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我思ふ Pt.69

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
私は相変わらずです。

私は母親とそっくりなんです。
顔、体格(母親は女性の中でもかなり身長が高い方)、性格、考え方など全てにおいて瓜二つなんですね。

私がゴルフ場で骨折しちまう約一週間前の事であるが、母親の入院が決定した。
入院は5月の末を予定しており、それまで色んな検査をして「入院して手術にしましょう」てな運びになったわけです。

母親の心情は察するにあまりある。
俺が奴であれば今すぐどこかへ逃げ出したくなるほどの恐怖を抱いているはずだ。
だから俺は精一杯の言葉を投げかけた。

「検査も終わり、後は手術だけだ。」
「大丈夫だ。上手くいくさ。」

といっている矢先、俺は骨を折った。
そして母親が入院を予定している病院に俺は救急搬送され、そのまま入院となる。
そして今に至るわけだが、俺は母親より三日ほど早く退院し、先日母親もめでたく退院となった。
そして今日、退院祝いを片手にお邪魔した時、母親は俺に向かってこう言った。

「お前の骨折のせいで自分の病気を気にしている暇が無かった。気が付いたら退院だったよ。」

ここで俺はハハハと笑いながらも何かが引っ掛かった。
アレ…こんなん前も無かったか?
デジャヴ?
アレ何だ?この感じ…。
そして俺は思い出す。

母親のライフイベント、俺のライフイベントは陰陽、陽陰、陰陰、陽陽関わらず必ず時期が被るのだ。
気が付いたのは二十歳くらい。
それから必ず被る。

二十歳の祝い時に母親の第一の病気が発覚した。
母親の還暦の年、俺は精神を冒された。

例は二つしか挙げないがかなり被っているのだ。
細かいものも入れると本当に不気味なほど被っている。

ライフイベントというライフイベントが落ち着き、そんな事をすっかり忘れていた齢42、母親72…。

母親の病気発覚という時点で注意すべきだった…。
注意してても多分避けられないものはあるだろう。
ただ、注意してればもう少し軽傷で済んだのではなかろうかと今更後悔している。
まぁしかし、母親も俺も退院して日常を取り戻そうと必死になっている最中なのでそこまで深く後悔はしてないけどね。

いや、でもちょっと怖いな。

考えたくもないが母親が最期のライフイベントを迎える時、俺に何が訪れるのだろう。

何もかもが一心同体という設定に神々がしているいうのなら…?
というのも母親が三男である俺を身ごもった時、当初の経済状況から堕ろす事を考えたらしいのだ。
そして堕ろす決意をしたその夜、腹の中から声が聞こえたという。

「この者を産まねばお前は必ず後悔し、必ず破滅へ向かうだろう。お前の為だ。必ず産め。」

この言葉の意味をまともに捉えるならば…
お前の為=母親の為という事は…?
俺はもしかしてその時…?


いやいや、何かすっげー臆病になっちゃったな俺(笑)
酒が足りないのかしら(笑)
酒が足りないのかしら(笑)

ハハハ…

ハハ…

ハ…

早く寝よ(笑)

2022年 6月8日

我思ふ

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