人に当たったことがないのが幸いだ。
このため、テスト開始早々手を挙げるという恥ずかしいことも同じ回数あった。
今はペンを持つ機会が減ったのでこの失敗もなくなったが、たまーに、iPadで絵を描くときにApple Pencilを握るとやらかしそうになる。落ち着けわたしの手。
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