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心に残る言葉の力

「言葉には引力がある。」
この言葉は少しスピリチュアルにも聞こえるかもしれません。でも、僕にとっては、一枚の横断幕に書かれた「気持ちには引力がある」というフレーズがその原点です。

その横断幕を初めて見たのは、高校時代の試合会場。ピッチに立つ選手たちを応援するその言葉が、ただのスローガンではなく、心に突き刺さる力を持っていることに気づきました。それ以来、僕の中で「言葉の力」というものを意識するようになったのです。


仲間やチームを動かす「言葉」の力

皆さんも、こんな言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
特にスポーツをしていた方ならきっとピンとくるはずです。

「失敗しても大丈夫!思い切ってやってこい!」
「最後は気持ちの強い方が勝つ!」

試合前や仲間を励ますときに飛び交うこれらの言葉。単なる音やフレーズではなく、その裏に込められた想いが、相手の心を突き動かす。僕自身もその力を何度も感じてきました。

一方で、言葉にはポジティブな力だけではなく、ネガティブな影響を与える力もあると思います。だからこそ、僕は極力ネガティブな言葉を使わないように心がけています。


言葉の力を忘れてしまったとき

ただ、高校時代、どうしてもその教訓を忘れてしまう瞬間がありました。
それは、夏のインターハイでの一回戦負け。そしてその約2週間後に訪れた「左膝の内側半月板損傷」。試合でミスをした自分を責め、さらに大好きなサッカーができない絶望的な現実に、僕は心が折れてしまいました。

主治医の先生は「冬の選手権には間に合わせるから、一緒に頑張ろう」と励ましてくれました。でも、僕の中で「高校サッカー人生は終わった」と思い込んでしまい、頭の中をネガティブな言葉が支配していました。

リハビリの日々も辛く、ポジティブな言葉を見つけられないまま、冬の選手権には間に合わず、チームは県大会で敗退。僕にとって、それは悔しさと無力感でいっぱいの日々でした。


言葉が好転させたその先

そんな絶望を経験しながらも、1月頃になって少しずつボールを蹴れるようになったとき、僕の気持ちは大きく変わりました。サッカーができる喜び。それだけで心が満たされ、「楽しい」という感情が自然と湧いてきました。

「言葉には引力がある」という言葉が、少しずつ僕の心に戻ってきました。ポジティブな気持ちを引き寄せるには、自分が発する言葉を変えることが大事だと改めて実感したのです。

膝の怪我を通じて僕が得たのは、「挑戦しても致命傷にならなければすべてOK」というポジティブな感情。言葉ひとつで物事が好転していく。それを信じるようになりました。


言葉の力を信じて、次の挑戦へ

皆さんにも「言葉の力」を大切にしてほしいと思っています。僕自身もポジティブな言葉を発しながら、周りの人にポジティブな言葉を届け、「きっかけ」を与えられる存在になりたいと強く思っています。


あなたの言葉にも引力がある

最後に、皆さんに問いかけたいと思います。
「言葉によって、何かが変わった瞬間」はありましたか?

もしそんな経験があれば、ぜひ教えてください。きっとあなたの言葉が、また誰かの心を動かす力になると思います。

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