【毎日三題噺】生命体 高速道路 妄想の
『一本道』
「高木、大丈夫?」
「あ、うん」
大丈夫じゃなかった。金を取られた。「普通に、カツアゲくらうと思わなかった、けど」
「まあ、気を取り直せよ」
恭平はそう言って一号車の方にかけていく。「事故んなよー!」
笑いながら手を振り返して、僕も二合車の運転席に乗り込んだ。山田以外は戻ってきていた。山田を待っていると、後部座席の貝崎がひょっと顔を突き出してきて「あんたさっきカツアゲあってたでしょ」
「え」
「みたよ。パーキングエリアでふつうカツアゲ会う? ていうか今日日会う? 会ってもすんなりお金渡しちゃう? 意気地なしすぎだよね」
慌てて伊波さんが間に入る。「やめなよー」
「ごめんね、たかぎくん」
「いや…」
俺は恥ずかしくてまともに返せなかった。
山田が戻ってくる。
「いやみんな待ったごめんよ、あれなにこの空気?」山田は罰が悪そうにソフトクリームを舐めている。
ソフトクリームを食べ終わると、山田はすぐに眠った。助手席に座っているということへの責任感は全くないようだった。
後部座席の貝崎と伊波さんは楽しく会話している。俺は運転しながら、悶々とものを考えていた。
プロット
サークルの旅行中、PAで主人公がカツアゲにあう。まともに怒れずお金を取られた主人公は、恥ずかしさから化け物が高速道路に入ってくるのを妄想する。妄想していると、先ほどカツアゲしてきた奴らが煽り運転。さらに惨めに、ってところで高速道路に化け物登場。カツアゲ人を食べる。その姿を見た主人公らは逃げる。完全に強いサークルメンバーと協力して逃げるが、そのメンバーが化け物のデカめのやつに食われる。主人公は誰かがやってくれるという期待を捨てて立ち向かわねばならないと気がつく。食われたやつとの約束を果たすために、怪物を倒す。
誰かをかばってカツアゲされる。強い仲間はそれを知っている。お前のいいところだよと言ってくれる。
強い仲間の弟を守るとか。
強い仲間:前橋恭平
ナード:山田
苦手な人:貝崎
そこそこの人」伊波
主人公:高木
主人公は普段から妄想に入る癖がある。
作成中考えたこと
高速道路が渋滞してて暇だから妄想生命体を考える。渋滞の原因がそいつ。
パニックもの。
高速道路を走って逃げる。けど相手の方が圧倒的に早い。車の陰に隠れる。立ち向かう。飛び降りる。逃げて救援を待つ。
サークルとかで旅行、誰かの車に乗ってる、臆病さ? 目の前で誰かが食われる。なにも大切なものがない。
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