PBFDについての備忘録 その3
冬を迎えても、症状は変わらず停滞していました。
大きな羽根はほぼ毎日抜けおちて血液の付着が見られ、新しい羽根でさえ歪に歪み羽軸には血液がついていました。
尾羽根も、風切り羽根もなくなり、まるで雛のような姿は本当に可愛そうで、お守りのように陰転したインコさんのブログ記事やツイートを読んではレモンもそうなることを祈っていました。
これは通称「別荘」と呼んでいた、掃除と消毒時のレモンの移動用ケージです。
小さなケージの中で見上げてくる姿は、いつも不安そうでとてもかわいそうでした。
飲み水にもプロポリスを導入したり、日々青菜を変えてみたりと色々試しましたが、迎えた春にレモンの症状は一気に好転しました。
3月時点のレモンです。↓
3月を過ぎて気温も上がり、安心して日光浴ができるようになった為ほぼ毎日日光浴を行っていたレモンさんでしたが、次第に羽根が抜け落ちることは無くなり、4月を迎える頃には驚くべきことにほぼ飛べるほどに羽根が生えていました。(実際、隔離部屋でのお散歩タイムには飛んでいました)
5月には尾羽根も生え揃い、定期健診で「10月には陰転しているかどうかの検査を行いましょう。」と先生に言われて迎えた10月…レモンは約1年かけてPBFD陰転したのでした。
ちなみに、この時の体重は29gでしたが、現在は40gあります。
下の写真は現在の40g級レモンです。
我慢強く、食欲旺盛で、猫ちゃんのように気まぐれで、物静かだったレモンはPBFDを乗り越えて、性格も変わったように思います。
やんちゃで負けず嫌い、食欲旺盛はそのままにわんぱく元気な可愛いインコになってくれました。
そしていつも一緒に寄り添ってくれたスミレがいたからこそ、ここまで良くなったのだとも思えます。
これからも2羽で仲良く、楽しく過ごしてほしい…幸せで、気持ちよく過ごしてほしい…本当にそう思います。
PBFDは未だに特効薬もなく、罹ってしまうとなかなか治らない病気です。
ですが決して治らない病気ではありません。
今闘っておられるご家族の方と鳥さんのためにも、特効薬が出来ることを祈ってやみません。
少しでもレモンの闘病記録が誰かのお役に立てたなら、と思いつづってみました。
皆さんの大切な家族の、健康を祈りつつ。