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現実に向き合う:僕と妻が悩む『最善の選択』とは


「今のままじゃ一緒にやっていけないかもしれない。」

妻から投げかけられたこの一言は、僕の胸に鋭く突き刺さった。
3年間、妻は僕の事業を信じてきてくれた。それでも結果が出なかった僕に対して、彼女は今こう言っている。

私を信じて。あなたがやってきたことはうまくいかなかった。でも、SNSなら現実的にお金を作れる。だから、今は他のことは一切考えず、SNSだけに集中してほしい。

妻の言葉には、これまで僕が彼女の信頼を裏切ってきた時間の重さがにじんでいた。事業がうまくいかないだけでなく、代償さまざまな嘘や見栄を張ってきたことも含めて、妻はもう「僕や僕の周りのことを信用できない」と言う。


妻の意見と僕の葛藤

妻は現実的だ。そして、妻がインフルエンサーとして成功している事実が、その現実味をさらに強くしている。
「SNSで稼げる。生活も立て直せる。私を信じて、一緒にやってほしい。」
そう妻は言う。

でも、僕にはSNSの光と影が両方見えている。
SNSは力がある。それは間違いない。
けれど同時に、先々を考えると長く稼げるものではないのではないのか、万が一のことがあってアカウントがなくなったら、影響力は影響力は良い方にも悪い方にも転ぶ可能性を秘めている。

そして、何より――
「妻に頼りすぎる自分が嫌だ」というプライドが、僕の心を頑なにしている。
妻におんぶに抱っこされて生きるのではなく、僕自身の力でやり遂げたい。
営業をすることでSNS案件を取ってくることだってできる。そうすれば、妻の求める結果にも応えつつ、自分の挑戦も続けられる――そう考えている。

でも妻にとって、そんな中途半端な姿勢は許せないのだろう。
「今はSNSだけに集中してほしい。先のことなんて考えないで。」
妻のその言葉には、僕のこれまでの失敗に対する、強い不安と現実を生きる覚悟が込められている。


最善の選択を探して

妻の言うことは間違っていない。
SNSは、今の僕たちにとって最も現実的な選択肢だ。
でも、僕にとっては、自分の力を信じたいという思いを捨てることができない。

「もしこのまま妻の言う通りにしたら?」
「もし僕の意見を貫いて、妻との関係が壊れてしまったら?」

僕たちは今、夫婦としてもビジネスパートナーとしても、大きな分岐点に立っている。


周囲の声に気づかされたこと

悩み続けた僕は、思い切って周りの社長や仲間に相談をした。
これまでは「見栄」を張って、誰にも本音を言えなかった。でも、恥を捨て、今の現状を打ち明けたことで、思いがけず手を差し伸べてくれる人がいた。

今は焦らず冷静になれ。お前の本当の気持ちを大切にしろ。
お前一人で決めなくていい。ちゃんと奥さんとも向き合って話せ。

そんな優しい言葉に、僕は涙が出た。
妻とぶつかり合っても、相談する仲間がいる――それだけで心が少し軽くなった。


現実と夢の間で

僕は今、現実を直視しなければならない時だ。
妻が言うように、今は結果を出すことが何よりも大事だと理解している。
でも、それでも僕の中には「自分の力で道を切り拓きたい」という思いがある。

この葛藤の中で、僕が気づいたのは――
「本当の現実とは、選ぶことではなく、向き合うことなんだ」ということ。

妻の思い、僕のプライド、周りの応援――それら全てを受け止め、もう一度選択をしていく。


読者の皆さんへ

正直、まだ僕たちは答えを見つけられていません。
夫婦でぶつかり合い、悩み、迷いながら、それでも前に進もうとしています。

もしあなたが僕と同じように、夢と現実の間で揺れているなら――
僕のこの悩みが、少しでもあなたの「きっかけ」になれば嬉しいです。

そして、もし僕たちの挑戦を応援したい、見守りたいと思っていただけるなら――
これからも一緒に、この挑戦の軌跡を見届けてください。

「最善の選択」は、一人で決めなくてもいい。仲間がいれば、きっと乗り越えられるから。

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