我思ふ Pt.82
嗚呼…
この話触れるべきか触れないべきか…
迷ったんですよね…。
でもなぁ…やっぱり触れておこうかなぁ…
あぁでもなぁ…
うん、では一言だけ。
Rest in peace.
Shinzo Abe
政治の話はあたしの頭じゃよくわからないが、偉人が凶弾に倒れてしまったのは事実で、残念で仕方がない。
だがせめて安らかに。
これ以上は語るまい。
さて、あたしの日常は月末から変わります。
月末から本職復帰です。
復帰させていただいて本当に感謝ですよ。
ありがたい事です。
あたしを必要としてくれる、本当にありがたい事です。
また戦いが始まると思うと少しばかり憂鬱でございますがね(笑)
というわけで、またよくわからん時間に投稿したりするかもしれませんが今後とも変わらぬご愛顧を宜しくお願い申し上げます。
今日のお話。
昨日焼酎を片手にテレビを見ていた時、何かの拍子に思い出した過去の思ひ出。
少し心霊的なお話。
夏だからいいでしょ。
あたすが小学三年生の時にとある身近な親族が体調を崩していた。
超絶肩コリと日常に支障をきたすほどの首の痛みで寝込むほど。
あたすその人と仲が良かったんで肩揉みとか肩叩きとかしてあげてたのね。
あたすの母親も肩コリがひどくて、母親にも肩揉みやら肩叩きをしていたんだがこの親族の肩コリはクソガキのあたすでも違いがわかるくらい母親のそれとは異次元クラス。
乾燥して表面がひび割れる寸前の粘土を掴んでいるような感覚。
針打ちしてもダメ、病院行ってもダメともはや打つ手無しだったんです。
そんで翌年の正月にあたすの家族とその親族と神社に徒歩でお参りしに行った。
その時、その肩コリ親族さんが「寒い」と言って震え始めた。
風邪でもひいたかなんつってお参りをそそくさ済ませて家に行って温まるも変化無し。
そしたらその肩コリ親族さんの旦那さんが、何かを察知したらしく、あたしら家族に
「少し待ってて。なんだったら帰っても構わない。いや、帰った方がいいかもな。なんかわかったかも。」
と言い残し、家を出た。
いやいや、オイオイオイオイ、そんな事を言われても帰る訳にはいかねぇっしょ、正月だぜ?お年玉もらわねぇと帰れねぇよ、何の稼ぎもねぇクソガキが千円以上なんていうケタ違いの小遣いもらえるっつー一大イベントだぜ?と両親を説得し(そんな事言ってねぇけど笑)茶菓子をむさぼり食いながら待つこと一時間くらいかな。
庭で飼っていた大人しい性格の犬が、てめぇひき肉にしちまうゾ?くらいの勢いで吠え始めた。
帰ってきたのだ。
旦那さんに肩を借りて…
乱れた髪と服装で…
だが鬼のような目つきで…
口元からはだらしなく涎が糸を引いて垂れ下がっている。
鬼のような目つきと表現したが、その時ガキながらピンときたんだよね。
冒頭のセリフの抑揚は宮川大輔風に再生してください。
「これ鬼やんwwマジもんやんww見たらわかる本職の方やぁんww
本職キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!w
キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!」
とね。
いや、実際はビビり散らかして笑ってねぇし関西なまりは無いです(笑)
関東モンなんでな(笑)
表現の自由って事で(笑)
慌てる両親を相手にせず旦那さんは畳の床に肩コリ親族さんを寝かせる。
飼い犬の唸り声が聞こえる中であたすと同じくビビり散らかした親父が口を開く。
「な、何だ?」
淡々と旦那さんは答え始めた。
「いや、わかったんだよ。コレね、○○さんだわ。肩コリと首の痛み…最近顔つきとか目つきまでそのものになってきたから…まぁね、血ぃつながってっから似てるのは当たり前なんだけど最近似過ぎて怖くなってきたくらいなんだ。もしからしたらと思ってさっきの神社に行って忙しいところ神主さんに話聞いてもらったら色々してくれてね。」
○○さんとは肩コリ親族さんの姉様である。
肩コリ親族さんが旦那さんと結婚した後、間もなく病死。
詳細は伏せるが、諸事情で親族から縁を切られていた彼女は誰からも看取られずに逝った。
これは後から聞いた話だがその死に顔は凄まじい形相だったとこの事。
彼女は激しい肩コリと首の持病を抱えていたのだ。
一応葬儀は親族で行ない、縁を切っていたとはいえ、壮絶な死を遂げた人間への情けという事で一族の墓には入れてくれたのだが、縁を切られていた仏さんが入っている墓には皆足を遠ざけ始め…
親父が生唾を飲み込む音が聞こえた。
そして親父はまた恐る恐る口を開く。
「…んで?」
「後はしっかり話を聞いてあげて下さいってよ。満足したら自分から出ていくよって。」
旦那さんのセリフが終わると同時に、肩コリ親族さんが地響のような低いグロウルで…否、声で、荒い口調で恨みつらみを語りだした。
内容は断片的にしか覚えていないがまとめると↓
①何で墓参り来んのかや。なめとんけワレ。
墓に入っとるのはワシだけやないんど?
②同情してくれたぁ言わねぇ。ただ供養の
気持ちくらい持ってもええやんけ。
③縁を切られたのは親や他の親族や。
お前はたった一人の妹やんけ。
④旦那、おめぇもや。話知っとって何も
せんのかい。乳○ドリルせんのかーい。
⑤旦那、供養ってのは公平にするもんや。
死んだら皆同じ仏や。しっかりそれを
妹に教えるんや。仏さんの差別はいかん。
差別すな。○首ドリルすな。すな×10
いや、ごめんなさい、○首ドリルは言ってないです(笑)
思い出したら今でも恐怖な話だから少しくらい冗談言わせてよ(笑)
一通り話し終えた肩コリ親族さんは荒い息をしながら一言。
「わかってくれたんならもう行く。」
そう言い残すと、凄い叫び声を数秒発した。
その後肩コリ親族さんは白目を剥き、意識を失う。
それから何時間経過したか覚えていないが肩コリ親族さんは穏やか表情で目を覚ました。
その後はよくあたしも覚えてないが、肩コリ親族さんの超絶肩コリはすっかり解消、首の痛みも見事に無くなり、趣味でテニスを始めるというところまで超回復した。
超常現象や心霊的なモノより導尿カテーテルの方が怖いし、元々その手の話は信じていないあたしもこんな体験していたんだなぁとしみじみ感じましたね。
墓参りかぁ…。
そういや全然行ってねぇな。
今年のお盆は先祖の墓参りにでも行くかな。
ハハハ…
ハハハ…
まさかあたしのこの骨折って…ハハハ…
そしてこの出来事を思い出すって…
ヌハハ…
ハ…
2022年7月13日
我思ふ